小学生が休み時間に一人でいるのは問題?親が知っておきたい見方(第2回)
小学生の休み時間。見守っていいケースと、少し気にしたいサイン
学校
小学生が休み時間に一人でいるのは問題?親が知っておきたい見方(第2回)
こんにちは。
正解を出すより「それ、あるよね」とうなずくほうが得意なてつなぎ編集部のはるたさくらこです。以後、お見知りおきを。
本コラムは「小学生が休み時間に一人でいるのは問題?親が知っておきたい見方(第1回)」の続編コラムになります。
前回のコラムでは、休み時間に一人でいる我が子の姿を見て、つい胸がザワっとしてしまう。そんな親の気持ちを、いったん立ち止まって整理してみました。
「一人でいる=問題」と決めつけなくていいかもしれない。
そんな視点をお伝えしましたが、同時にこんな疑問も浮かんできませんでしたか。
「じゃあ、どこまで見守っていいんだろう?」
「これは気にしたほうがいいサイン?」
今回はそこから一歩進んで見守っていいケースと少し気にしたほうがいいケースの分かれ目、そして、家庭でできる関わり方について親として迷いやすいポイントを一緒に見ていきたいと思います。
休み時間に一人でいるのはなぜ?見守りでいいケースと気にしたいサイン
小学生が休み時間に一人でいる理由って、実はひとつじゃないんですよね。
その子の性格や得意・不得意、友達との距離感、クラス替えや学年が上がったタイミングなど、いくつかのことが重なって「今は一人が楽」という時期もあれば「ちょっと入りづらいな」と感じている時期もあります。
だから、一人でいる姿を見たときに「これは大丈夫なのかな」「それとも、ちょっと気にしたほうがいいのかな」と迷うのは、すごく自然なことだと思います。
同じように一人で過ごしていても、本人が選んでいる一人時間なのか、本当は入りたいけど入れないのか。そこが違えば、親の関わり方もまったく変わってきます。
見立てるときのヒントになるのは、本人がどう感じていそうかと、休み時間以外にも困っている場面があるかどうか。
たとえば、休み時間は一人でも班決めや行事のグループ活動では特に困っていない。
家ではいつも通り話している。そんな様子が見えているなら学校生活全体は、意外とちゃんと回っていることも多いです。
一方で、休み時間以外にも影響が出てきたり、言葉にはしなくても元気がなくなったり、行き渋りが出たり、体調を崩しやすくなっていると感じたときは「そろそろ誰かと一緒に考えたほうがいいかも」というサインかもしれません。
家庭だけで抱え込まず学校での様子や先生の見方も聞きながら少しずつ判断していけたら、それで十分だと思います。
休み時間に一人でいたい小学生。見守っていいケースとは
人とたくさん関わるより一人でいるほうがホッとできる子、いますよね。大勢でのやり取りが続くと、ちょっと疲れてしまったり。
本を読んだり、絵を描いたり、何かを作ることに没頭している時間がいちばん楽しかったり。
授業や行事でがんばったあと「少し静かに過ごしたいな」と思ってあえて一人を選んでいる子もいます。見ている大人はドキッとするけれど、本人にとっては、それが気持ちを整える方法だったりします。
こういうときに見ておきたいのは、その時間を、本人がどう感じているか。
「平気だよ」
「楽しいよ」
「ここでちょっと休んでるだけ」
そんなふうに話せているなら、その一人時間は、その子なりに自分を守るための大事な時間なのかもしれません。
だから親としては「一人で大丈夫?」と心配をそのままぶつけるよりも、
「それで落ち着くんだね」
「どんな本、読んでるの?」
「何を作ってるの?」
そんな声かけでその子の“好き”や“選び方”をそっと肯定してあげられるといいなと思います。
遊びたいのに入れない。休み時間に一人になってしまうケース
遊びの輪に入りたい気持ちはあるのに、タイミングがつかめなかったり、ルールがよく分からなくて戸惑ってしまったり、運動がちょっと苦手で、外遊びを避けがち....そんな理由から結果的に一人になってしまう子もいます。
本人も「どうして入れないのか」をうまく言葉にできなくて、気づいたら、なんとなく一人で過ごしている。そんなケースも、実は少なくありません。
ここで確認しておきたいのは、本当は遊びたい気持ちがあるのかどうか、そしてどんな場面で困っていそうかという点です。
たとえば、班決めでいつも最後になっている。遊びに誘われることが少ない。「入れて」と言いたいけど、言い方が分からない。
こうした詳細が見えてくると、「じゃあ、ここを少し手伝ってみようか」と、支え方も考えやすくなります。
対応のポイントは、いきなり大きな輪に入れようとしないこと。
短い時間で終わる遊びや、二人でも成立する遊びから始めると「できた」という感覚を持ちやすくなります。
家で「こんなとき、どう言えばいいと思う?」「『入れて』って言うなら、どんな感じが言いやすい?」と、軽く練習しておくだけでも子どもにとっては、心の準備になります。
休み時間に一人が続くとき、少し気にしたいサイン
もし、本人の気持ちとは違うところで、周りから距離を取られているように見える場合。
休み時間に一人でいる姿は、その子の休み時間中の友だちとの距離感の中で起きていることが、たまたま目に見える形で出ているだけということもあります。授業中の、ちょっとしたからかい。
下校するときの、なんとなくの距離感。
オンラインゲームやSNSでの、やり取りの変化。どれも一つひとつは「気のせいかな」と流してしまいそうなことばかり。
でも、いくつか重なって見えてくることもあります。こういうとき親としては、つい理由をはっきりさせたくなりますよね。
でも大切なのは、無理に答えを引き出そうとしないことと、気づいたことをそのまま残しておくこと。
子どもがふと口にした言葉。気になった出来事があった日。元気がないな、と感じたタイミング。箇条書きみたいなメモで十分なので、少しずつ書き留めておくと、あとで学校に相談するときに「実は、こんなことがあって」と話しやすくなります。
正直なところ、いじめが疑われる場合は、家庭でできる声かけや見守りだけで向き合おうとすると、親も子もしんどくなりやすいものです。
「まだ様子見でいいかな」と思う段階でも、学校と情報を共有して見守りや聞き取り、席やグループの配慮など環境のほうを少し整える視点を持てると子どもの安心につながりやすくなります。
休み時間のことが気になったとき、家庭でできる関わり方
家庭での関わりって、つい「友達つくりを手伝わなきゃ」とか「何か動かなきゃ」と思ってしまいますよね。
私も、どうしたらいいのか分からないときほど、何か“やった感”のあることを探してしまいます。
でも、休み時間の過ごし方を変えさせる前に「それで、どんな気持ちだった?」「楽しかった?それとも、ちょっと疲れた?」と、そんなふうに聞いてみるだけで、子どもの中にあるものが、少しずつ見えてくることがあります。
いろいろ考えてきて、 最近の私は「家庭でいちばん大事なのって、休み時間を安心して過ごせる形を探すことじゃなくて、いま何が起きているのかを知ることと、安心して戻ってこられる場所があることなのかも」なんて思うようになりました。
だからこそ、すぐに答えを出そうとせず「それはダメ」「こうしなきゃ」と決めつけないでただ話を聞く。それだけでも、子どもにとっては助けになることがあるんだと思います。
必要だなと感じたときだけ、遊びへの入り方や、声のかけ方を、ほんの少し一緒に考えてみる。でも、親が前に出すぎて無理に友だちとの距離感を動かそうとすると、子どもにとっては、かえってしんどくなってしまうこともあります。
だから基本は、できることを、できる分だけ。
焦らず、小さな一歩で。
そのくらいの距離感で、ちょうどいいのだと思います。
小学生の休み時間が気になったとき、声かけで状況を聞くポイント
「小学生の休み時間に、友達とどう過ごしているんだろう」
そう思ったとき、ついやってしまいがちなのが、いきなりの確認質問です。
「休み時間、誰といたの?」
これ、聞いた瞬間に“事情聴取スイッチ”が入る子、けっこう多いです。
おすすめなのは、詰問ではなく雑談から入ること。
「今日は休み時間、何して過ごした?」この聞き方だと、遊びの話でも、一人の時間の話でも子どもは自分のペースで答えやすくなります。
もし「友達がいないのかな」「一人でいて、困っていないかな」
と気になるときは、人の有無だけを聞くよりも、気持ちと場面をセットで聞いてみます。
「それって、楽しい?」
「困ること、ある?」
「話せる人はいる?」
「班決めのときは、どうしてる?」
こうした聞き方をすると「いる・いない」だけでは分からなかったその日の休み時間の過ごし方が、少しずつ伝わってくるようになります。
ここで大事なのは、一度で全部わかろうとしないこと。
今日はちょっとだけ。
また別の日に、少しだけ。
何日かに分けて、家庭でできる範囲で確認していくくらいが、子どもにとっては話しやすいこともあります。
そして、子どもが話してくれた内容は、すぐに一結論を出さずにまずはひとこと。
「そうなんだ」「教えてくれてありがとう」
それだけで「ここでは、無理に答えを出さなくていい」そんな安心感が残ります。
休み時間を見ていると、友達との距離感やその時間の過ごし方は、思っている以上にゆらゆらしています。
うまくいっている日もあれば、ちょっとしんどい日もある。その揺れを全部“問題”にしなくても、家に帰ったら評価されずに話せる場所がある。それだけで、十分な関わりなのかもしれません。
休み時間の入り口を、少しだけ広げる関わり方
正直「友達をつくろう」って言われるより「これなら一緒にできそう」って遊びがあるほうが子どもは動きやすい気がしています。
カード、折り紙、ちょっとだけの外遊び...。
ルールがシンプルで、人数が少なくても回る遊びって結果的に助けになる場面が多いな、と思います。
「何して遊ぶ?」で、固まらない。
それだけで、声をかけるハードルが少し下がることもあります誘い文句も特別なことをしなくて大丈夫です。
「一緒にやろう」
「入れて」
「次、混ぜて」
こんな短い言葉をふっと口に出せるだけでも十分なことがあります。
親が横で「こういう言い方もあるんだね」とつぶやくくらいで、子どもにとってはヒントになることもあります。
声をかけるだけでも けっこう勇気がいりますよね。
なので、そこから先まで一気に求めなくて大丈夫。
いきなり大きな輪に入ろうとしなくて大丈夫です。大人でも、あれは正直しんどいですよね。
放課後に、少しだけ。
休日に、短い時間だけ。
まずは、 会う人数や時間を少なめにしてみるくらいで大丈夫です。そうしたほうが「できた」「楽しかった」が残りやすいこともあります。
その流れで「疲れてない?」「無理してない?」って聞けたら、もうそれでいいのかもしれません。
増やしたいのは、うまくやれた回数より「またやってもいいかも」と思える感覚。それくらいの距離感で、十分なのだと思います。
ついやってしまいがちだけど、親が避けたい関わり方
つい気になって「なんで遊ばないの?」「友達、作りなよ」そんな言葉が口に出そうになること、ありますよね。
でもこうした声かけは、休み時間のしんどさを、かえって強めてしまうこともあります。
子どもからすると、責められているように感じたり「ちゃんとできてないって思われてるのかな」と受け取ってしまうことも....。
その結果、子どもが本音を言わなくなったり、がんばって合わせて家に帰ってからどっと疲れてしまうこともあります。
また、心配する気持ちが強いほどつい比べる言い方になってしまうこともあります。
「お兄ちゃんは友達多かったのに」
「あなたは内気だからね」
悪気はなくても、こうした言葉が重なると「自分はこういうタイプなんだ」と思い込んでしまって新しいことに挑戦する気持ちが少しずつ削られてしまうことがあります。
だからこそ、ここでいちど立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。「休み時間を安心して過ごせる形を探すこと」だろうか、って。
それよりも「困ったときに困っていると言えること」「しんどいときに、立ち止まってもいいと思えること」そういう土台があるかどうかのほうがずっと大切な気がしています。
親ができることも何かを急いで変えることより「話してもいい場所でいる」ことなのかもしれません。
困っているサインが出たときに「あ、ここなら言っても大丈夫かも」そう思える関係が残っている。
まずはそこを守れていれば、十分なのだと思います。
家だけで決めなくていい。学校の様子も聞いてみる
家で見えている姿は、子どものほんの一部。
学校での様子は、やっぱり先生のほうが詳しく見てくれていることも多いです。
たとえば、休み時間に一人でいることが増えたとき。
それが「本人が選んでそうしている時間」なのか、それとも「入りづらさを感じているサイン」なのか。
学校での観察と合わせて見ることで見え方が少し整理されることもあります。学校に相談するときは「何か起きているのでは」と心配になっていることを、そのまま共有するくらいで大丈夫です。
「最近、休み時間に一人でいることが増えたようで、学校ではどんな様子でしょうか」
そんなふうに事実ベースで伝えると先生も状況を把握しやすくなります。
また相談は、一度で区切らなくてもいいのかもしれません。短く、定期的に家庭での変化と学校での様子を少しずつすり合わせていく。
そうしていると「今は様子見でよさそう」「ここは少し配慮が必要かも」そんなタイミングにも、気づきやすくなります。
全部を一気に判断しなくていい。 家庭と学校で 同じ方向を向いて見ていけたら、それで十分なのだと思います。
相談の前に、頭の中をちょっとだけ整える
学校と話すときに「いつから」「どの休み時間で」「どこで」「何をしているか」このあたりが、なんとなく頭の中で整理されていると先生も様子を思い浮かべやすくなります。中休みだけなのか、昼休みも同じなのか。そこが違うだけでも、受け取り方が変わることがあります。
また、子どもが話してくれた言葉は、できるだけそのまま残しておけると助けになります。
「寂しい」
「別に平気」
「面倒」
どれもその言葉自体が大事なヒントになることがあります。
あわせて、授業中や行事、班活動で困っている様子がないか。
最近の体調や睡眠など、生活面で気になる変化がないか。
そんなことも、思い出せる範囲でメモしておくと全体の様子が見えやすくなります。
もし気になる出来事があれば、「いつ頃だったか」だけでも残しておくと良いかもしれません。
事実が少しずつそろっていると学校側も、次に何を見ていくかを考えやすくなります。全部をきれいにそろえなくても、 思い出せるところからで大丈夫。
ぽつぽつ出てきたことを一緒にたどっていけたら、それでいいのかもしれません。
先生と話しながら、できる見守り方を考える
担任の先生と話すときは「休み時間だけの話なのか」「特定の子との関係が関係していそうか」「グループ分けの場面で困っていないか」このあたりが分かると、家庭で抱えていた不安も少し整理されることがあります。
見守り方も一律ではなく、子どものタイプに合わせて考えてもらえることが多いです。
席替えや、さりげない声かけの工夫。
図書室など、落ち着いて過ごせる場所の使い方。
遊びに入りやすくなるような、ちょっとした橋渡し。
学校だからこそできる環境の調整が、いくつもあります。
連絡の頻度や方法も、あらかじめ軽くすり合わせておけると、やりとりが楽になります。
「2週間後に一度だけ様子を共有する」
「何か変化があったときに連絡する」
そんなふうに、お互いの負担が大きくならない枠を決めておくと無理なく続けやすくなります。
休み時間の「一人」に、しんどさが重なっていないか
一人でいること自体がすぐに心配ごとになるわけではありません。
気にかけたいのは、その時間に「しんどさ」が重なっていないかどうか。
休み時間で気になるのは「一人=問題」かどうかより、その子がつらそうにしていないか、なんですよね。
たとえば、休み時間の話になると急に黙ってしまったり、表情が曇ったり、前より怒りっぽくなったり。そんな変化が続いているときは「何かあったのかな」と、少し立ち止まって見てみてもいいのかもしれません。
体のほうに出てくるサインもあります。朝になるとお腹が痛くなる。
登校前だけに頭痛を訴える。
食欲が落ちたり、寝つきが悪くなったり。
特に、学校に行く前に強く出る不調は、気持ちの負担が体に表れていることもあります。
行動の変化としては、持ち物がなくなったり、壊れたりすることが増える。
帰ってくるとすぐ部屋にこもる。スマホやゲームのやり取りを、急に見せなくなる。学校を休みたがる日が重なる。
どれか一つだけで判断する必要はありません。
でも、いくつか重なって見えてきたときは、家庭で話を聞きながら、学校とも様子を共有していけると安心です。
「一人でいること」そのものより、 一人でいる時間が、苦しくなっていないか。
そこに目を向けられることが、いちばんの見守りなのかもしれません。
「一人」の理由を、急がず見ていく
休み時間に一人でいることは、その子にとっての 「充電時間」だったり、もともとの好みだったりすることもあります。
だから「一人でいる=かわいそう」と、すぐに決めつけなくてもいいのかもしれません。
小学生が休み時間に一人で過ごすこと自体は、必ずしも問題ではありません。
本人が満たされている一人時間は、 学校生活を安定させるための大事なセルフケアになっていることもあります。
一方で、輪に入りたいのに入れない感じが続いていたり、排除されているような出来事が重なっていたり、心や体にしんどさが出てきているときは、少し手を添えるタイミングなのかもしれません。
家庭でできることは、問い詰めることより、雑談の延長で話を聞くこと。
「困ってる場面、ある?」「しんどい時間、増えてない?」
そんなふうに、具体を一緒にたどっていくことです。
判断に迷ったときは、家庭だけで抱え込まず、学校と様子を共有しながら見ていくという選択肢もあります。
子どもの選んでいる過ごし方を尊重しつつ、必要なときには、ちゃんと助けが届く状態を残しておく。
それが、 小学生の「休み時間の一人」が気になったときに親としてできる、いちばん現実的なサポートなのだと思います。
焦らなくていいし、一度で答えを出さなくてもいい。「今はどうかな」と、その都度いっしょに見ていく。
その姿勢自体が、子どもにとっての安心につながっていくのかもしれません。
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てつなぎ編集部/8歳・6歳・4歳を育てる共働き・ワンオペ育児中の母
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