「実はしなくていい!」しない育児“抱っこ・怒鳴る”
つい「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と思いがちな子育ての中で、 実は「しなくていいこと」と、その反対に「するならこっちがおすすめ」をまとめました。
健康/病気
しない育児“抱っこ・怒鳴る”
抱っこ
「そんなに抱っこばっかりしたら、抱き癖がつくよ」「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから、泣かせておけばいいんだよ」と言われ、戸惑った経験のあるママは多いと思います。
欧米では、夫婦と赤ちゃんは別室で眠り、夜泣きにも対応しないと言われます。
一方、日本は同じ部屋に川の字で眠り、ママが夜となく昼となく手をかけてあげるのが一般的ですが、どちらの子にも差はなく、みんな健全に育っていますよね。
周りの人が言う「しばらく泣かしておけ」というのは、あくまでひとつの価値観であり、「泣いていたら抱っこしてあげたい」というのも、等しく尊重されるべきひとつの価値観です。
だから、どちらを選ぶかは、「ママがどうしたら楽か」ということを軸に決めればいい。
「赤ちゃんに泣かれるのがつらいから、つい抱っこしてしまう」のであれば、それが正解です。
時間的にも気持ち的にも抱っこする余裕があるときは、いくらでも抱っこしたらいいと思います。
もちろん、赤ちゃんも賢いですから、「あ、ここまで泣けば抱っこしてもらえるんやな」と学習します。
でも、それで何か困ることがあるでしょうか。
大切なのはメリハリです。
いくらでも抱っこはしてあげるけど、「今は料理の最中やから無理!ごめんやけどちょっとだけ泣いといて!」とできるかどうか。
24時間365日放っておくわけじゃないのだから、少しぐらい泣かせておいても平気です。
「ああ、泣いているのに抱っこしてあげられない」と自分を責める必要はありませんからね。
抱き癖、ドンとこい!
「抱っこしてあげたい」という気持ちに忠実であれ
怒鳴る
赤ちゃんが泣きやまなかったり、ワンオペが続いて余裕がなかったりすると、つい「もう!いい加減にして!」と怒鳴ってしまうというママ。
「怒鳴り声を聞いて育った赤ちゃんは、発達に何か悪い影響が出てしまうでしょうか」と心配のようです。
1日の様子を冷静に振り返ってみてください。
赤ちゃんの機嫌がよくて、ママも穏やかに育児をしている時間。
一方、赤ちゃんが泣きやまなくて、思わず怒鳴ってしまった時間。
比べてみると、穏やかにすごす時間のほうが圧倒的に多いはずです。
たまに怒鳴ってしまったとしても、赤ちゃんに影響はありません。
怒鳴ってしまうことにプラスして、ミルクをあげない、おむつも替えない、暑さや寒さにも対応しない、などがいくつも重なると悪影響も出るでしょうが、この本を読んでいるような一生懸命なママたちは、そんなことできないはず。
ママも人間ですから、ときにはイライラして大声を出してしまうこともあるでしょう。そのことで、自分を必要以上に責めないでくださいね。
そして、イライラしないための対策は泣いている赤ちゃんに真っ正面から向き合わないこと。
安全を確保して、しばらく別の部屋に逃げ込んでもいい。
私がよくやっていたのは、抱っこ紐に赤ちゃんを入れて無心で歩くこと。
誰もいない山の中へ入り、大声で歌いながら歩いたこともあったなぁ。
こうして逃げながらもうまく対処できるようになると、育児はどんどん楽しくなるはずです。
泣く赤ちゃんに真っ正面から向き合わず
泣き声からうまく逃げよう
助産師
同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当。
政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の幼小中高校、大学、各発達段階に合わせた教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。
毎日更新のブログは子育てバイブルとして1日5万人以上が愛読。
プライベートでは1998年から2020年の間に12児を出産。
2020年沖縄県うるま市に移住、助産院移転。
YouTube『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』を配信中(登録者数約50万人/2023年6月現在)。
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね