受験生の親と子どもに!「スマホ等で6割の小中学生が寝不足に」

スマホに振り回されて後悔しないために受験期に備えて親子で知っておきたいことをエビデンスとともに1冊にまとめました!

教育

成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。
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スマホ利用には、デビュー時が大切です。

何も制限せず、ルールも約束も決めずに自由に使い始め、問題が起きてから慌てて制限しても、〝時すでに遅し"です。

慌てて「利用時間を制限しよう」「夜間は利用しないようにしよう」「このアプリは利用しないようにしよう」などと言い出しても、既にハマっている子ども達が聞いてくれるはずがないのです。

スマホには様々な安全設定や子ども向けの対策が用意されています。

スマホが発売されたばかりの頃にはそのようなものは全くありませんでしたが、普及するにつれて無料で使える安全設定や対策が用意されるようになりました。

今は、iPhoneやAndroidなどのスマホ自体、或いはInstagramやTikTok、YouTube、ゲーム等のアプリ自体に用意されるようになってきています。

iPhoneやAndroidでは、利用時間の把握の他、利用時間制限、課金制限、ダウンロード制限、通信・通話制限、フィルタリングなどが可能です。

InstagramやTikTok、YouTube、ゲーム等のアプリでは、アプリによって、利用時間の制限や設定時間でのアラート、フォロー関係の把握、メッセージ相手の制限、不適切な投稿の制限、ボイスチャットやテキストチャットの制限などが可能です。

このような安全設定や対策には、当然、多額の開発コストがかかります。

それなのにメーカーやサービス会社がわざわざコストをかけて用意している理由は、子どもの間で問題が多発しているからです。

対策があるということは、それだけ問題が多発しているということを意味しているのです。

あまりにトラブルが多く、メーカーやサービス側に非難が集まったからこそ、わざわざ用意するようになったのです。

問題が起きることが分かっていて、対策があらかじめ無料で用意されているのに、それを利用しないという手はありませんよね。

利用時間制限機能は、スクリーンタイムやデジタルウェルビーイング、あんしんフィルターなど、様々なものに用意されています。

アプリにも入っていたりします。ぜひ、確認してみてください。

ところで、「利用時間を制限してもらわなければいけないのは小さな子だけ」と思っていたりしませんか。

小学生や中学生、未就学児などは当然、利用時間制限機能は必要です。

しかし、高校生以上はスマホもSNSも自由に使うべきだと思っていたりしませんか。

確かにプライバシーは必要だし、SNSでのやり取りなどを保護者が見るべきではありません。

しかし、利用時間制限機能に関しては、高校生でも保護者の協力を得てもいいのではないかと思っています。

利用時間の制限ができていない受験生が多いためです。

著者

成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。

高橋 暁子

SNSや情報リテラシー、スマホやインターネット関連の事件やトラブル、対策が専門。小中高校大学ほかで毎年数十回以上講演し相談を受けており、若者のネット利用実態と対策についても詳しい。光村図書小中学校道徳の教科書で情報モラルに関する校閲を担当。元小学校教員であり、高校生の母でもある
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成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。

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