受験生の親と子どもに!「スマホ等で6割の小中学生が寝不足に」

スマホに振り回されて後悔しないために受験期に備えて親子で知っておきたいことをエビデンスとともに1冊にまとめました!

教育

成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。
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スマホの使い方ひとつで、受験の結果は変わる。デジタル時代の学力低下の実態と、親ができる対策を徹底解説。家庭で今日から実践できるヒントが満載な一冊。
高橋 暁子著書『スマホで受験に失敗する子どもたち』から一部転載・編集してお届けいたします。

スマホ等で6割の小中学生が寝不足に

スマホはあくまでひとつのツールに過ぎないので、自分主体で使いこなすべきであり、

その存在に振り回されてはいけません。しかし現実にはスマホに振り回される人は多く、幼い頃からその影響を強く受けている人も少なくありません。

小中学生を対象としたニフティキッズの睡眠に関する調査(2024年9月)が大変興味深いです。

小中学生の睡眠時間の長さは、全体で「8時間」が27.2%、「7時間」が20.1%、「9時間」が17.9%でした。

小学生では「8時間」、中学生では「7時間」睡眠をとっている人が最多となっています。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、睡眠時間として小学生は9時間から12時間、中学生・高校生は8時間から10時間が推奨されており、それと比べてあまりに短い時間と言えます。

同調査で睡眠時間は足りているかについても聞いていますが、「睡眠時間が足りていない」と感じている子は、57.3%と約6割にも上りました。

「睡眠時間が足りていない」と回答した子を対象に聞いたところ、足りていない理由は、「なかなかねつけない」(58.2%)が最多でした。

その他、「YouTubeなどの動画を見ている」(41.3%)、「スマホをいじっている」(32.2%)、「夜おそくまでゲームをしている」(20.3%)、「電話・メール・LINEの時間が長い」(13.0%)など、スマホ等が原因と思われる回答も多くなっていました。

スマホを寝るどれくらい前まで使っているか聞いたところ、「ねむる直前まで」(21.1%)、「ねむる15分くらい前まで」(11.3%)、「ねむる30分くらい前まで」(9.6%)、「ねむる1時間くらい前まで」(9.7%)など、直前まで触る子が多い結果になりました。「スマホをさわりながらね落ちする」(6.1%)、などという子までいました。

スマホでしていることは、「LINE・メール」(26.6%)、「動画を見る」(26.5%)、「SNS(X、Instagram、TikTok)」(17.5%)、「ゲーム」(8.6%)などでした。

寝る直前までゲームやSNSを利用していることで、睡眠時間が少なくなってしまっているというわけです。

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成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。

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