【掲示板の声×公認心理師】実家に帰るとつらいのはなぜ?「毒親かも?」親との関係に悩む大人へ
大人になっても苦しい親子関係と“ちょうどいい距離”の話
親子関係
【掲示板の声×公認心理師】実家に帰るとつらいのはなぜ?「毒親かも?」親との関係に悩む大人へ
「実家に帰ると、どっと疲れてしまう」
「親に会うと、なぜか気持ちが乱れる」
「距離を取りたいのに、罪悪感が湧いてしまう」
てつなぎの掲示板には、そんな「大人になってからの親子関係」にまつわる声が、数多く寄せられています。
特に、結婚や出産を経て「自分が親になった」タイミングで、親との関係、とくに実母との関係が、これまで以上にしんどくなると感じる人も多いようです。
結婚、出産、転勤、子どもの行事、長期休暇、冠婚葬祭。
大人になるほど、親と関わる場面は自然と増えていきます。そのなかで、実家に行くと息苦しい、親と会うだけでどっと疲れる、と感じる人も少なくありません。
てつなぎでは、掲示板に寄せられる声に寄り添いながら、専門家と一緒に考える連載「公認心理師インタビュー×掲示板」を展開しています。
教育・福祉・メンタルヘルスの現場で約20年間支援を続けてきた公認心理師・カウンセラーの田村俊作先生に、実家に帰ると苦しくなる理由や境界線を越えてくる親との関係、そして「親子の関係が次の世代に連なってしまうのではないか」という不安について、てつなぎ掲示板の投稿をもとにお話を伺いました。
親に会うと、なぜこんなにしんどくなるのか|親と子の認識のズレ
たとえば、以前、こんな投稿がありました。
「いつもこうなの?ちゃんと言って聞かせてるの?●●(子の名前)のためにもあんたがちゃんとしないと」
しばらく会ってなくて久しぶりに連絡来て会ったけどもう会いたくない。少なくとも子を連れては会わない。
(久しぶりに親に会ったけどやっぱり毒親だった/となりのポニョ さん/30代)
こうした「親に会うことのしんどさ」の背景には、どんなことがあるのでしょうか。
実際、おばあちゃん側の相談を受けていると、「自分はこうしてきたのに、なんであの子はできないの?」みたいに話される方は結構いますね。
時代も違うし、育て方も違うし、それこそ子どもの個体差もあるから、って話はするんですけどね...。
“境界線を越える親”のしんどさ|大人の親子関係に潜む葛藤
あの我が家の近所に引っ越してこようとしていた毒親である母、意味不明の長文メールを何度も送ってくるのが本当にストレスで…
(やばい母/匿名 さん/40代)
老後は絶対面倒なんて見たくないし、お金の管理は自分でしっかりやってほしい。いつまで毒親に追いかけられ続けるんだろう…
(母の暴挙/匿名 さん/40代)
今よく言われる「境界線」、いわゆる“バウンダリー”の話になりますけど、今の時代の人たちは、人との関係の中で、ある程度「距離」や「敷居」を作って生きているのに、おばあちゃん世代は、普通にそこ「乗り越えて」いきますからね(笑)。
距離を置きたいのに罪悪感が消えない|親から離れられないのはなぜ?
たとえば、こんな投稿がありました。
そんな母からここ毎日お金の無心をしてくる。もしかしたら毒親なのかもしれない。ただ、母のことを毒親だとは思いたくない自分もいる。曲がりなりにも高校まで卒業させてもらった恩ももちろんある。母子家庭で母も毎日ストレスを抱えながら生きていたかもしれない。私が母を支えていたら母もあんな風にならなかったかもしれない。
(実母からの連絡が止まらない/一年中モヤモヤしている人 さん/30代)
離れたいのに、離れられない気持ち
でも、育ててもらった恩とか、「親を愛さなくちゃいけない」っていう思いも、一生懸命考えてきた証ですよね。だからこそ、この“葛藤”が生まれるのかなと思います。 本当は、少し距離を取ったほうがいいと感じていても、「お母さん」という存在を離すと、自分というものがなくなってしまう感覚もあるのかな。きっと、そこが、いわゆる「共依存」と呼ばれる関係性に“近い状態”として、見えてくる部分なのかもしれませんね。
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