睡眠を確保する最強メソッド!幼児期の睡眠を整える
幼児~中高生、とくに小学生の睡眠にスポットを当てて、勉強にもスポーツでも最大限の能力を発揮でき、賢い子に育つ睡眠メソッドをご紹介します。とくに中学受験のための通塾などで睡眠時間の確保が課題となっているご家庭には必見の内容です!
健康/病気
幼児期の睡眠を整えるのが最高のプレゼント
幼児期の3~5歳は、何事も前向きに取り組める意欲的な小学校生活を送るため、特に睡眠を大切にしてあげたい時期です。1日の合計睡眠時間は10~13時間の睡眠が推奨されていますが、適切な睡眠時間には個人差があります。
13時間睡眠が必要な子もいれば、短くても十分な子もいます。
仮に10時間しか寝ていない子でも、自然に目覚めて日中元気に過ごしているようであれば、その子にとって適切な睡眠がとれていると考えてもいいでしょう。
ここでは幼児期の目安となる睡眠のポイントを紹介していきます。
米国国立睡眠財団も、日本の厚生労働省が発行している「健康づくりのための睡眠ガイド」でも、幼児期(3~5歳)は1日合計10~13時間の睡眠時間の確保を推奨しています。4歳頃からお昼寝をしなくても1日過ごせるようになってくる子どもが多くなり、また、夜は10~11時間は持続して寝ることが大切になります。
日本は添い寝の文化なので、どうしても親の時間に合わせて子どもが睡眠をとることが多いようです。
その結果就寝時間が遅くなってしまいがちです。
添い寝自体は悪いことではなく、子どもも親も十分眠れているのであれば問題ありません。
ひとりで眠れるようになると、夜中に子どもが目を覚ましても、自分で再入眠できるようになり、親も一人の時間を確保できるようになります。
小学校入学前はまだ一人で寝ていないというお子さんも多いようです。
ただ、小学校入学を見据えて、自分で寝ることができるように環境を整えていっても良いかもしれません。
子どもが睡眠の途中で起きてしまう、また、なかなか再入眠できないのには原因があります。
例えば添い寝をしている場合、子どもが寝た後に親が家事を済ませてから布団に入る際の物音や光で子どもが起きてしまうことがあるでしょう。
また、寝室とリビングが近い場合、親が見ているテレビの音などが原因で起きてしまうこともあります。
この場合は、添い寝からひとり寝へ移る準備や、光や音が入らないように遮光カーテンや照明を工夫したり、ホワイトノイズを子どもの寝室に流して、寝室に雑音が入らないようにしましょう。
私が赤ちゃん期に大切にしているのが「ねんねルーティン」ですが、これは幼児期になっても大切だと感じています。子どもは次に何が起きるかわかっていると安心します。
そしてそのルーティンが当たり前のことになると、体もそのリズムで動くようになります。
ですから、夜寝る前の流れやルールがあると、子どもは「そろそろ寝る時間だな」と頭で理解して、体もその準備を始めるのです。
お風呂に入って、着替えてから、歯を磨いて寝る、という順番にしているのであれば、その流れをいつも繰り返すことがねんねルーティンになります。
また、毎晩読み聞かせをしているようであればそれでもいいですし、ぬいぐるみをベッドに並べることが寝る前の子どもの儀式なら、それを尊重するのもいいですね。
小学4、5年生のお子さんを持つ親御さんたちから「うちの子、実はまだひとりで寝られないんです」という悩み相談を受けることがあります。林間学校などの宿泊イベントを前に、親も子どもも「ひとりで眠れないのにどうしよう...」と困ってしまうようです。
小学生になってひとり寝ができ、質の高い睡眠をとれるようになるためにも、幼児期にこそもう一度、睡眠のベースを整えてあげましょう。
乳幼児睡眠コンサルタント
外資系企業勤務後、結婚を機に拠点をアメリカ・ニューヨークに移し、2014年に米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社)著者。
「ママにいいこと大全」(主婦の友社)監修。 IPHI日本代表。
Sleeping Smart Japan株式会社代表取締役。
現在、2人の男の子の子育てをしながら、企業やイベント講演、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルテーション等幅広く活動。特に、ママ・パパ向けに睡眠・子育て・教育についてなんでも質問に答え、情報を配信する『愛波子育てコミュニティ』は、同種のサービスとしては日本最大規模に成長中。
IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
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