はげまし言葉のポイント~魔法の声かけテクニック

小学校教師・メンタル心理カウンセラー、 全国の教師が学びにくる先生が教える! 子どもの自己肯定感が爆上がり、のびのび、生き生きと育つ魔法の声かけテクニック!!

しつけ/育児

堺市立小学校教師・メンタル心理カウンセラー
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はげまし言葉のポイント

BEFORE

〔中学受験の模擬試験の前に子どもが泣いている〕

どうした?そんなに緊張しなくても、大丈夫だって!
‥‥‥。(大丈夫じゃないから泣いてるんだ!)
これまで、いっぱい勉強してきただろう?
大丈夫。その成果を出せばいいんだよ。間違えないようにしてみよう。
ほら、今回はもしかすると結果が出ないかもしれないけど、その次はうまくいくかもしれないし‥‥‥その‥‥‥なんだ‥‥‥。
‥‥‥。(お父さんは、何が言いたいんだろう?)
とにかく、仮にうまくいかなくても、良薬は口に苦しってことで、気にすることないんだ。
‥‥‥。(何が言いたいのか、さっぱり分からない。あーあ、気分が悪くなってきたなあ‥‥‥)

はげまそうとしても、言葉を間違えてしまうと、むしろプレッシャーを与えてしまうことがあります。

残念なことに、やる気を削いでしまうことだってあります。

はげまし言葉を用いるための4つのポイントを確認しましょう。

はげまし言葉のポイント①ポジティブな言葉を使う

人間の脳は、否定的な言葉を理解できないと言われています。

たとえば、「手のひらの上で踊っている金色のゾウを想像しないでください」と言われたとすると「金色のゾウ」を想像してしまいますよね。

これと同じことで、「失敗するな」と言われれば、失敗する姿を脳裏に描いてしまいます。

だからこそ、否定的な言葉ではなくて、肯定的な言葉をかけるようにしましょう。

はげまし言葉のポイント②短い言葉を使う

長々とした言葉には、不必要な言葉や、意味のない繰り返しの表現が多くなりがちです。

また、長い文脈の内容を理解するのに集中力を使ってしまうデメリットもあります。

一方で、短い言葉は相手にスッと入ります。できるだけ端的な言葉を選ぶ必要があります。

はげまし言葉のポイント③ポジティブな言葉を使う

緊張していたり、不安になっていたりするときに、分かりづらい言葉をかけてしまうと、せっかくのはげましのチャンスが意味不明なものになります。

子どもにもパッと理解できるような分かりやすい言葉を用いるようにします。

はげまし言葉のポイント④子どもがもっとも言ってほしい言葉を伝える

子どもにとって、言われたい言葉があります。これを見極めて、相手に投げかけるようにします。表情や動作、子どもの性格などから、子どもが欲しがっているだろう言葉を考えて、伝えていきます。

AFTER

〔中学受験の模擬試験の前に子どもが泣いている〕

模擬試験がうまくいくか、不安に思っているんだよね。
‥‥‥でも、大丈夫だよ。【①ポジティブ】
‥‥‥。(そうかな‥‥‥)
努力っていうのは、必ず報われるものだよ。【②短い言葉】
毎日一生懸命勉強してきたことを、お父さんは見てきた。【④言ってほしい言葉】
もしも今回失敗しても、また次の模擬試験でがんばればいい。【③わかりやすい言葉】
‥‥‥。(そうだ。受験まで、まだ時間はあるんだ)
本気でやってみよう。
まずは、今回の試験で、今の〇〇くんの100%の力を出し切ってみよう。
うん‥‥‥。(よし、がんばってみようかな)
PROFILE

堺市立小学校教師・メンタル心理カウンセラー

三好 真史

1986年大阪府生まれ。 大阪教育大学教育学部卒。 教育サークル『ふくえくぼの会』代表。 小学校教師として勤めながら、言葉かけの効果についての研究をすすめる。 令和4年度より京都大学大学院教育学研究科に在籍。

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