小学生が休み時間に一人でいるのは問題?親が知っておきたい見方(第1回)
休み時間に一人でいる小学生を見たときの、親の見方と考え方
学校
小学生が休み時間に一人でいるのは問題?親が知っておきたい見方(第1回)
こんにちは。
上司からコラムの更新が遅いと、しっかりツッコまれました。正論より「それ、あるある」を拾いがちなてつなぎ編集部のはるたさくらこです。
今回のテーマは「小学生が1人で過ごす休み時間」。
休み時間に我が子が一人で校庭のすみで立っている姿を見たり、「今日は一人でいたよ」と他の子どもから聞いたりすると、
「友達と遊ばないの?」
「もしかして、仲間に入れてない?」
そんなふうに胸がザワっとすることはありませんか。
学生が休み時間に一人で過ごしている姿を見ると「これって問題なの?」と不安になる親は少なくありません。
休み時間の話題って、親の不安スイッチが入りやすいところかもしれません。
正直に言うと、もしこれが自分の子どもだったら私も同じように不安になると思います。
でも、その一場面だけで「友達がいない」「このままで大丈夫?」と結論を出してしまうのは、少し早い気もします。
小学生が休み時間に一人でいること自体は、必ずしも問題ではありません。
一人でいる=問題と決めつけてしまうと、子どもが本当に感じていることや、今、必要としている関わりが見えにくくなることもあります。
このコラムでは、 休み時間が子どもにとってどんな時間なのか、「一人」と「孤独」は何が違うのかを整理しながら、一人で過ごす背景の見方、家庭でできる関わり、学校に相談する目安までを、生活者目線でまとめていきます。
小学生の休み時間の過ごし方、じつはいろいろ
休み時間の過ごし方は、子どもによって本当にいろいろです。
「外で元気に遊ぶ子」が目立ちやすいけれど、それだけが正解というわけではありません。
学校では、運動場で鬼ごっこやボール遊びをする子もいれば、教室で本を読んだり、絵を描いたり、友達とおしゃべりをして過ごす子もいます。
見ていると「え、そんなところで?」と思う場所で案外のんびり過ごしている子もいたりします。
特に高学年になってくると、人間関係に気を遣う場面が増えたり、体力的にちょっと疲れやすくなったりして、あえて静かな過ごし方を選ぶ子も増えてきます。
また「一人でいる=友達がいない」とは限らないというのも知っておきたいところです。授業や委員会、係活動では普通に話しているのに休み時間だけは一人で過ごしている。
そんな子、意外といます。
見た目だけで判断すると、「大丈夫かな」「声をかけたほうがいいのかな」と親のほうがソワソワしてしまいがちですよね。
でも、大事なのは、その時間だけじゃなくて前後の様子も含めて見ること。
休み時間は一人でも、放課後は楽しそう。
家ではよくしゃべる。授業も落ち着いて受けられている。
そんな姿が見えているなら、それは「困っている状態」ではなく、その子なりに選んでいる過ごし方かもしれません。
「休み時間=遊ぶ時間」じゃない?親が知っておきたい本当の役割
休み時間って、次の授業や学校生活に向けて子どもが心と体を整えるための大事な時間でもあります。
正直に言うと、私自身も「ちゃんと遊べているかな」「友達と関われているかな」と、そんなところばかり、つい気になっていました。
でも、少し立ち止まって見てみると、休み時間ってただの「社交の時間」じゃないんですよね。
授業で集中したあと、思いきり体を動かしてスッキリしたい子もいれば、人の多さや音から少し離れて静かに回復したい子もいます。子どもは、大人が思っている以上に周りの音や人の視線、ちょっとした人とのやり取りで疲れてしまうこともあります。
だから、休み時間の使い方は、その子の性格だけでなく、その日の体調や気分、直前の授業の内容やクラスの雰囲気にも左右されます。
「遊べているか」だけで見てしまうと、休み時間の本来の役割を少し狭く捉えてしまうかもしれません。
その過ごし方が次の授業に向けたエネルギー補給になっているか。
気持ちを切り替える時間になっているか。
そんなふうに見てみると、休み時間の印象も少し変わってくる気がしています。
にぎやかじゃなくても、ちゃんと休めていることがある
鬼ごっこやドッジボール、カード遊びやおしゃべり。休み時間の過ごし方って、本当にいろいろありますよね。
ただ、その時間を見ていて感じるのは、にぎやかに過ごしているかどうかだけでは、その子が「満たされているか」は分からない、ということです。
ずっと誰かと一緒にいると実はそれだけで疲れてしまう子もいます。相手に合わせ続けてヘトヘトになったり、家に帰るころにはエネルギー切れということもあります。
そういう子にとっては、休み時間に少し静かに過ごすことが次の授業やその後の時間を乗り切るための調整になっていることもあります。
だから、遊びの輪に入っているかどうかだけで、その休み時間が「うまくいっているか」を判断しなくてもいいのかもしれません。
大切なのは、その過ごし方が、その子のエネルギーの使い方に合っているかどうか。そんなふうに見ていけたら、少し気持ちが楽になる気がしています。
休み時間に一人でいるのは大丈夫?小学生が“休む時間”を選ぶ理由
小学生の休み時間は教室で本を読んだり、絵を描いたり、折り紙をしたり、窓の外を見ながら、なんとなくぼーっとしている子もいます。「一人で大丈夫かな?」
親としては、ついそんなふうに気になってしまいますよね。
でも、こうした過ごし方って、刺激を少し減らして疲れを回復させるための行動でもあります。休み時間にいったん静かに整えておくことで次の授業に集中しやすくなる子も実は少なくありません。
特にまじめに頑張るタイプの子や周りに気を遣える子ほど友達とのやり取りで気づかないうちに疲れてしまうことがあります。
そういう子が休み時間に「一人で教室にいる」という選択をしているなら、それは逃げではなく自分なりにバランスを取ろうとしている姿とも考えられます。「いまは少し休もう」「次の授業に備えよう」と、自分で調整できているならセルフケアの力が育ってきているサインかもしれません。
このタイプの子にとっては、無理に外遊びに誘われるよりも好きな静かな活動を安心してできる環境のほうが学校生活全体を安定させてくれることもあります。
休み時間に一人でいるだけ?それとも孤独?親が見分けたいポイント
一人で過ごしていても、本人が落ち着いていて「これでいいな」と思えているなら、それ自体が問題になるわけではありません。
ただ、「一人」と「孤独」は、似ているようでやっぱり別のものだと感じています。
一人でいる状態は、あくまで人数の話。
休み時間に一人でも好きなことに没頭できていたり、気持ちが落ち着いていたりするなら、その子なりに選んだ心地いい時間なのかもしれません。
一方で、孤独は気持ちの話です。
話したいのに話せる相手がいない。
入りたいのに入れない。
なんとなく拒まれている気がする。
そんなふうに胸のあたりがぎゅっとするような感覚を抱えている状態を指します。
見た目は同じ「一人」でも中身は正反対、ということもあります。
だからこそ外から見ているだけでは、なかなか判断がつかないんですよね。
私も「これは大丈夫なのかな」「それとも、ちょっと気にしたほうがいいのかな」と、迷うことがあります。
そんなときにひとつの目安にしているのが、学校から帰ってきたあとの様子です。
たとえば、休み時間の話題を出すと表情が固くなる。その話を避けるようになる。学校の話全体が、なんとなく減ってくる。月曜日の朝に、強い抵抗が出る日が続く...など。
こうしたサインがいくつも重なっているときは、単なる「一人で過ごす時間」ではない可能性もあります。
休み時間に一人でいると心配になるのはなぜ?親が立ち止まりたい思い込み
小学生の休み時間を見て不安になるとき、実はその不安の一部は子どもの現実そのものよりも、親である私たちの中にある「こうあるべき」というイメージから来ていることがあります
正直に言うと、私自身も「休み時間は友達と遊ぶもの」「友達は多いほうがいい」そんな学校生活のイメージをいつの間にか当たり前のように思っていました。
だから、休み時間に一人で過ごしている姿を見ると、その枠から外れたような気がして、必要以上に心配になってしまう。そんなこともあったなと思います。
でも、今の学校は、私たちが子どもだった頃とは、だいぶ様子が違います。
遊び方も、過ごし方も、本当にいろいろ。静かな活動が好きな小学生も増えていますし、休み時間に図書室や教室で過ごすことが特別ではない場面も増えてきました。
ここで気をつけたいのが、親の不安を、そのまま子どもにぶつけてしまうこと。
「一人で大丈夫なの?」
「もっと友達と遊んだほうがいいんじゃない?」
そんな言葉が続くと、子どもは「一人でいるのって、よくないのかな」「この過ごし方は、心配されることなんだな」と感じやすくなります。そうなると、本当の気持ちを話しにくくなってしまいます。
親の思い込みを、いったん脇に置いてみると見るべきポイントは「友達の数」から「本人が安心して学校で過ごせているか」へと、自然に移っていきます。
そうすると心配すべきかどうかの判断もどんな支援が必要かも、ずっと見えやすくなってきます。
休み時間に一人でいる小学生はかわいそう?親が見直したい考え方
休み時間に一人で過ごしていても、本人が楽しめてるし、落ち着いてる。しかも、ちゃんと疲れが取れているとしたら、その一人時間は、子どもにとって大切な充電時間です。
「誰かと一緒にいれば幸せ」「友達と遊んでいないと心配」そんなふうに、つい考えてしまいがちですが、子どもの気持ちは、そんなに単純ではありません。
むしろ「一人でいると、かわいそうに見えるから」という理由で、本当は楽しくない相手と無理に一緒にいるほうが子どもにとっては、ずっと大きなストレスになることもあります。
周りに合わせる負荷が積み重なると、休み時間だけでなく学校そのものがだんだんしんどくなってしまう。そんなケースも決して珍しくありません。
だからこそ、家庭での声かけも少しだけ視点を変えてみるのがおすすめです。
「誰といたの?」ではなく「休み時間、何して過ごしたの?」「それで、気持ちはどうだった?」。
そんな聞き方に変えるだけで、その時間を子どもがどう感じていたのか。
「満たされていたのか」「実は困っていたのか」が、少しずつ分かってくるようになります。
第2回では、休み時間に一人でいる状態が「注意が必要なケース」と「見守っていいケース」の違いを、もう少し具体的に整理していきます。
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てつなぎ編集部/8歳・6歳・4歳を育てる共働き・ワンオペ育児中の母
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