子どもが寝ない原因と解消法を徹底解説(第1回)

「どうしてうちの子はなかなか寝ないんだろう?」を徹底解説しています。

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子どもが寝ない原因と解消法を徹底解説(第1回)

こんにちは、あずみのこです。

小学生と中学生の子を育てる共働きママであり、教育や子育て支援の現場に15年以上関わってきました。これまでたくさんの保護者とお話ししてきましたが、どの家庭でも必ずといって出てくるのが「子どもがなかなか寝ない問題」です。

夜、子どもが寝てくれないと、親の疲れは一気に押し寄せますよね。うちも子どもが小さい頃は、寝かしつけに2時間以上かかることもしょっちゅうで、本当に苦労しました。

「どうしてこんなに寝ないの?」「私のやり方が悪いのかも?」などと、自分を責めてしまう声も、保護者の方からよく聞きます。

でも実は、“子どもが寝ないこと”にはちゃんと理由があります。これは決して親のせいではありません。

このコラムでは、子どもが寝ない原因を年齢別に整理しながら、寝かしつけのコツや生活リズムの整え方を具体的にご紹介します。さらに、厚生労働省のガイドや専門研究も踏まえつつ、“親の心を少しラクにするヒント”もお伝えします。

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子どもが寝ない理由を押さえよう

まずは「どうしてうちの子はなかなか寝ないんだろう?」という背景を知っておくことが大切です。

日中に刺激が多すぎたり、逆にあまり体を動かせずにエネルギーを発散しきれていないと、夜になっても眠気が十分に訪れません。夕食後にテレビやゲームに夢中になってしまうと、脳が興奮してしまってなかなか眠れなくなることもあります。

うちも子どもが小さい頃、「今日は思いっきり遊んだのに、なんでまだ寝ないの?」と不思議に思ったことがよくありました。でも、よくよく振り返ると、夕方に少し昼寝してしまったり、寝る直前まで画面を見ていたり…。子どもが眠れないのには、ちゃんと理由があるんですよね。

原因を知るだけでも「私のやり方が悪いのかな」と責める気持ちが少しラクになりますし、対処法を見つけやすくなりますよ。

興奮・ストレス・不安

子どもって、毎日いろんなことを経験していますよね。学校や保育園での出来事、お友だちとのやりとり…。楽しいこともあれば、ちょっと気になることもあって、その気持ちが夜まで残ってしまうことがあります。楽しい興奮が続いてなかなか寝付けなかったり、不安や心配ごとが頭の中でぐるぐるして眠れなくなったり。

私たち大人も「明日の仕事どうしよう」なんて考えて眠れないことがありますよね。子どもにとっても、それと同じようなことが起きているんです。

寝る前のちょっとした時間に「今日どうだった?」と声をかけてあげるだけでも安心につながります。特別なアドバイスをしなくても、ただ話を聞いてもらえるだけでホッとして眠りやすくなることもあります。

子どもが安心して気持ちを手放せるような空気をつくってあげること。それが「眠りのスイッチ」を入れる近道になるのかもしれません。

生活リズムの乱れ

平日は早起きできているのに、休日はつい遅くまで寝かせてしまう。そんな経験、ありませんか? 私も「今日は休みだからいいか」と思って、気づけば子どもがお昼の12時近くまで寝てしまった…なんてこともありました(汗)。でも、これが体内時計を乱して、夜に眠れなくなる原因になるそうです。

秋田大学の三島和夫教授(睡眠学会専門医)も「“早寝・早起き”より“早起き・早寝”が大切」とアドバイスしています【※1】。まずは朝にカーテンを開けて太陽の光を浴びること。それだけで体内時計がリセットされ、夜の眠りにつながりやすくなります。

お昼寝や日中の刺激不足

乳幼児にとってお昼寝はとても大切。でも、つい長くなってしまうと夜の眠りに響くことがあります。逆に日中にあまり体を動かせないと、エネルギーが余って「まだ眠くない!」となりがちです。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023(こども版)」【※1】でも、日中の活動不足や昼寝の長さが夜の入眠に関わることが指摘されています。

てつなぎの掲示板でも
「末っ子ねたら、久しぶりに電子漫画でも読み漁ろうとしているのに、寝ませーーーん。夕方寝ちゃったから寝れないんだよ〜っていってまーす」(🔗てつなぎ掲示板|“末っ子寝ないんだがー。笑”)なんて声がありました。

うんうん..、と、めちゃくちゃ共感しませんか? 「今日は早く寝るだろう」と思ってた日に限って夕方うとうと…なんて、本当に“子育てあるある”ですよね。

子どもの年齢に合わせてお昼寝を調整したり、昼間にしっかり体を動かす工夫をしてあげると、夜は寝やすくなることが多いです。でも、もちろん毎日うまくはいかないもの。だから「今日はそういう日だったんだな」と、親のほうも少し肩の力を抜いていいんじゃないかなと思います。

寝室環境(照明・温度・音)の影響

部屋が明るすぎたり、エアコンの効きすぎで寒かったり、逆に暑すぎたり…。そんな環境では、大人でも寝苦しいですよね。子どもにとっても同じで、落ち着いて眠りを迎えにくくなってしまいます。

わが家では、寝る前に部屋の照明を一段落として「そろそろおやすみタイムだよ」という雰囲気をつくるようにしています。ほんのり暗いだけで、子どもの目も自然と眠たくなるみたいです。

また、夏はエアコンと扇風機を併用して、冬は加湿器を置いて乾燥しすぎないように。外の車の音や街灯の光が気になるときは、遮光カーテンや厚手のカーテンを使うと安心感が違います。

ちょっとした環境の工夫で「眠りやすい空気」を整えられるので、まずはできる範囲から試してみてくださいね。

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PROFILE

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あずみのこ

小学生と中学生を育てる共働きの母。 教育・福祉の現場で15年以上活動し、地域での子育て支援や居場所づくり、子育て情報の発信にも携わってきた。親と子にとっての「つながりや居場所作り」をライフワークとし、不登校や発達特性、家庭の悩みなど幅広いテーマで保護者と向き合ってきた。 てつなぎ編集部では、専門知識と等身大の母親目線をあわせたコラムを執筆。子育ての「困った」を少し軽くし、親も子も笑顔になれるヒントを届ける。
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