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「実はしなくていい!」しない育児“かんしゃく・食事”

つい「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と思いがちな子育ての中で、 実は「しなくていいこと」と、その反対に「するならこっちがおすすめ」をまとめました。

更新日:

HISAKO
助産師

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しない育児“かんしゃく・食事”

かんしゃく

しなくていい
× かんしゃくを起こすのが怖くて子どもと外に出ない
するならこっち
○ 「かんのむし」は成長過程。ひたすら時期を待つ

「かんのむし(の虫)」ってご存知ですか?夜中にちょっとした物音で目を覚ます、つまらないことで激しく泣く、かんしゃくを起こす。

赤ちゃん〜2歳ぐらいの子にしばしばここのような症状が見られますが、これは病気ではありません。

毎日生きているとさまざまな刺激がありますが、ましてや子どもの場合、そのすべてが人生初だったりします。

幼い頭の中で情報処理しきれず、興奮が制御不能になると、神経がたかぶったまま自力で鎮めることができなくなります。

こうして「心とからだのバランス」が崩れると、泣きわめく、暴れる、叫ぶ、寝ない…などのパニック症状が出現。

発熱、下痢、ミルクを飲んでも吐く、食欲がないなど、体調に影響が出ることもあります。

かんのむしには、生まれ持った気質が大きくかかわっています。

ちょっとした物音にビクッとなって泣き出す“神経質な赤ちゃん”に、6ヵ月以降、極端な人見知り、場所見知りが出現。

1歳をすぎるとかんしゃくを起こすようになる、いわゆる“育てにくい”のがかんのむしの子です。

12人育ててきた私が断言しますが、けっして育て方の問題ではありませんから、「私の育て方が悪いのかな・・・・・」などと落ち込まないでくださいね。

かんのむしは、成長過程のひとつです。

夜泣きやイヤイヤ期と同様、時期がくれば必ず収まりますから、うまく気分転換をさせてあげるなどして、静かに見守りましょう。

原因や対策を必死に探すのではなく、ひたすら時期を待つのが得策です。

まとめ

「かんのむし」は生まれ持った気質

自分で感情をコントロールできるようになるのを待とう

食事

しなくていい
× 1歳児でも立ち歩きながら食べるのはNG。きちんと座らせる
するならこっち
○ 好奇心旺盛な気持ちを尊重。まずは「食事は楽しい時間」を優先

ひと口食べてはウロウロ、座らせようとするとのけぞって嫌がり、スプーンは放るわ、食べ物は投げつけるわの大惨事。

食事の時間がいつも苦痛です............という「1歳児の食事問題」。

1歳すぎという時期は、やっと自分の足で歩けるようになり、いろいろなことに興味がわいてくる頃。

子どもの集中力は小学1年生でもたった15分と言われていますから、1歳児なら5分と持たないでしょう。

そう、座って食べられないのは、好奇心が旺盛で、いろいろなものが気になってしまうだけのこと。

「あれもやってみたい!これもやってみたい!」という好奇心を軸に子どもは成長していくものなのだから、歩き食べも仕方がないと割り切ってもいいんじゃないかな。

そして、お行儀も大事ですが、食事は「おいしくて楽しい時間なんだ」ということを教えるのも食育の基本です。

食事のマナーを身につけるのは、「食べることは楽しくてうれしいこと」だと学んでからでも遅くありません。

ごはんの時間にいつもママが怖い顔をして怒っていると、「食事は嫌な時間」とインプットされてしまいますから、まずは「楽しい食事」を最優先にしましょう。

目のつくところに気になるものは置かない、テレビを消すなどの環境づくりだけすれば十分。「子どもにしっかり食べさせる」のが目的なら、追いかけ食べだってOKです。

2歳半をすぎると、だんだんママの言っていることが理解できるようになってくるので、自然と座って食べるようになりますよ。

まとめ

子どもが楽しんで食べてくれるなら

歩き食べ、追いかけ食べもOK

PROFILE

助産師

HISAKO

1974年生まれ。看護師・助産師資格取得後、総合病院、産婦人科クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。
同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当。
政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の幼小中高校、大学、各発達段階に合わせた教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。
毎日更新のブログは子育てバイブルとして1日5万人以上が愛読。
プライベートでは1998年から2020年の間に12児を出産。
2020年沖縄県うるま市に移住、助産院移転。
YouTube『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』を配信中(登録者数約50万人/2023年6月現在)。

「5万組を子育て支援して見つけた しない育児」

著者名
HISAKO
出版社
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