大人気のシリーズ「即興工作」!――「鏡」とコピー

SNS総フォロワー数30万人超! 磁石×紙コップ、ポリ袋×ペットボトルなど、身近な素材を掛け合わせた、アイデアあふれる工作で大人気のシリーズ「即興工作」の初書籍!

遊び/学び

函館短期大学保育学科の専任講師
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くるくる鏡皿

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お絵描き万華鏡

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コラム 「鏡」とコピー

次は「鏡」についてです。紹介したおもちゃは「くるくる鏡皿」と「お絵かき万華鏡」で、いずれも「描いた絵が反射して増える」という点がポイントです。子どもは鏡が大好きですよね!

昔から、おもちゃや教材(理科の実験)でよく使われています。「鏡」を覗き込むと「全く同じ姿の自分」が現れます。小さい子どもが「自分の存在」を理解するのにとっても大事な遊びです。理科の実験では、光の勉強をする際にとても大事な教材になりますね。

昔から遊びや実験に使われていた「鏡」ですが、現代では少し違う捉え方ができるのでは?と私は考えています。それは「コピー(複製)」する体験という視点です。PCやスマホでデータを扱う現代では、「コピー」という行為を子どもがどのように学ぶか、真剣に考えないといけないと思います。

最終的には、例えば「人が描いたイラストのデータを勝手に使ってはいけない」みたいな倫理的な話になっていくと思うのですが、まずは「お絵かき万華鏡」と「くるくる鏡皿」のように、自分が描いた絵が(視覚的に)たくさんに増え、模様や円形に変わります。つまり「自分が作ったものがコピーされ、改変される」という体験が、幼少期くらいに必要なのかなあ、と考えています。 

また、素材的な話をすると、ガラスでできている「鏡」は割れてしまうため、工作では危なくて扱いにくかったのですが、最近は樹脂でできた「ミラーシート」が安価で手に入るようになりました。なんと、ハサミやカッターで切っても割れず、工作界隈的には革命が起きた感じです……。

描いた絵が増える様子

PROFILE

函館短期大学保育学科の専任講師

野呂 祐人

専門は造形表現とワークショップデザイン。SNSでオリジナル工作の動画を投稿しており、サイコロを2つ振って、その素材を組み合わせて即興で工作をする「即興工作」の動画シリーズが人気を集めている。保育や学校教育で使える工作のアイデアを発信し続けている。
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