新しい受験の勝ち方!「令和の受験は情報戦がすべて」
漫画でも解説、受験の変化。受験の最新トレンドをまるごとカバー!大学合格のための最短ルートを掴め!
教育
「頑張れば報われる」はもう古い?変わる受験の価値観を、東大生作家・西岡壱誠がデータと現場取材から読み解く。令和の合格戦略を一冊で理解!
西岡 壱誠著書『知らないと合格できない 令和の受験のフツウ』から一部転載・編集してお届けいたします。
子ども自身もSNSで学習発信する時代
親だけではなく、子ども自身も「勉強アカウント」を持つ時代になっています。
Xやインスタグラム、最近ではTikTokやYouTubeの短尺動画にも、勉強をテーマにしたアカウントが数多く存在しています。
・アカウント名に「○○大志望」「n=ー1(来年受験生)」などと明記して発信
・模試の成績や答案の写真をアップロードし、公開記録として残す
・「#studygram」のハッシュタグで勉強時間を毎日報告
・浪人生も、朝の勉強開始ツイートや夜の振り返りを投稿し、互いに「お疲れさま」と声を掛け合う
こうして自らの勉強時間や内容を記録することで、日々の学習スケジュールを管理することができます。ここでのポイントは、外部から見える形で記録していること。
たとえば自分ひとりしか見られない日記のような媒体では、誰にもバレず簡単にサボれてしまいます。でもフォロワーや仲間に見られている環境ではどうでしょう?
「今日も投稿しなきゃ」という思いから、勉強の目標を守りたいという意識を持つ子どもたちは少なくありません。
さらにこの意識を長時間持続することで、コツコツと受験の準備を重ねる習慣が身につきます。「勉強垢」は単なる記録や管理のツールではなく、努力を続けるモチベーションを保てる仕組みでもあるのです。
特に注目すべきは、地方から難関大学を目指す学生にとって、この勉強アカウント文化が非常に大きな意味を持つという点です。
地方から東大を目指す孤独
たとえば、ある県立高校で東大志望が学年でたった一人、というケースは珍しくありません。
学校には一緒に切磋琢磨できる仲間がいない。
模試の判定も「C」や「D」で心が折れそうになる。
塾も近くにない。
そんな中で勉強を続けるのは、想像以上に孤独で、モチベーションにも限界があります。
しかしSNSにアカウントを作れば、自分と同じく「東大を目指す地方の高校生」や「浪人してでも難関大を目指す受験生」とつながれる。
リアルでは一人でも、オンライン上には同じ戦場に立つ仲間が無数にいる。
これがどれほどの心理的支えになるかは、実際に勉強垢を運営していた東大生の証言が物語っています。
「地方の進学校で東大志望は自分ひとり。孤独で折れそうだったけど、SNSで“今日は12時間勉強しました”って投稿すると、全国から“すごい”“自分も頑張る”と返事が来た。その繋がりがなかったら、途中で諦めていたと思う」
これは単なる情報交換ではなく、精神的な居場所を得ることでもあるのです。
親も同じ孤独を抱える
この孤独は子どもだけのものではありません。
親もまた、同じ状況に置かれています。
昔であれば、近所付き合いや兄弟姉妹を通じて「どこの塾がいい」「あの学校は難しいらしい」と自然に情報が回ってきました。
しかし今は核家族化が進み、一人っ子家庭も多いですよね。
地方から上京してきた親は、東京での近所付き合いもほとんどなく、「上の子がこうだったから」というようなモデルケースもなく、学校の先生も昔よりもドライであまり親身になってくれる人は少ないですし、相談できる相手がほとんどいない、なんてことも珍しくありません。
そんなとき、SNSは「匿名の井戸端会議」のような役割を果たします。
子どもと同じ志望校を目指す家庭、同じ塾に通う家庭、あるいは同じ悩みを抱える家庭が全国にいるとわかるだけで、不安は大きく和らぎます。
「うちの子も模試で伸び悩んでいます」「その塾の授業は本当に効果がありましたが?」こうした投稿を通じて、親もまた自分の孤独を解消し、情報をシェアし合っているのです。
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