新しい受験の勝ち方!「大学が変わる、選び方も変わる」 

漫画でも解説、受験の変化。受験の最新トレンドをまるごとカバー!大学合格のための最短ルートを掴め!

教育

現役東大生。
学歴研究家。じゅそうけん合同会社代表。
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適性や興味関心に耳を傾ける

ここまでの内容を受けて、親御さんにお伝えしたいのは、子どもの「好き」を単なる遊びや気まぐれとして片づけないでほしいということです。

親世代の多くは「大学は偏差値で選ぶもの」「学部なんてどこでも同じ」と考えてきました。実際、その背景には時代的な事情があります。

親御さんが学生だった頃は、就職活動が「総合職前提」で行われることが多く、大学で何を学んだかよりも「どこの大学を出たか」が重視される傾向が強かったのです。

そのため、学部ごとの違いは相対的に小さく、「学部なんてどこでも同じ」という発想が社会的にも成り立っていたのです。

しかし、令和の時代は事情が大きく変わっています。

社会の専門化・高度化が進み、大学での学びがそのまま職業やキャリアに直結するケースが増えました。

理系はもちろん、文系でもデータサイエンスや国際関係、心理学や教育学など、学部ごとの専門性がはっきりと求められるようになっています。

つまり今は「どこの大学か」よりも「何を学んだか」が重視される時代になっているのです。

だからこそ、親世代の常識をそのまま子どもに当てはめてはいけません。

子どもの「好き」を伸ばし、それを学部選びにつなげることが、最終的には社会での生き方やキャリアの幅を広げることにつながります。

大事なのは、子どもの「好き」をどう伸ばすかです。

たとえば「ゲームが好き」「マンガが好き」という関心も、その裏にある仕組みや社会的な影響まで掘り下げれば、情報学部や文学部、社会学部の志望理由につながります。

親が「そんなもの役に立たない」と言ってしまえば、せっかくの芽を摘んでしまいますが、一緒に調べて「こういう学部で学べるんだね」と寄り添えば、それは将来につながる強力な材料になります。

さらに、親御さん自身も「大学・学部の最新情報」に触れる姿勢を持ってください。

学校説明会やオープンキャンパスに同行する、大学の公式サイトを一緒に見る、本屋で大学案内や学部紹介の本を手に取る――こうした小さな積み重ねが、子どもの安心につながります。

もちろん、「自分が医学部に行って医者になったから、子どもにも医学部を薦める」といった親御さんの考えを頭ごなしに否定するつもりはありません。

親が自分の経験から「この学部に行けばこういうキャリアが開ける」とアドバイスしてくれること自体は、とても価値のあることです。

むしろ進路を考える上での一つの大切な情報源になるでしょう。

しかし、最終的に重要なのはやはり子ども自身の適性や興味関心です。

医学部を薦められても、本人が人の身体や病気に興味を持てないのであれば、途中で勉強に行き詰まり、モチベーションを保てなくなります。

逆に、経済や社会問題に強い関心がある子にとっては、医学部よりも経済学部や社会学部の方が生き生きと学べるかもしれません。

結局のところ、「親が歩んできた道」と「子どもが歩むべき道」は必ずしも一致するわけではありません。

親の経験はヒントにはなりますが、子どもの「好き」「得意」「やりたい」をどう深掘りし、言語化できるかが学部選びでは最大の決め手になります。

令和の受験において、親ができる最大の支援は「正しい情報を子どもと共有し、子どもの興味を尊重すること」です。

進学先を偏差値や世間体で決めつけるのではなく、「子どもの好きがどこで生かせるのか」を一緒に考えていくこと。

それが、結果として最も強い合格戦略になるのです。

PROFILE
中高では学力が芳しくなかった。2浪という厳しい状況の中で、自分自身の学びを徹底的に見直し、独自の勉強法を確立。これにより偏差値35から偏差値70まで成績を伸ばし、東京大学に合格を果たす。この経験をもとに、学びに悩む学生たちに希望を届ける活動を展開中

監修協力

学歴研究家。じゅそうけん合同会社代表。

じゅそうけん

受験総合研究所、略して「じゅそうけん」の名前で活動する学歴研究家。本名は伊藤滉一郎。じゅそうけん合同会社代表。「じゅそうけんオンライン塾」を運営する傍ら、X(旧Twitter)をはじめとするSNSコンサルティングサービスも展開する。早稲田大学を卒業後、大手金融機関に就職。その後、人生をかけて学歴と向き合うことを決意し退職。 高学歴1000人以上への受験に関するインタビューや独自のリサーチで得た情報を、X(旧Twitter)やYouTube、Webメディアなどで発信している。 著書に『中学受験 子どもの人生を本気で考えた受験校選び戦略』(KADOKAWA)がある。
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