子どもが寝ない原因と解消法を徹底解説(第3回)
寝かしつけのコツと習慣づくり、睡眠不足がもたらす影響について解説します。
健康/病気
子どもが寝ない原因と解消法を徹底解説(第3回)
こんにちは、あずみのこです。
小学生と中学生の子を育てる共働きママであり、教育や子育て支援の現場に15年以上関わってきました。これまでたくさんの保護者とお話ししてきましたが、どの家庭でも必ずといって出てくるのが「子どもがなかなか寝ない問題」です。
本コラムは子どもが寝ない原因と解消法を徹底解説(全3回の第3回)になります。第1回では子どもが寝ない理由を取り上げました。第2回では子どもが寝ないときに疑うべき病気や発達障害、年齢別の対応策について具体的に解説しました。
今回は寝かしつけのコツと習慣づくり、睡眠不足が子どもにもたらす影響について解説していきます。
寝かしつけのコツと習慣づくり
夜になると「早く寝てほしいのに、全然寝ない…」とつい焦ってしまうこと、ありますよね。布団に入ったはずなのに「お水飲みたい」「トイレ行きたい」なんて言われて、気づけば親のほうがクタクタ…(笑)。
でも実は、子どもを穏やかに眠りへ導くには、無理に「寝かせよう!」とするよりも、自然と眠くなる流れをつくってあげることが大事なんですよね。
例えば、寝室の灯りや温度を整えたり、寝る前のテレビやゲームを控えることは効果的とされています。
そして何より、親が一緒にホッとした空気をつくってあげること。それだけで子どもは「もう寝る時間だな」って安心できるんだと思います。寝かしつけの時間が“戦い”じゃなく、ちょっとした親子のリラックスタイムになるとラクですよね。
…とはいえ、現実は「おやすみなさい」からが本当の勝負(涙)。親が先に寝落ちして、気づいたら子どもはまだ起きてた…なんてオチも“子育てあるある”です(笑)。
落ち着いた就寝前のルーティン
毎晩の決まった流れは、子どもにとって安心のサインになります。たとえば「お風呂→歯みがき→絵本の読み聞かせ→おやすみなさい」の流れを毎日くり返すと、「このあと眠るんだ」と体も心も自然と切り替わっていきます。
私の友達の子は、寝る前にお気に入りの絵本を一冊読んでもらうのが合図だそう。たとえウトウトしていても「最後まで読んで!」とせがむのが習慣になっているそうです。
うちの子も昔は「歯みがきしたら眠いモードに入る」…はずだったんですが、なぜかその後に“おなかすいた”がセットでついてきて(笑)。習慣づけってなかなか一筋縄ではいかないんですよね。でも、こうした“いつもの流れ”があるだけで、子どもは安心して眠りやすくなるのは本当です。
照明・室温・音の工夫
寝室はできるだけ暗めに、静かに。スマホやタブレットの光は脳を刺激してしまうので、寝る前はオフにするのが安心です。部屋の温度はほんの少し涼しいくらいが眠りやすいと言われています。夏はエアコンや扇風機、冬は加湿器などを使って、季節に合わせて工夫してあげましょう。
あるママは「寝室を暗くすると子どもが怖がって寝られない」と悩んでいましたが、ほんのり明るい常夜灯に変えたらスムーズに寝つけるようになったそうです。家庭によって“ちょうどいい”環境は違うので、いろいろ試してみるのも大事ですね。
ちなみにうちの子は、真っ暗だと「おばけがいる!」、ほんのり明るいと「まぶしくて寝られない!」とクレームをつけてきた時期がありました(笑)。結局「豆電球+お気に入りのぬいぐるみ」で落ち着きましたが、正解はほんとに家庭ごと・子どもごと。小さな工夫を試しながら“わが家流”を見つけていけると気がラクになりますよ。
読み聞かせ・音楽の力
寝る前の絵本タイムは、ただ本を読むだけでなく、子どもにとって心が安らぐ時間になります。やさしい音楽を小さな音で流すと、外の雑音をやわらげて安心感を与えてくれることも。お気に入りのぬいぐるみや毛布など“安心アイテム”をそばに置いてあげるのも効果的です。
うちの場合は、ジブリのオルゴールを寝る時のBGMにしていました。それが流れると「あ、寝る時間だな」と子どもも自然にスイッチが切り替わるようで、小中学生になった今でも眠れない時は自分から流していたりします。習慣って不思議と残るんですよね。
「寝かしつけ」は、親が頑張ってコントロールするものではなく、家族でつくる安心の時間なのかもしれません。完璧じゃなくても大丈夫。少しずつ習慣を積み重ねていけば、子どもは自然と眠りのリズムを身につけていきますよ。
…とはいえ、現実には「なんで寝ないの〜!」って叫びたくなる夜もありますよね(笑)。てつなぎの掲示板でも「夕方たっぷり水遊びさせたのに、なかなか寝ないのなんなのーーー🥹」(🔗てつなぎ掲示板|“はよねてくれや。”)なんて声が寄せられていて、「ああ、全国の親みんな同じか」とちょっと救われる気持ちになります。
睡眠不足が子どもにもたらす影響
「朝ぜんぜん起きられない」「日中ずっと機嫌が悪い」など、そんな姿にハラハラしたこと、ありませんか? 私も子どもが小さい頃、寝不足でぐずぐずしているのを見るたびに「大丈夫かな」と心配になりました。
子どもにとって睡眠は“休息”というだけでなく、体や心を大きく育てる大切な時間。眠りが足りなくなると、成長や学びにいろいろな影響が出てしまうんです。
心身の発達への影響
眠っている間に分泌される成長ホルモンは、子どもの背や体を育てるエンジンのような存在。十分な睡眠が成長や健康維持に欠かせないとされています【※1】。
睡眠不足が続くと、体の発達がゆるやかになったり、免疫力が下がって風邪をひきやすくなったりすることもあるそうです。ちょっとした体調不良が増えたときには、「眠りが足りているかな?」と振り返ってみることが大事なのかもしれません。
情緒・学習面への影響
寝不足の日って、大人でもイライラしたり、なかなか頭が働かなかったりしますよね。子どもも同じで、十分に眠れない状態が続くと、脳がしっかり休めず、集中力や記憶力が落ちてしまうことがわかっています。
実際、日本の子どもたちの生活リズムは年々夜型化していることが指摘されています。大川匡子氏(滋賀医科大学・睡眠学講座特任教授)の研究では、2歳児の過半数が夜10時を過ぎても眠っていないというデータも報告されています【※5】。また、「夜中に何度も起きる」「なかなか眠れない」といった相談で医療機関を訪れる家庭も増えているそうです。
てつなぎの掲示板でも、「うちは8歳と5歳なんですが、毎晩9時〜10時に寝て、朝は7時起き。フルタイム・ワンオペでご飯やお風呂に宿題…気づけば9時過ぎ。すんなり寝ればいいけど、遅いと10時近くになることも。寝ないと脳に影響が出ると聞いて、不安になってしまいました」という投稿がありました。(🔗てつなぎ掲示板|“睡眠時間について”)
わかっていても、現実はなかなかうまくいかない...と、そんな声に「うちも同じ」と共感する保護者は多いと思います。幼児期は深い眠りの中で成長ホルモンが盛んに分泌される大切な時期。夜更かしや寝不足が続かないように、無理のない範囲でできることから積み重ねていけたらいいですよね。
専門機関に相談すべきケース
生活リズムを整えてみたけれど、全然よくならない…」そんなときは、早めに小児科や睡眠外来など専門機関に相談してみるのも安心です。実は睡眠障害や発達の特性が関係しているケースもあり、早く気づくことで子どもに合ったサポートにつながります。
親ってつい「ただの夜更かしだろう」と思い込みがちですが、必要なときは専門家の力を借りることも大切。家庭だけではどうにもできなかった悩みも、医師や専門家のアドバイスで一歩進めることがあります。
そして何より、「ひとりで全部抱えなくても大丈夫」。無理せず頼っていいんです。子どもにとっても親にとっても、そのほうがきっと安心につながりますよ。
まとめ
子どもの眠りは、心と体の成長を支える大切な“土台”。だからこそ「なかなか寝ない」「夜更かしが続く」といった小さなサインを見逃さず、早めに工夫してあげることが大切なんですよね。
生活リズムや寝室の環境を整えるだけで眠りやすくなる子もいます。でも、どうしても改善が見られなかったり、深刻な寝不足が続く場合は、専門機関に相談することも大切です。早く気づいてサポートを受けられることが、子どもの安心につながります。
私も子どもが小さい頃、「どうして寝てくれないんだろう」と泣きながら添い寝した夜がありました。真っ暗にしたり常夜灯をつけたり…いろいろ試して、やっと「少しずつでいいんだ」と思えたとき、親の気持ちもラクになったのを覚えています。
完璧じゃなくても大丈夫。親が肩の力を抜きながら寄り添えば、子どもは少しずつ自分のペースで眠る力を育んでいきます。安心できる眠りの習慣を、家族みんなでつくっていきましょう。
そして、どうしてもつらい夜があったら…ひとりで抱え込まなくても大丈夫です。「てつなぎ」の掲示板に、気持ちをそのまま書き込んでみてください。同じように悩んだ親御さんたちが、きっと温かく受けとめてくれます。
あずみのこも、掲示板を読んでいますよ。ここでのつながりが、少しでも心の支えになったらうれしいです。
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