令和の子育ての新常識!偏差値より経験・探究心の時代

東大、京大、早稲田、慶應、旧帝大、GMARCH、関関同立…名門大学1万件の志望理由書からわかった、子どもを伸ばす10の力。「好き」を活かして名門大学に進んだ子どもは、12歳からどんな経験を積んできたのでしょうか。大学入試で使われた志望理由書を元に徹底解説!

教育

ALL HEROs合同会社代表社員。IPU・環太平洋大学特命教授。
リザプロ株式会社 代表取締役
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12歳は、小学生から中学生へと環境も価値観も大きく変わる時期。この時期に差がつくのは、勉強の得意・不得意ではなく、自分で考え、選び、続けられる力です。
「うちの子はこのままで大丈夫?」そんな不安に寄り添いながら、子どもの将来の選択肢を広げるための一冊です。孫辰洋著書『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』から一部転載・編集してお届けいたします。

新常識① 大学に「入ること」ではなく「どう過ごすか」が大切

 「初めての中学校の定期テストで60点しか取れなくて、今から挽回できるのかしら」

 「中学受験を頑張ったけど第一志望には不合格で、道が閉ざされたように思えて……」

 気持ちはよくわかります。目の前の数字や合否は、親御さんにとって最大の関心ごとになりますよね。ですが、ここで大切なのは、その結果を「終点」として捉えないことです。

 子どもにとって本当に重要なのは、「偏差値が高い大学に入ること」ではなく、「大学で何を経験し、どう過ごすか」。この視点に立てるかどうかが、これからの「本当に頭のいい子」の子育てを左右します。

教育の地形図が変わっている

 もう少し詳しくお話ししていきましょう。まず知っていただきたいのは、「教育の地形図」がここ数年で大きく変わっているという事実です。なかでも象徴的なのは、日本の少子化の急激な進行です。1990年代は年間に約120万人の子どもが生まれていた日本ですが、今やその数は60万人台にまで減少しています。当然ながら、18歳人口も大幅に減り続けており、「大学受験生の総数」がそもそも激減している状況です。

 この結果、大学は偏差値では全く測れない時代になってきています。偏差値ではトップの東大や京大は依然として最難関であることには変わりはありませんが、早慶上智・関関同立・GMARCHといった大学群は入試形式が多様になっていて、「偏差値60だから明治大学に合格できる」といった法則は成立しなくなっています。

 少子化が進み、定員充足に悩む大学もあるなかで、入試の多様化が急速に進み、推薦入試・総合型選抜が主流になりつつあります。その結果、偏差値だけでは大学を測れない時代になってきたのです。偏差値60でも、高校での評定が高いのか低いのか、地方の大学なのか都市部の大学なのか、部活をやってきているのかそうではないのかといった違いによって行きやすい大学・学部が変わります。そのため、かつて「合格が難しい」とされていた中堅上位校ですら「偏差値は高いのに、実際は入りやすい」という大学が増えつつあるのです。

子育てで本当に大切なこと

 だからこそ、ここでぜひ視点を切り替えていただきたいのです。子育てにおいて本当に大切なのは、子どもが大人になるために、「どのような大学に入ってどのような4年間を過ごすのか」なのです。

 ここで「大学の話」と聞くと、「うちの子はまだ中学生(または小学生)なのに、そんな先のことまで考える必要があるの?」と思われるかもしれません。けれども実は、人口や社会の変化に伴って大学の姿勢や評価の基準が変わってきていることこそ、今中学生の親御さんにぜひ知っておいていただきたいポイントなのです。

 なぜなら、大学入試で求められる力が変わるということは、その前段階である中学・高校生活の過ごしかたにも直結するからです。どんな経験が評価されて、どんな学びかたが将来につながるのかを理解しているかどうかで、日々の小さな選択の意味が変わってきます。たとえば、定期テストで60点だったことや、中学受験で不合格になった経験は、今までなら「失敗」として処理されてしまっていたかもしれません。しかし新しい大学の評価基準では、それをどう乗り越え、どう自分の学びに変えていったのかが重要視されるのです。さらには、大学の評価の基準というのは、そのまま社会でこれから活躍していける基準を反映しています。

 ここから先では「大学教育の再定義」や「推薦入試・総合型選抜の台頭」についてお話しします。決して遠い未来の話ではなく、今目の前のお子さんの過ごしかたと直結している話として読んでいただければと思います。

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