問いかけ言葉のポイント~魔法の声かけテクニック

小学校教師・メンタル心理カウンセラー、 全国の教師が学びにくる先生が教える! 子どもの自己肯定感が爆上がり、のびのび、生き生きと育つ魔法の声かけテクニック!!

しつけ/育児

堺市立小学校教師・メンタル心理カウンセラー
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問いかけ言葉のポイント

教育は英語でいえばeducation。

語原はeducoであり、その意味は「引き出す」です。

もともと教育とは、人間のうちにある能力を引き出すことに主眼がおかれていました。まずは、問いかけ言葉で引き出すことについて考えていきましょう。

BEFORE

〔子どもが帰ってきて、靴を脱いでいる〕

ちょっと!門限を守りなさいって、言っているでしょう!遅くなったら、犯罪に巻き込まれるかもしれないんだよ。何回言えば分かるの?
······はいはい。〔靴を脱ぎながら〕
どうしてこんなに遅くなったの?
······だって友達が、もっと遊ぼうって言うから。
そんなの、先に帰るって言えばいいことでしょう?
言い訳するんじゃない!
約束を守るなんてこと、幼稚園の子でもできるよ、まったく······。
······。(ああ、叱られるのはもうイヤだな。いつまで続くのかな······)

例のようにヒステリックに小言を伝えて言うことを聞かせたとしても、それは子どもの力を伸ばしているとはいえません。

子どもを脅して、言うことを聞かせているだけです。

子どもたちが考えて、自ら行動を正すように働きかけてこそ、よい言葉かけといえます。

子どもには、「何がいけないのか」「どうしていけないのか」「次からどうすればよいのか」を考えさせていきます。

問いかけを効果的にするポイントを、4つにまとめました。

問いかけ言葉のポイント①場を整える

問いかけ言葉は、子どもに思考させます。

きちんと考えるには、「ながら」では難しいものです。

靴を脱ぎながら、文字を書きながら、テレビを見ながら......というように、「ながら」になると、考えさせることができません。

「ここに座りなさい」「こっちへ来なさい」「話があるから、ここに来て」というように、改まった場をつくってから、問いかけていくようにするようにしましょう。

問いかけ言葉のポイント②「なぜ」「どうして」ではなくて「何が」と尋ねる

「なぜ〜したの?」という質問は、質問という形をとってはいますが、むしろ、「なじられている」「非難されている」というニュアンスのほうが強くなってしまいます。

「なぜ」「どうして」という言葉は、どういう意味かはっきりしないため、答えるのが難しいのです。結果的に、子どもに言い訳をさせてしまうことになってしまいます。

そこで、「過去」や「問題」に焦点をあてるのではなく、「未来」と「可能性」に焦点を当てるようにします。

「なぜ遅れたのか」ではなく、「何が遅れたことの原因なのか」「どうすれば門限に間に合うように帰れるのか」というように、可能性を引き出す質問を心がけるようにします。

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