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「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」1万部突破記念! 古内しんご先生へ独占インタビューVOL.2

小学校教員たちを悩ます「縦」の連携とは?

更新日:

古内 しんご
子育て教育コミュニティ『つみき』代表/教育コーディネーター/小学校教員(東京都)

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「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」1万部突破記念!古内しんご先生へ独占インタビュー”小学校教員たちを悩ます「縦」の連携とは?”

「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」1万部突破記念! 古内しんご先生へ独占インタビュー


小学校教員たちを悩ます「縦」の連携とは?

てつなぎ
話は変わりますが、古内先生はどんなタイプのお子様だったのですか?
古内先生
多動傾向が強くて、好奇心のまま動くタイプだったと思います。

例えば、小学生のときの総合の学習で学校に「ビオトープ(生き物が生息する空間)」を作ろうというものがありました。どうせならカブトムシを呼び寄せようと思って自分なりに調べてみるとカブトムシにはクヌギがいいということが分かりました。どこで手に入るのかわからないからとりあえず植物園に行って、種もらってきてみたいな感じです。

思いついたら即行動に移すという少年でした。
てつなぎ
カブトムシ呼び寄せるのに一心不乱だったのですね。好奇心がすごい旺盛な方だなというのは、初対面の時から感じていました。
好奇心が積み重なって写真屋になろうと思って、そこから教育業界を選んだわけですがそのきっかけは何だったのですか?
古内先生
若干長くなるのですが、高校3年までは大学も芸術系の学部に行きたくてめちゃくちゃ勉強していました。
そんなときに担任の先生から「ボランティア活動をしないか」と誘われたんですよ。ボランティア先は近所の公立小学校でした。

2年生の子たちの話になるのですが、とにかく授業中の落ち着きがないから落ち着いて授業を受けさせたいから手伝って欲しいという内容です。具体的には毎朝体育館で子どもたちと思いっきり遊ぶんです。遊んだ後の1、2時間目の授業はきっと落ち着いて受けてくれるだろうという狙いがあったんだと思います。
今、思えば先進的な取り組みでした。子ども好きだったこともあり二つ返事でボランティア活動に参加することにしました。

てつなぎ
ということは古内先生も子どもたちと遊んでから高校に行く?そこから授業を受ける?
古内先生
そうですね。私も遊んでから通学していました。
時間にしたら30分程度なのですが、子どもたちと遊んでから通学することが私にとって新しいことであり、シンプルに楽しんでいました。

そのときの話になるのですが、人見知りの子どもがいたんですね。「遊ぼう」と声をかけてもどこか行っちゃう。それが2週間くらい経ったときに私に「一緒に遊ぼう」と声をかけてきてくれたんですよ。それがめちゃくちゃうれしくて・・・ただ、ふと思ったんです。その子が「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれたときの周りの子どもたちの反応に。「あいつも遊びに入ってくるのかよ」みたいないじめまではいかなくてもその「種」のようなものを感じたんですね。

当時の私はこの手の「種」は色々な心の変化が生まれる中学校の思春期や反抗期などに起きるものだと思っていました。色んな意味で衝撃を受けて・・・この状況を何とかしたいとスイッチが入りました。

そして気づいたときには大学の赤本を全部見て「教育業界に行こう!」と決めていました。これが教育業界に入ったきっかけです。

「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」

著者名
古内 しんご
出版社
 三恵社

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