「すごい!」「えらい!」はもう古い!?自己肯定感を育てる言葉がけ - 天才性を引き出す -
「知性」「感性」「自己肯定感」を育てる最強子育てメソッド#03
しつけ/育児
「すごい!」「えらい!」はもう古い!?自己肯定感を育てる言葉がけ - 天才性を引き出す -
「すごい!」「えらい!」はもう古い!? ~言葉がけで子どもの自己肯定感を育てる方法~
「言葉がけ」次第で、子どもの天才性や可能性は、いかようにも伸ばすことができます。
言葉がけというと、「すごいね」「えらいね」などの褒め言葉を思い浮かべるかもしれませんが、 少し注意が必要です。
実はこうした言葉には、落とし穴があるのです。
たとえば、子どもと一緒にゆでたまごの殻をむくとしましょう。
ゆでたまごは、しばらく冷水で冷やしてからむくと、キレイにむけますよね。
ところがそれを知らない子どもは、とにかく早くむきたがります。
そこで、殻のついたゆでたまごを渡すことにしました。
「熱い、熱い」
と言いながらも、 一生懸命殻をむこうとする子ども。
とても、応援したくなりますよね。
問題は、その後です。
子どもが殻をむいたゆでたまごの表面を見ると、月のクレーターのようにボッコボコ!
そして、よく見ると、それを眺める子どもの目は、笑っていません。
こんな時、あなたはどんなふうに声をかけますか?
おそらく「よくできたね!」「すごい!」と称えるのではないでしょうか。
でも子どもは、そんな言葉に喜ぶほど単純ではありません。
子どもながらに「うまくできなかったな」「見た目が悪いな」と思っています。
ちょっとでも思ったようにできていないと、「ダメだな」と判断する傾向が強く出る子もいます。
笑顔にならない理由は、そこにあります。
たとえて言えば、子どもの中には「小さな小姑」がいて、「このむき加減、どないやの?」「あかんやろ〜」と、ひとり漫才(つっこみ)をしているような状態。
中には、お母さんが褒めたとしても、「褒めないで!」と反発する子どももいます。
こちらが思っている以上に、自分に厳しいのです。
では、子どもの自尊心を傷つけず、努力を認めるには、どのような言葉がけをすればいいのでしょうか。
ここで大切なのは「褒めること」。
ただ、ここでの「褒める」は、「すごいね」「えらいね」と言うのとは、少し違います。
私の考える「褒める」とは、子どものことをそのまま受け容れるということ。
子どもが「できた」「できない」という結果に関係なく、子どもそのものを認めます。
オススメは、子どもができたことをそのまま口にすることです。
「むけたね」「終わったね」のように、あなたが「感じたこと」ではなく、「事実」を口にするようにしましょう。
そのうえで、お母さん自身の気持ちを伝えます。
子どもはいつでも「すごいね」と言ってほしいわけではありません。
それより、認められることに喜びを感じます。
どんなに小さなことでも、観察し、認めることで、子どもは「自分をわかってくれた」という実感をもちます。
そんな一つひとつの体験が、「ほかにもいろんなことをやってみたい!」 という意欲につながり、いろいろなことにチャレンジし、いろいろなことを経験するようになります。
そうして子どもの感性が磨かれていくのです。
子どもがほんとうにほしいと思っている「言葉」を、どんどんかけてあげましょう!
「できた」「できない」の結果よりも
「自分をわかってくれた!」と思える言葉がけをしよう
親勉チビーズ協会代表
幸せな子どもをひとりでも増やすことを目指し、お母さんの居場所(親子サロン)を主宰。
また、来たる新時代に備え、創造教育とモンテッソーリ教育を子ども達への直接の指導を行う。
複数の大手企業の教育事業監修、プリスクールのオープニングアトリエリスタ、カリキュラムデザイナーとしても活動してきた。 その中で、6100組を超える親子の相談、とくにいわゆる「イヤイヤ期」の子どもをもつ家庭の指導を数多く経験。
一人ひとりの子どもの天才性を引き出し、才能を伸ばすために、イヤイヤ期をはじめとした、それぞれの発達段階に応じた子育てのコツを、全国のお母さんに向けて伝授している。その様子は、TV、ラジオでも紹介されている。
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね