モンテッソーリ流・子育てのヒント!「好き」から才能を伸ばす

子どもの才能を伸ばしたいけれど、どうしたらいいかわからないあなたへ。余裕がなくても「これならできる!」小さなヒントを紹介します。

しつけ/育児

株式会社kototo代表。モンテッソーリ教師。
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「早くして」「なんでできないの?」そんな言葉を飲み込んで、1分だけ“待つ”。その時間が、子どもの集中と自立の芽を育てます。モンテッソーリ教育の考え方をもとに、子育てのヒント100のアイデアを紹介。今日からできる「見守る子育て」のヒントが満載です。
丘山亜未著書『1分だけ子どもを待ってみる モンテッソーリ流 子どもの才能を伸ばす100の小さなこと』から一部転載・編集してお届けいたします。

「前のめりになる瞬間」を見つける

才能の出発点は、子どもの「好き」です。

けれど子どもはまだ、それをうまく言葉にできません。

だからこそ、子どもをよく観てみてください。

おもちゃ箱から、何度も同じ車を選ぶ。

お気に入りのボールを持ち歩き、手放さない。

絵本の同じページを、飽きずに見つめる。

それらはすべて、「これが好き!」という小さなサイン。

目がキラキラ輝き、体が前のめりになり、声のトーンまで弾む。その瞬間、子どもの全身から「これがいい!」があふれています。

大人は「好きなもの」というと、電車や恐竜、キャラクターなどの「わかりやすいもの」を思い浮かべるかもしれません。

でも、子どもの“選び続ける一貫性”や、“手放したくないほどの愛着”も、「好き」のあらわれです。

「好き」だからやる。
「好き」だからくり返す。
「好き」だから工夫する。
「好き」だから挑戦したくなる。

“好き”には、そこから広がる未来や可能性が詰まっています。

親にできることはシンプルです。

子どもが好きなことを安心して続けられる時間と場所をつくってあげること。

子どもの“前のめりの瞬間”を探してみてください。

その小さなときめきが、才能をひらく種になります。

子どものひと言を本当に叶えてみる

ある日のこと。電車で座っていたお母さんと、4歳くらいの男の子が、窓の外を見ながら楽しそうに話していました。

男の子が反対方向に走っていく電車を指さすと、お母さんは、

「じゃあ、あれ乗っちゃおうか!」

と言いました。

発車ベルの直後、2人は急いで電車を降り、手をつないでホームを駆けていきました。

お母さんと男の子の間に、どんな会話があったのかはわかりません。

でも私は、男の子が「あの電車に乗ってみたい」と言ったような気がしたのです。

それは、2人が一緒に電車を降りるとき、男の子の全身から弾むような喜びがあふれていたからです。

子どものひと言を本当に叶えてみるとき、子どもの目は一気にキラキラと輝きます。

「長靴で登園したい」「木の棒を持って帰りたい」「今日も同じ服で行く」「自分でつくってみたい」「ママと同じようにやりたい」「こっちから行きたい」

子どもは次々にいろんなことを言います。

もちろん、すべてに応える必要はありません。

けれど、たまに全力で応えてみると、それは特別な体験になります。

「やってみたい」という心の声と一緒に、現実が本当に動き出したとき、子どもの世界は「自分が主人公」として輝きはじめます。

それは、食事や着替え、片づけなど、子どもを取り巻く日常のすべてが「自分ごと」となる瞬間です。

こうして、子どもは一歩ずつ、自分の人生を歩みはじめていきます。

今日、お子さんにはどんな“やってみたい”がありましたか?

「これ、嫌い!」を受け止める

「嫌い」という反応には、子どもの敏感な五感のセンサーが隠れていることがあります。

私の娘は幼い頃から大きな音が苦手でした。テーマパークでは不機嫌になり、花火を見ると泣いて大人にしがみつく。

小学校に上がってからも、徒競走のスターターピストルが怖くて、運動会では耳をふさぎ、涙を浮かべながら走っていました。

そんな娘を見て、あるとき気づいたのです。

「私に聞こえている音と、この子に聞こえている音は、同じじゃないのかもしれない」と。

そう――同じ“耳”でも、1人ひとり聞こえ方は違うのです。

 帽子や靴下の感触を嫌がる子
 においや食感に敏感で特定の食べ物を避ける子
 光がまぶしすぎて落ち着かない子

多くの人が何とも思わないことや心地よいと感じるものを嫌がる子もいます。

子どもが「嫌い」と言って逃げようとすると、親は戸惑うかもしれません。

でもそれは弱さではなく、人より細やかに感じ取れる力です。

敏感さはときに生活を難しくすることもあります。

けれど音に敏感な子が音楽の道へ進んだり、においに鋭い子が料理や香りの世界に魅了されたり、光や色に敏感な子が美術の表現者になったり。実際に、そうした感覚を強みに変えていった人たちはたくさんいます。

「嫌い」に出合ったときこそ、子どもの感覚に寄り添うチャンスと考えてみてください。

否定せず受け止めることで、その繊細さはやがて、やわらかく強い感性へと育っていきます。

「嫌い」さえも、その子の未来をひらく入り口になるのです。

PROFILE

元株式会社kototo代表。モンテッソーリ教師。

丘山 亜未

モンテッソーリ幼児教室「ちいさないす」および、モンテッソーリの学びを広げる教育事業「kototo Montessori Life」を主宰。子どもの“好き”や“才能の芽”を丁寧に育て、親が自分らしいまなざしで子どもと向き合えるようになるための教育・支援を行っている。モンテッソーリ教育と心理学の視点を組み合わせ、子どもの安心と成長を支える独自のプログラムや講座を展開。これまでに25,000組の親子を支援し、幼児教室・オンラインセミナー共に常に満席となる。
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