大人気のシリーズ「即興工作」!――「鏡」とコピー
SNS総フォロワー数30万人超! 磁石×紙コップ、ポリ袋×ペットボトルなど、身近な素材を掛け合わせた、アイデアあふれる工作で大人気のシリーズ「即興工作」の初書籍!
遊び/学び
くるくる鏡皿
P62
P63
お絵描き万華鏡
P64
P65
P66
コラム 「鏡」とコピー
次は「鏡」についてです。紹介したおもちゃは「くるくる鏡皿」と「お絵かき万華鏡」で、いずれも「描いた絵が反射して増える」という点がポイントです。子どもは鏡が大好きですよね!
昔から、おもちゃや教材(理科の実験)でよく使われています。「鏡」を覗き込むと「全く同じ姿の自分」が現れます。小さい子どもが「自分の存在」を理解するのにとっても大事な遊びです。理科の実験では、光の勉強をする際にとても大事な教材になりますね。
昔から遊びや実験に使われていた「鏡」ですが、現代では少し違う捉え方ができるのでは?と私は考えています。それは「コピー(複製)」する体験という視点です。PCやスマホでデータを扱う現代では、「コピー」という行為を子どもがどのように学ぶか、真剣に考えないといけないと思います。
最終的には、例えば「人が描いたイラストのデータを勝手に使ってはいけない」みたいな倫理的な話になっていくと思うのですが、まずは「お絵かき万華鏡」と「くるくる鏡皿」のように、自分が描いた絵が(視覚的に)たくさんに増え、模様や円形に変わります。つまり「自分が作ったものがコピーされ、改変される」という体験が、幼少期くらいに必要なのかなあ、と考えています。
また、素材的な話をすると、ガラスでできている「鏡」は割れてしまうため、工作では危なくて扱いにくかったのですが、最近は樹脂でできた「ミラーシート」が安価で手に入るようになりました。なんと、ハサミやカッターで切っても割れず、工作界隈的には革命が起きた感じです……。
描いた絵が増える様子
函館短期大学保育学科の専任講師
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