イライラしてしまう自分を責めそうになったら...?

「親も子もラクになる ゆるめる子育て」子どもとの時間が楽しくなる!気疲れが消える!

親子関係

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イライラしてしまう自分を責めそうになったら...?

イライラしてしまう自分を責めそうになったら

× 親がイライラしてはいけない
○ 親もイライラしていい

「もっと優しく言えたらよかったのに」

「なんであんなことを言ってしまったんだろう」

子どもを感情的に叱ってしまったことを、あとで反省するということはありませんか?

子どもにはおだやかに接したいし、何度も注意したくないと思う気持ちもわかります。

本当は優しくしたいのに、つい怒鳴ってしまう自分に落ち込むこともあるでしょう。

まず知っておいてほしいことですが、イライラそのものは、悪い感情ではありません。

イライラはあなたの大切な感情であり、あなたが発する心の声です。

だからイライラをなかったことにしてはいけません。

イライラを抑えるのではなくうまく付き合うことが大切

無理に抑え込もうとしたり気持ちを切り替えようとしたりするよりも、「今私はイライラしている」と認めて感じきった方が、早くイライラから解放されます。

親であってもイライラしていいのです。ただ、それをどう表現するのかは、工夫が必要です。

イライラの根っこにある自分の本心を理解した上で、正しく相手に伝える方法を身につけましょう。

まずはどのようにして、イライラが湧いてくるかを理解することが大事です。

イライラは自分が持っているルールが裏切られたときに湧いてきます。

ここでのルールとは、自分が正しいと信じている信念や価値観です。 

心理学では、「べき思考」とも呼ばれています。

子どもにイライラするのは、

「男の子は外で遊ぶべき」

「出したおもちゃは片づけるべき」 

「朝は時間通りに起きるべき」

など 自分のルールや期待通りに子どもが動かなかったときです。

イライラの感情と上手に付き合い、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝えるには、自分がどんなルールを持って子育てをしているかを知ることが大切です。

そのためにオススメなのが、イライラを記録する 「アンガーログ」です。

イライラを感じたときに、下記の① - ⑤をノートに記録してみましょう。

アンカーログの例

①日付:6/14


②出来事:弟のおもちゃを兄が横取りしてケンカになった。


③ルール(べき思考):兄弟は仲良くすべき、人の物をとってはいけない>


⑤ルールの重要度(1-3):3(とても重要)


⑥イライラ度(0-10):8(めっちゃイライラ)

アンガーログで見つけたルールの中には、幼少期の親との関係性の中で身につけたものもあるでしょう。

それは、親に叱られないため、ほめてもらうために編み出した生存戦略でもあります。

でも、あらためて自分に問うてみてください。

これからもそのルールを握りしめて生きていきますか?

そのルールを子どもにも守らせるべきでしょうか?

家族は外の世界から切り離された小さな社会です。

親の価値観やルールが、そのまま家族の法律になります。

子どもは親に嫌われないように、自分の気持ちを押し殺してでも、その法律に従おう、いい子になろうとするのです。

ルールを手放すかどうかの3つの基準

①長い目で見て子どもとの関係をよくするものか 

②子どもとあなたの心を安心させるものか 

③子どもとあなたを幸せにするものか

この3つの視点でひとつひとつのルールを点検し、いらないものは少しずつ手放していきましょう。

もちろん、子どもにもルールやこだわりがあります。

その多くは、子ども自身がはっきり言葉にできないものなので、うまく伝えることができません。

ムスッとした顔をして無視する、「うるさい!」と声を荒げて反抗する。

これはまさに、親とは違う、子ども自身が大切にしている価値観があることの表れです。

家での過ごし方や勉強の進め方など、一方的にルールを伝えるのではなく、「リビングで勉強したいのね」などと子どもが大切にしたいことや価値観を言葉にしてあげましょう。

その上で、お互いが心地よく過ごせる家族全体のルールをつくっていくのです。

POINT

アンカーログをつけて、いらないルールを手放す!

PROFILE

ライフスキルコーチ

岡崎大輔

1980年大阪生まれ。
同志社大学法学部を卒業後、外資系製薬会社に勤務。うつ病の薬の情報提供をする中で「うつ病をなくすためには社会に出るまでのライフスキル教育が大切」と考えるようになり、30歳の時、マサチューセッツ州スプリングフィールド大学アスレチックカウンセリング学科修士課程に留学。
在学中はライフスキル教育を軸にしたコーチングを学び、ハーバード大学やオリンピック選手の育成機関でライフスキルトレーニングを実施し、教育学修士号を取得。
卒業後は、世界最大級のライフスキル教育プログラムを展開するファーストティーのサンフランシスコ支部で、ライフスキルコーチとして3000人以上の子どもに教育プログラムを提供し、ファーストティーコーチ優秀賞を受賞。
2014年に和歌山県でライフスキルの学校PETERSOXを立ち上げ、「いつでも、どこでも、自分らしく輝ける社会をつくる」をビジョンに掲げ、1万人以上の子どもに夢中になれるライフスキル教育を提供しているほか、大人向けには「生き方をつくるコーチングセッション」「子育て講演会」「ラジオ番組(Voicy)」を通して、本来の自分を発揮できる生き方や子どもとの関わり方を実践するための支援をしている。
2019年に地域で活躍している20歳から40歳までの若者が選ばれるJCI JAPAN TOYP 2019(通称:青年版国民栄誉賞)にて、会頭特別賞を受賞。
<著書>
『やり抜く子と投げ出す子の習慣』(明日香出版社)2021年5月発売 『親も子もラクになる ゆるめる子育て』(明日香出版社)2023年7月発売
<受賞歴>
2013年 ファーストティーコーチ優秀賞を受賞 2016年 創業支援ビジネスプランコンテスト入賞 2017年 NICe全国ビジネスプランコンテスト奨励賞 2018年 アゼリア賞(和歌山で地域を活性化している団体に贈られる賞)2019年JCI JAPAN TOYP 2019 会頭特別賞

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