すべての親子に“圧倒的な主体性”を!――しなやかな心で挑戦し続ける姿勢

子どもの内発的動機を社会につなげ、自己決定力とやり抜く力を循環させる5つの成長循環メソッドを体系化したことです。そして、この独自メソッドを家庭で再現できる形に落とし込み、子どもが自ら考え行動し、失敗さえ次のチャンスへ変える「圧倒的な主体性」を育む道筋を示します。

しつけ/育児

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私たちキンダリーのような教育現場での関わりはもちろんですが、それ以上に、保護者の皆様が日々お子さんに向ける何気ない眼差しや言葉の一つひとつが、その土壌を豊かにする最高の機会となります。

では、どうすればその豊かな土壌を育むことができるのでしょうか。

次のセクションでは、そのための具体的な秘訣、すなわち家庭での関わり方について、詳しくお話ししていきましょう。

家庭でできる「やり抜く力」の育て方〜ほんの少しの意識で変わる魔法の声かけ〜

ここまでお読みになり、『成長マインドセット』が大切なのは分かったけれど、毎日忙しい中で実践するのは難しそう・・・」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

頭では分かっていても、ついテストの結果に一喜一憂したり、子どもが失敗すると感情的に叱ってしまったり・・・。

それは、子どもの未来を真剣に思うからこその、自然な反応です。

「やり抜く力」と聞くと、何か特別なトレーニングが必要なのでは…と、身構えてしまうかもしれません。でも、大丈夫です。

お子さんのその大切な力を育むのに、高価な教材や難しい理論は必要ありません。

実は、ご家庭での日々の何気ない「声かけ」をほんの少し意識して変えるだけで、お子さんの心の中にある「成長マインドセット」という豊かな土壌は、驚くほど着実に耕されていくのです。

ここでは、今日からすぐに実践できる3つの「声かけ事例」をご紹介します。

事例①:褒め方のスイッチ〜「結果」から「プロセス」へ〜

子どもを褒めることは、自己肯定感を育む上で非常に大切です。しかし、その「褒め方」が、どちらのマインドセットを育てるかを大きく左右します。

つい言ってしまいがちな声かけ(結果承認)

●テストで100点をとった時:「100点なんてすごい!やっぱり頭がいいのね!」

●かけっこで1位になった時:「1番なんて、さすが!運動神経がいいんだね!」

やり抜く力を育む声かけ(プロセス承認)

●テストで100点をとった時:「難しい問題もあったのに、最後まで諦めずに考え抜いた集中力がすごいね!」

●かけっこで1位になった時:「毎日練習を頑張っていたもんね。あの努力が実を結んだんだね!」

「結果承認」の声かけは、「良い結果を出せる自分=価値がある」というメッセージを子どもに与え、失敗を恐れる「硬直マインドセット」に繋がりやすくなります。

一方で「プロセス承認」は、「結果がどうであれ、努力し続ける自分は素晴らしい」というメッセージになります。

これにより、子どもは努力そのものに価値を見出し、失敗を恐れずに挑戦し続ける「成長マインドセット」を育むことができるのです。

事例②:失敗の捉え方のスイッチ〜「ダメなこと」から「学びのチャンス」へ〜

挑戦に失敗はつきものです。そのとき、保護者が失敗をどう捉えるかは、子どもの次の挑戦への意欲を大きく左右します。

つい言ってしまいがちな声かけ

●計算を間違えた時:「なんでこんな簡単なこともできないの!」

●工作がうまくいかなかった時:「あーあ、またぐちゃぐちゃにして・・・」

やり抜く力を育む声かけ

●計算を間違えた時:「ちょっと難しかったかな。でもおかげで、どこで勘違いしやすいか分かったね。次はどうすればクリアできそう?」

●工作がうまくいかなかった時:「うまくいかなかったかね。でも、色々な方法を試したこと自体が素晴らしいよ。ここから何を学べたかな?」

保護者の方が見栄えを求めすぎると、子どもは失敗を過度に恐れるようになります。

大切なのは、「失敗=成長のチャンス」というメッセージを伝え続けること。

失敗の中から学びを見つけ出す楽しさを教えることが、子どもの挑戦する心を育みます。

事例③:親のスタンス〜「教える人」から「伴走者」へ〜

子どもが「分からない」「できない」と助けを求めてきたとき、すぐに答えを教えたくなるのが親心かもしれません。

しかし、そこをぐっとこらえて見守ることが、子どもの思考力と解決力を育みます。

ついやってしまいがちな関わり

●お子さん:「この問題、分からない!」

●保護者:「ああ、それはね、この公式を使えば一発だよ」

やり抜く力を育む関わり

●お子さん:「この問題、分からない!」

●保護者:「そうか、難しい問題なんだね。今までどんな方法を試してみたの?他にどんなやり方がありそうかな?」

すぐに答えを与えるのではなく、子ども自身が考え、解決しようとする試行錯誤のプロセスそのものを「色々な方法を試していて、すごいね!」と承認してあげてください。

自分で考え抜き、答えにたどり着いた経験は、何事にも代えがたい自信と「努力の価値」を子どもに教えてくれるはずです。

「やってみたい!」という内発的動機が、最初の一歩を踏み出すきっかけとなり、「自分で決めた」という自己決定力が、その歩みを「自分ごと」として力強いものにし、そして「諦めない」というやり抜く力が、困難な道でも歩み続けるための支えとなります。

この3つの力が相互作用して一つのサイクルとして回り始めたとき、お子さんの中には、生涯にわたって自分を信じ、未来を切り拓いていく「本当の主体性」が育まれていくのです。

PROFILE
大学卒業後、NTTにてキャリアグレードのオペレーションシステム研究開発や光戦略会社の立ち上げに携わり、新規事業開発を10年以上推進。テクノロジーの進化を肌で感じるなか、変化に対応できる人材育成の重要性を痛感し、一般社団法人子供教育創造機構を設立。小学生向けアフタースクール「キンダリーインターナショナル」を10年以上経営しながら、全国高校生起業家教育事業や教育カリキュラム改訂にも参画。2025年1月には文部科学省より「アントレプレナーシップ推進大使」を拝命し、10歳からの起業家教育普及に注力。大手商社、製造、食品、金融、Sier等、多様な業種での新規事業開発支援を手がける
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