「疲れているけど休めない」と思ったら...?

「親も子もラクになる ゆるめる子育て」子どもとの時間が楽しくなる!気疲れが消える!

親子関係

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「疲れているけど休めない」と思ったら...?

「疲れているけれど 休めない」と思ったら

× 自分だけ休んではいけない
○ 疲れたら休んでいい

自分が休まずがんばれば、すべてがうまくいくと思っていませんか?

もしそうだとしたら、それは間違っています。

なぜなら、あなたが休まないことで、子どもも休めなくなるからです。

ママ・パパがしんどそうだから、無理を言ってはいけない。

ママ・パパががんばっているから、自分も休んではいけない。

休むこと=ダメなこと。

このように感じて、誰にも弱音を吐けなかったり、苦しくても休むことができず、心と体を壊してしまう子もいます。

そして、 思うように動けない自分を「ダメな子」 と責めてしまうのです。

あなたが「自分だけ休んではいけない」と思ってしまうのも、幼少期の親子関係が影響しているかもしれません。

子どもの頃、がんばっていれば「立派だね」とほめられ、少し休んでいると「いつまで休んでるの!」と叱られるということはありませんでしたか?

そうであれば、

「自分だけ休んではいけない」

「自分が犠牲になればそれでいい」

と感じてしまっても仕方ありません。

がんばればほめられるし、周りから感謝される。 

自分が役に立つ存在として認められるからです。

ただ、自分の限界を超えてがんばりすぎてしまうと、疲れが溜まり、心に余裕がなくなったり、体調を崩してしまうことも。

子どもも「自分もがんばらなきゃ」とプレッシャーを感じ、その子らしさを失ってしまう可能性があります。

完璧にやらねばと自分を追い込み、休むことに罪悪感を抱くようになるのです。

子育ても人生も、長距離走です。

長い道のりで、休まずに全力で走れるのは、せいぜい100mくらいなものです。

人間の心も体も、車と同じで壊れてしまうと、元通りにするには時間がかかります。

今無理をしてがんばって少し遠くに進んでも、その結果、イライラして子どもとの関係が悪くなったら元も子もありません。

また、ブレーキの踏み方を知っているから、アクセルを思いっきり踏めます。

安心してドライブを楽しめるのです。

 疲れが残っている状態では、やる気も起きず何をやっても楽しめません。

自分の心と体の状態を観察しながら休息をとり、自分のペースで子どもと関わることが、家族とおだやかな毎日を過ごすために大切なのです。

あなたの心や体にこのようなサインがあれば、子どものためにも休むことを選択しましょう。

・食欲がない

・疲れがとれない

・ぐっすり眠れない

・ずっとイライラしている

・「自分には価値がない」と思う

・趣味や好きなことを楽しめない

・仕事や家事など、やるべきことに集中できない

周りのことを気遣うがんばり屋さんには、どうやって休めばいいかがわからない方も多いです。

なので、まずは家族に「省エネモード宣言」をしてみるのはどうでしょう。

省エネモード宣言とは、

「もうすぐエネルギーが空っぽになりそうだから、いつもと同じことはできませんよ」というお知らせです。

家族にわかるように旗や目印を立ててもいいでしょう。

省エネモードのときは、 

① 全部60点でいい

② 最低限のことでいい 

③ 手伝ってもらっていい

④ 料理はスーパーのお惣菜やお弁当でいい 

⑤ 気が進まないことは後回しにしてもいい 

⑥ 自分が食べたいものを食べていい

⑦ 自分を優先してもいい

など、心と体が休まる作戦を元気なときに考えておいて、

エネルギーを回復させることを最優先にしましょう。

あなたが我慢すれば、子どもも我慢します。

あなたが家族の前で堂々と休むことで、子どもは休むことの大切さや体調を整える方法を学んでいくのです。

子どもが勉強していても、パートナーが仕事をしていても、あなただけ休んでもいい。

あなたがごきげんであることが、子どもが一番求めていることだから。

POINT

子疲れを感じたら省エネモードを宣言する!

PROFILE

ライフスキルコーチ

岡崎大輔

1980年大阪生まれ。
同志社大学法学部を卒業後、外資系製薬会社に勤務。うつ病の薬の情報提供をする中で「うつ病をなくすためには社会に出るまでのライフスキル教育が大切」と考えるようになり、30歳の時、マサチューセッツ州スプリングフィールド大学アスレチックカウンセリング学科修士課程に留学。
在学中はライフスキル教育を軸にしたコーチングを学び、ハーバード大学やオリンピック選手の育成機関でライフスキルトレーニングを実施し、教育学修士号を取得。
卒業後は、世界最大級のライフスキル教育プログラムを展開するファーストティーのサンフランシスコ支部で、ライフスキルコーチとして3000人以上の子どもに教育プログラムを提供し、ファーストティーコーチ優秀賞を受賞。
2014年に和歌山県でライフスキルの学校PETERSOXを立ち上げ、「いつでも、どこでも、自分らしく輝ける社会をつくる」をビジョンに掲げ、1万人以上の子どもに夢中になれるライフスキル教育を提供しているほか、大人向けには「生き方をつくるコーチングセッション」「子育て講演会」「ラジオ番組(Voicy)」を通して、本来の自分を発揮できる生き方や子どもとの関わり方を実践するための支援をしている。
2019年に地域で活躍している20歳から40歳までの若者が選ばれるJCI JAPAN TOYP 2019(通称:青年版国民栄誉賞)にて、会頭特別賞を受賞。
<著書>
『やり抜く子と投げ出す子の習慣』(明日香出版社)2021年5月発売 『親も子もラクになる ゆるめる子育て』(明日香出版社)2023年7月発売
<受賞歴>
2013年 ファーストティーコーチ優秀賞を受賞 2016年 創業支援ビジネスプランコンテスト入賞 2017年 NICe全国ビジネスプランコンテスト奨励賞 2018年 アゼリア賞(和歌山で地域を活性化している団体に贈られる賞)2019年JCI JAPAN TOYP 2019 会頭特別賞

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