赤ちゃんの後追いがつらいときに知っておきたいこと(第2回)

赤ちゃんの後追いがつらいと思ったときの具体的な対処法を取り上げました。

しつけ/育児

多様な教育ナビゲーター
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赤ちゃんの後追いがつらいときに知っておきたいこと(第2回)

こんにちは、多様な教育ナビゲーター・あずみのこです。

子育てや居場所づくりに15年以上携わり、今は小学生と中学生の2人を育てる共働きママとして、日々のリアルな子育てと向き合っています。

後追いがつらいのは、赤ちゃんにとって「ママやパパの姿が見えないこと」が何より不安だからなんですよね。ほんのちょっと離れただけでも全力で泣かれてしまうと、「そんなに不安なの…?」とこちらも胸が苦しくなってきますよね。

でも実は、「いなくなっても必ず戻ってくるんだ」と少しずつ実感できる体験を積み重ねることが、赤ちゃんにとって大きな安心につながっていきます。

ベネッセ教育情報サイトでも、離れる前に「トイレに行ってくるね」と声をかけ、戻ったら「帰ってきたよ」と抱きしめて、安心させる声かけが有効だと紹介されています【※1】。

こんなふうに、ちょっとした工夫や声かけを日常に取り入れるだけで、赤ちゃんの不安が和らぎ、ママやパパの気持ちもラクになりますよ。

トイレ・お風呂に行きたいとき

・ドアを少し開けて声をかけ続ける

・安全なスペースに置いて「すぐ戻るよ」と繰り返し伝える

私も当時、トイレのドアを少し開けて「ママここにいるよ~」と声をかけ続けたり、お風呂のときはリビングにお気に入りのおもちゃを置いて「この音楽が終わるまで待っててね」と伝えたりしていました。

てつなぎ掲示板にも、こんな声が寄せられています。

「8ヶ月になった末っ子ちゃん。後追いが始まってしまったのか最近やばめw 旦那もあまりおらんし長女にお願いして夜は3分ほどシャワーを浴びることが多いのだが、末っ子ちゃんは最近お風呂場のドアをタックルで開けられるようになり、私がシャワー浴びてる間に何度も何度もギャン泣きしながら開けてきてカオスw というか恐怖😱www」
(🔗てつなぎ掲示板|“末っ子の後追いがパネエ”

「お風呂で癒やされるどころか、逆に体力を持っていかれる!」なんて声は、本当に多いです。ゆっくり浸かりたい気持ちと、ドアの向こうの泣き声のギャップに、思わず笑ってしまったこともありました。

泣かれると焦ってしまいますが、「数分だけなら泣かせても大丈夫」と割り切ることも時には必要。ママやパパがトイレやお風呂でほんの少しでもリフレッシュすることは、育児を続けていくうえでとても大切なことですから。

キッチンや家事をこなすとき

火や刃物を使う場面は特にヒヤヒヤしますよね。ごはんを作らなきゃと思っても、足元にまとわりつかれると集中できないし、危険もあって心配になります。

そんなときは、抱っこ紐やおんぶを活用して「一緒に動く」スタイルにするのも一つの方法です。私もよく、子どもをおんぶしながら洗濯物を干したり、簡単な料理を作ったりしていました。体は少し大変ですが、「ママとつながっている」という安心感から、泣き声が減ることもありました。

また、赤ちゃんの近くにお気に入りのおもちゃを置いて「ママの姿が見える状態」を意識するだけでも安心度が違います。「一緒にお料理してるね」と声をかけると、ほんの数分でも気持ちが落ち着いてくれることがあります。

とはいえ、家事をすべて完璧にこなそうとするとストレスが増えてしまうもの。「今日はお米を炊けただけで花丸」「レトルトカレーだって立派なごはん!」くらいの気持ちでちょうど良いんだと思います。

インスタ映えするような食卓じゃなくても大丈夫。むしろ「生き延びた!今日もおつかれ自分!」って自分をねぎらえるくらいのゆるさでいきましょう!

外出・買い物へ行くとき

知らない場所では赤ちゃんの不安が強まりやすいため、まずは行き慣れたスーパーや近所の公園など、短時間で帰れるお出かけから始めると安心です。

私も当時、ほんのちょっとの買い物でも「泣いたらどうしよう」とドキドキしていました。でも、お昼寝のあとやおやつのあとなど、機嫌がよく体力に余裕があるタイミングを狙うと、意外とスムーズに過ごせることが多かった気がします。

お気に入りのおもちゃやおやつを持参するのも効果的。「このバッグに入っていると安心できるよ」と習慣にすると、外出が少しずつラクになっていきます。

そして何より大切なのは、「今日は無理そうだな」と思ったら無理に出かけなくてもいいということ。ネットスーパーや家族へのお願いだって、ちゃんとした工夫です。

「外に行かなくても大丈夫」「今日はこれで十分」と思えるだけで、心が少し軽くなります。安心できる選択肢を持っていることが、ママやパパにとってもきっと大きな支えになりますよ。

後追い時期の家事をラクにする工夫

赤ちゃんの後追いが激しい時期に、家事を完璧にこなそうとすると心が持ちません。むしろ「全部きっちりやらなきゃ」と思うほど、自分を追い詰めてしまいます。

私は当時、「冷凍食品・宅配サービス」を堂々と味方につけていました(笑)。ごはんも「今日は冷凍ストックでOK」と決めるだけで、気持ちがかなりラクになったんですよね。

「これは手抜き」ではなく、「今は子どもとの時間を優先する選択」と考えて、自分を責めないことがいちばんのポイントです。

おんぶや抱っこ紐の活用ポイント

抱っこしながら家事ができると、赤ちゃんにとっても「いつも一緒だ」という安心感につながります。実際、私も洗濯物を干すときやちょっとした料理をするときに、おんぶ紐が大活躍でした。両手が空くって、本当にありがたいんですよね。

ただ、長時間の使用は腰や肩に大きな負担がかかります。無理をせずこまめに休憩をとること、そして自分の体に合った負担の少ないタイプの抱っこ紐を選ぶことが大切です。最近は腰ベルトや肩パッドがしっかりしたタイプも多いので、自分がラクに続けられるものを選べるといいですね。

周囲のサポートを頼るコツ

「頼る=甘え」ではありません。むしろ、赤ちゃんと過ごす時間をより穏やかにするために必要な工夫です。祖父母に短時間だけ見てもらう、地域のファミリーサポートや一時保育を利用するなど、自分ひとりで抱え込まない仕組みをあらかじめ作っておくことが安心につながります。

私も、どうしても疲れがたまったときに一時保育を利用したことで、「また頑張ろう」と思える余裕が戻ってきました。サポートを受けることは、ママやパパのリフレッシュだけでなく、赤ちゃんにとっても「安心できる大人が増える」という良い効果があります。

少し肩の力を抜いて、「今日は誰かにお願いしちゃおうかな」くらいの気持ちで頼れるといいですね。

ママのストレスケアと心の安定

赤ちゃん中心の毎日でも、自分を大事にする時間を忘れないでくださいね。ずっと子どもと一緒にいると、どうしても「自分のことは後回し」にしがちですが、ママやパパの心が元気でいることこそ、赤ちゃんにとって最大の安心材料になります。

私も後追いの時期は「一人になりたい」と感じることが何度もありました。そんなときは、赤ちゃんが寝たあとに温かいお茶を飲む、好きな音楽を流すなど、ほんの小さな工夫が心の支えになりました。ときには「今日は洗い物を後回しにしてドラマ1本!」と決めてしまうのもアリです。シンクの山より、自分の心のほうが大事ですから。

「子どものために我慢しなきゃ」ではなく、「子どものためにこそ自分をいたわる」と考えていいんです。小さなご褒美を積み重ねることが、きっと明日の笑顔につながります。

自分時間の作り方とリフレッシュ法

お昼寝の間に好きな音楽を聴いたり、コーヒーをゆっくり飲むだけでもきっと心が軽くなります。ほんの数分でも「自分だけの時間」を確保することが、気持ちのリセットにつながるんですよね。 私も「今日はこれができた!」と小さなご褒美を意識することで、気持ちがだいぶ変わりました。たとえば、録画しておいたドラマを1本見る、ネットで気になる記事を読むなど、ちょっとした楽しみを準備しておくと「あとで自分の時間がある」と思えて心がラクになります。

私だけでなく、同じように「ちょっとの時間」に救われたママの声もありました。 てつなぎ掲示板には、こんな投稿が寄せられています。

「1歳の娘、とにかく後追い抱っこはすごいしテレビを見ていてくれることもなくて…。でも、ようやっと10分ほどミッフィーを見てくれたんです。10分でも手が離れたら嬉しい!」
(🔗てつなぎ掲示板|“ついにきたか!?”

ほんの10分でも、自分の手が空くとホッとしますよね。「やっと座れた…!」と感じるだけで、少し笑顔を取り戻せる気がします。短くても「ひとりになれる時間」があるだけで、心を支えてくれる大切なリフレッシュになるんだと思います。

後追いが見られない場合は大丈夫?

後追いがあまり見られない子もいます。でもそれは「性格や気質」の違いであって、愛着に問題があるわけではありません。おっとりした子や、ひとり遊びが得意な子は、あまり後追いをしないこともあるんです。

ベネッセ教育情報サイト(白川公子先生・臨床心理士の解説)でも、「まだ後追いをしなくても知能や親子関係に問題があるわけではありません。好奇心を満たしてあげれば自然に発達していきます」と紹介されています【※2】。

「うちの子だけ違うのかな」と不安になることもありますが、穏やかに過ごせていて、笑顔が見られるなら、それは十分に安心できるサインです。赤ちゃんの個性を大切に受け止めながら、「この子はこの子らしい育ち方をしているんだな」と見守ってあげられるといいですね。

まとめ

後追いは赤ちゃんが「大好きな人と離れたくない」という気持ちの表れであり、成長の大切なプロセスでもあります。とはいえ、ママやパパにとっては心も体もヘトヘトになりやすい時期ですよね。

「もう限界…」と感じるのはあなただけではありません。家事をゆるめたり、人に頼ったり、自分の時間をほんの少しでも確保することで、だいぶラクになることがあります。

今は大変でも、数か月後には「そういえばあの頃は大変だったなぁ」と笑って振り返られる日がきっときます。その日までどうか一人で抱え込まずに、「今日はここまでできたら十分」と自分に◯をつけながら過ごしてみてくださいね。

しんどいときは、てつなぎ掲示板に書き込んでみてください。あずみのこも時々のぞいています。誰かの言葉が、あなたの心にそっと寄り添ってくれますように。

PROFILE

多様な教育ナビゲーター

あずみのこ

小学生と中学生を育てる共働きの母。 教育・福祉の現場で15年以上活動し、地域での子育て支援や居場所づくり、子育て情報の発信にも携わってきた。親と子にとっての「つながりや居場所作り」をライフワークとし、不登校や発達特性、家庭の悩みなど幅広いテーマで保護者と向き合ってきた。 てつなぎ編集部では、専門知識と等身大の母親目線をあわせたコラムを執筆。子育ての「困った」を少し軽くし、親も子も笑顔になれるヒントを届ける。
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