問いかけ言葉のポイント~魔法の声かけテクニック

小学校教師・メンタル心理カウンセラー、 全国の教師が学びにくる先生が教える! 子どもの自己肯定感が爆上がり、のびのび、生き生きと育つ魔法の声かけテクニック!!

しつけ/育児

堺市立小学校教師・メンタル心理カウンセラー
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問いかけ言葉のポイント③親が伝えたいことを子どもに言わせる

子どもが望ましくない行動をするとき、親には何かしら伝えたいことがあるはずです。けれども、これを親の口からは伝えません。できるだけ、子どもの口から言わせるようにします。

たとえば例のケースでは、親が「門限を守りなさい」と言いたいのですが、子どもから「今度からは門限を守る」と言わせるようにします。

そのように言わせるためには、「これからは、どうする?」と尋ねればよいことになります。このようにして、逆算して質問をつくるようにします。

人は、人から言われたことに従うには、多少なりとも抵抗を感じるものです。

しかし、自分の発したことにはそれなりに取り組もうとします。

だから、親が言いたいことは、子どもに言わせるようにするのがよいのです。

問いかけ言葉のポイント④書き残す

せっかく子どもからいい考えが出されたとしても、次の機会で忘れてしまっては意味がありません。

子どもは忘れやすいものですから、覚えておくための手だてが必要です。

できれば紙に書き残しておき、子どもの目に見えるところに書き留めておくことが望ましいでしょう。

AFTER

〔子どもが帰ってくる〕

お帰りなさい。手を洗ったら、ここに座りなさい。【①場を整える】
○○ちゃん、お母さんには気になることがあるんだけど、何か分かるかな。
······門限を過ぎちゃったこと?
そう。何があったの?【②「なぜ」ではなくて「何が」と尋ねる】
いや、別に何もないんだけど······。
門限って、どうして守らないといけないのか、分かるかな。
遅くなると、危ないから。
そうね。特に最近は、暗くなるのも早くなってきたしね。
お母さんも、何かあったんじゃないかって心配になるの。
これからは、どうする?【③親が伝えたいことを子どもに言わせる】
きちんと門限を守る······。
どうすれば、門限を守れるかな?
時計を見て、早めに友達に帰ることを伝えるようにする。
うん。次のときに忘れないようにするためには、どうすればいいかな?
何か紙に書いておくようにする。
そうだね。今書いて、貼っておこうか。【④書き残す】
今度出かけるときは、その紙を確認してから行こうね。
じゃあ、書けたら晩ご飯にしましょう。
PROFILE

堺市立小学校教師・メンタル心理カウンセラー

三好真史

1986年大阪府生まれ。
大阪教育大学教育学部卒。
教育サークル『ふくえくぼの会』代表。 小学校教師として勤めながら、言葉かけの効果についての研究をすすめる。
令和4年度より京都大学大学院教育学研究科に在籍。

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