大人気のシリーズ「即興工作」!――「重さ」を比べて
SNS総フォロワー数30万人超! 磁石×紙コップ、ポリ袋×ペットボトルなど、身近な素材を掛け合わせた、アイデアあふれる工作で大人気のシリーズ「即興工作」の初書籍!
遊び/学び
ビー玉ししおどし
P52
P53
スプーンやじろべえ
P54
P55
コラム 「重さ」を比べてみよう
「実験するおもちゃ」の章は、トピックごとにコラムを挟んでいきたいと思います!
まずは「重さ」についてです。
子どもが「重さ」について学ぶときは、まずは「身の回りのモノの重さを比べる実験」が大切です。例えば「ナスよりニンジンの方が重い!」とか「この白い石は、他の石よりも軽い!」といった感じです。
子どもが身の回りのものを観察するとき、「形の違い」や「色の違い」に気づくのと同じように「重さの違い」もまた大切な気づきの要素になります。
そしてもう一つ大事なのが、今回の本で扱っている「個数による重さを比べる実験」です。
例えば「ビー玉ししおどし」からは「ビー玉を○個入れると、筒が傾く!」、「スプーンやじろべえ」からは「左のビー玉が右のビー玉より1つ多いから、左に傾く!」、「S字スインガー」からは「フックが多いと、回すのに力がいるけど長く回る!」といった気づきが得られます。
つまり「個数が多いと重くなる」「個数の差があると傾き、その差が大きいとより傾く」みたいなことを、目で見て(視覚的に)、実際に触って(体感的に)学ぶことができます。そしてこの経験は「これは量が多くて重たいから2人で運ぼう」みたいな思考力に繋がるわけです。
また、素材の選び方の話ですが、木の実や石などの自然物は同じ種類でも個体差があるので「重さの違いの実験」に、ビー玉やS字フックみたいな製品(人工物)は、ほぼ同じ重さなので「個数による重さの変化の実験」に向いています。
スプーンやじろべえと個数の違い
函館短期大学保育学科の専任講師
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