イヤイヤ期はとっておきの「タイミング」- 天才性を引き出す -
「知性」「感性」「自己肯定感」を育てる最強子育てメソッド#02
しつけ/育児
イヤイヤ期はとっておきの「タイミング」- 天才性を引き出す -
とっておきの「タイミング」 ~モンテッソーリ教育の「敏感期」~
「敏感期」という言葉を聞いたことがありますか?
モンテッソーリ教育の考え方のひとつで、子どもが何かに対して「とてつもないこだわり」 をもちはじめる時期のことを「敏感期」といいます。
2〜3歳のいわゆる「イヤイヤ期」を迎えると、子どもを叱る回数も増え、イライラすることも増え、お母さんたちはぐったり。
でも、この時期、実は「敏感期」のひとつなのです。
子どもにとって敏感期は、天才性を引き出す絶好のチャンス!
身の回りにあるいろいろなことをぐんぐん吸収していきます。
「そうはいっても、イヤイヤ期は毎日を無事に乗り越えるだけで精一杯............イヤイヤ期が過ぎてからでも子どもは成長するのだから急ぐ必要はないのでは?」
そんな気持ちもわからなくはありませんが、残念ながら敏感期の成長の勢いにはかないません。
敏感期は、そのくらい子どもの個性を磨き、天才性を引き出すのに大切な時期なのです。
では、敏感期には、どんなものがあるのでしょうか?
ポイントさえ押さえれば、毎日の「イライラ」が、「子どもの成長が楽しみでたまらない時間」に早変わりします。
ご安心ください。
敏感期のポイントはふたつ!
・子どもの「やりたい!」気持ちを受け止めること
・安心安全な環境の中で、成功体験を積み重ねていくこと
以上です。
たとえば、保育園から家に帰る途中、いつもと違う道を通ると子どもが急にグズりはじめることがあります。
これは、「秩序の敏感期」によくあることです。
お母さんからしてみれば、「えっ、なんで? お腹でも痛いのかしら?」などと不安になるかもしれません。
でも、子どもたちのこの行動は、「いつもと同じことが起こらないことに対する不安」の表れ。
まずはその気持ちを受け止めて、
「○○ちゃん、いつもと違う道だからびっくりしちゃったのね。ごめんね。次はいつもの道を通ろうね」
などと、次回への安心感を与えてあげるようにします。
あと、お友だちがお家に遊びにきた時、子どもがいつも使っているスプーンをお友だちに貸 してあげたら、「使っちゃだめ!」と顔を真っ赤にして怒るこれも秩序の敏感期の「あるある」エピソード。
そんな時は、「○○ちゃんのスプーン、貸したくないんだね」と、まずは子どもの気持ちを認めたうえで、「××ちゃんが食べられなくて困っちゃうから、今日は貸してあげてもいいかな?」と、所有したいというこだわりを邪魔しないように接するようにします。
ほかにも、お散歩している時に急に数を数えたがったり、与えた本を夢中でむさぼるように読みはじめたり、同じ絵をくり返し描くなど、 敏感期になると、「これまで見たことのない行動」に出会うことでしょう。
びっくりして、思わずやめさせたくなってしまうかもしれませんが、 ちょっと待って!
まずは子どもの「やりたい気持ち」を尊重します。
そして、可能な範囲で満足いくまでやらせるようにしましょう。
こうやって親が子どもを見守り、やりたい気持ちを大切にすることで、集中力や倫理観、協調性やバランス感覚といった、すばらしい個性を育てることができるのです。
大切なことなのでくり返します。
こうした個性は、6歳を過ぎてから身につけさせようと思っても、なかなか身につかないものだ、ということは忘れないでくださいね。
「敏感期」は、子どもにとってとても大切な時期。
ほんのちょっとの工夫で、子どもの才能をグンと伸ばせる時期でもあります。
今日から早速、子どもたちの才能をどんどん伸ばしていきましょう。
親勉チビーズ協会代表
幸せな子どもをひとりでも増やすことを目指し、お母さんの居場所(親子サロン)を主宰。
また、来たる新時代に備え、創造教育とモンテッソーリ教育を子ども達への直接の指導を行う。
複数の大手企業の教育事業監修、プリスクールのオープニングアトリエリスタ、カリキュラムデザイナーとしても活動してきた。 その中で、6100組を超える親子の相談、とくにいわゆる「イヤイヤ期」の子どもをもつ家庭の指導を数多く経験。
一人ひとりの子どもの天才性を引き出し、才能を伸ばすために、イヤイヤ期をはじめとした、それぞれの発達段階に応じた子育てのコツを、全国のお母さんに向けて伝授している。その様子は、TV、ラジオでも紹介されている。
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