小学生のママ友グループLINE、正直しんどい...同調圧力に疲れる理由(第1回)

小学生のママ友グループLINEで「返さなきゃ」「合わせなきゃ」と疲れていませんか?同調圧力が生まれやすい場面と、その心理の背景を、200人以上の保護者と向き合ってきた子育て・教育コラムニストが解説します。

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小学生のママ友グループLINE、正直しんどい...同調圧力に疲れる理由(第1回)

こんにちは、子育て・教育コラムニスト・あずみのこです。

教育・福祉の現場で約20年活動し、200人以上の保護者と面談・相談に向き合いながら、2人の小中学生を育てている共働きママです。「つながりや居場所づくり」をライフワークに、子育ての「困った」を少し軽くするヒントをお届けしています。

「ママ友LINEがしんどい」という気持ち、小学生になってからも続いている、という方、多いんじゃないでしょうか。

幼稚園の頃から送迎で毎日顔を合わせて、気がついたらグループLINEの密度がどんどん上がって……小学校に上がって少し落ち着くかなと思ったら、クラス替えのたびに新しいグループができて、役員になったらまた別のグループが増えて。

気がついたら、通知が鳴るたびにどこかほっとしない感じがするようになっていて。グループを読み終えた後に、何かが少しずつ削れていくような疲れがある。

そういう話、周りのお母さんたちからもよく出てきます。誰かが意地悪をしているわけでもない。怒鳴られているわけでもない。でも「返さなきゃ」「行かなきゃ」「合わせなきゃ」という空気があって、それに従うたびに少しずつ消耗していく。

実は、育児中のママが最もよく使うアプリは、11年連続でLINEが1位(利用率92.8%)というデータがあります【※1】。連絡手段として手放せないからこそ、しんどくてもなかなか距離が取れない。そういう側面もあるのかもしれません。

私も正直、一度グループの流れに乗ってしまったら断れなくなって、「疲れたな〜...」「抜けたいな〜...」という経験、何度もあります。

今回のコラムでは、ママ友LINEに流れやすい「同調圧力」について、一緒に考えてみたいと思います。全2回に渡り、第1回では「なぜしんどくなるのか」という背景を。第2回では、LINEの通知設定の整え方や、角を立てずに断る言い方など、もう少し実際的なことを話していきます。

解決策を押しつけるつもりはありません。ただ、「疲れているのには理由があった」と分かるだけで、少し気持ちがラクになることがあります。まずそこから、ゆっくり。

小学生のママ友LINEで同調圧力が起きやすい場面

同調圧力というと、誰かに直接強制されているイメージがあるかもしれません。でも実際は、もっと静かで、もっと曖昧です。

参加が「当然の空気」になっている。断った人だけが理由を求められる形になっている。強制されているわけではないのに、なぜか断れない感じがする。このあたりが、実態に近いと思います。

てつなぎの掲示板にも、こんな声がありました。

明るく社交的なママ友がいるんだけど、とにかく顔も広いし、フットワークも軽いし……LINEもグループがいくつもあって、常に通知が来てる……幼稚園、小学校、中学校、役員、仕事、自分のスポーツクラブ、習い事、部活、地域、その他もろもろ……すごいなと尊敬する反面、トラブルもあるそうで、ママ友関係に時間をとられすぎてる感も。私は面倒なことは避けたいし、深くなる人は数人しかいないし、とにかくコミュニティは最小限にしたいタイプ。誰々が○○を悪く言ってただの、中学生の女子みたいないざこざ、めっちゃ面倒じゃない?人のことに時間取られたくない。

(🔗 てつなぎ掲示板|「そんなことに時間を取られたくない」nericoさん・40代 より

この投稿を読んで、思わずうなずいてしまいました。「人のことに時間取られたくない」って、すごく正直な言葉だと思います。

特に小学校に上がってからは、習い事や地域のつながりも加わって、グループの数がじわじわ増えていく。全員と温度感が合うほうが、むしろ難しかったりします。

ランチや公園の誘いひとつとっても、返信が集まり始めると「みんな行くなら私も」という流れができていて、断る人だけが理由を求められるような雰囲気になる。日程調整はスピード感があるから、即レスできなかっただけで置いていかれる不安が出る。よく考えずに「参加します」と返してから、後でぐったりする。そういう循環になっていることって、ありませんか。

当番や役員の話になると、また種類の違うしんどさが来ます。「誰かがやらないと回らない」話題は罪悪感を刺激するので、断ることが「協力を拒否した」ように見えてしまいやすい。グループでは沈黙が目立つから、返信しないだけで消極的に見られそうで焦って、それが無理な引き受けにつながることもある。

噂話愚痴が流れ始めたときも、また別の疲れが出ます。同意を求める文面に対して、軽い相槌を打ったつもりが後から立場表明として扱われたり……。てつなぎの掲示板にも、こういう投稿がありました。

息子の通う園は、園児の上の子の通う小学校が同じ親同士のつながりが強くて、最初からグループが出来上がっているところがあって、それはもう慣れたんだけど、唯一毎回集まりや送迎でイラっとするのが挨拶。同じ空間にいるのに目も合わせず、何なら背中向けて仲良いママ友にしか挨拶せず過ぎ去るお母さんたち、ほんっとムカつく。別に会話に入れてくれとも思わない。でも最低限ってあるじゃん。

(🔗 てつなぎ掲示板|「こ ん に ち は!!!」inakanoyomeさん・30代 より

この怒り、わかる気がしました。露骨に排除されているわけじゃないけど、「ここに入れてもらえていない」という感覚って、ジワジワくるんですよね。こういう小さな積み重ねが、グループLINEへの構え方にも影響してくるように思います。

てつなぎの掲示板に、こんな投稿もありました。

ママ友との関係にすごい疲れていたときがあった。自分で言うのもなんだけど、色んなことを真に受ける性格で、かつ心配性。幼稚園も一緒だし、たぶん小学校も一緒になるからママ友との関係は絶対に壊さないようにしないとと一生懸命になってたときに先輩ママに言われた。「何となく仲良くなって、何となく仲良しの気分を味わうだけでいいのよ」気持ちが楽になってすごい救われた。

(🔗 てつなぎ掲示板|「ママ友との関係に疲れていたとき」となりのポニョさん・30代 より

ママ友関係の悩み、てつなぎ掲示板でもたくさん寄せられています。リアルな声はこちら

「何となく仲良しの気分を味わうだけでいい」。この一言、沁みますよね。一生懸命になっていたときほど、こういう言葉に救われる気がします。

ママ友LINEが疲れる本当の理由

ママ友付き合いの疲れは「相手が悪い」だけでは説明できないことが多くて、そこがまた難しいところです。

LINEという仕組みそのものが、終業時間を持たない。既読がついてしまうと「見たなら返すべき」という空気が生まれる。実際にはそんな決まりはないのに、仕組みがプレッシャーを作る。休める時間が減ると、内容が軽い雑談でも体にのしかかってきます。

子どもの交友関係を考えると、波風を立てることへの罪悪感が出てくる。情報から取り残されたくない、という不安があるから、本来は関係のない雑談まで追うようになる。「いい母でいたい」「協力的でいたい」という気持ちが強いほど、断ることが自己否定のように感じられる。

価値観の違いが表に出やすいテーマ、たとえば教育方針習い事お金の話は、正解がないだけに立場の差が出やすく、真面目に付き合うほど疲れていく。てつなぎの掲示板に、こういう投稿もありました。

ママ友の方は中学受験をするってことで色んな話を聞いてなるほどなぁと思うところもたくさんあった。ただ、中学受験をする一番の理由を聞いてドン引きした。一番の理由は、このまま中学に上がると●●小学校の子どもたちと同じになるから。●●小学校の子どもたちは質が悪い……と言いたい放題言っていたけど、私の子どもは●●小学校に通っていて、私はその●●小学校に通っている子どもの親。失礼すぎませんか?

(🔗 てつなぎ掲示板|「こんな失礼な人っているの?」黒柳たま子さん・30代 より

読んでいてヒヤッとしました。悪意がある人ばかりではないけれど、こういうことが普通に起きてしまうのがママ友関係の難しさでもあると思います。そして、こういう地雷を踏まないよう気をつかい続けていること自体が、じわじわ消耗につながっていたりするんですよね。

ママ友LINEの同調圧力に飲まれてしまう理由

同調圧力を感じるとき、人は相手の言葉よりも「この場の空気」を読もうとします。その空気に従うことが安全だと判断して、疲れていても反応してしまう。

でも、空気は事実ではありません。多くの場合それは自分の中の予測で、相手がそこまで気にしていない場合も実はよくあります。

「浮いたら情報が入らないかも」「子どもが仲間外れになるかも」という不安が強いほど、判断の軸が「他人の反応」になっていく。それが疲れやすさに直結しています。

グループの中では、沈黙が否定に変換されやすい。発言しない人が目立つ気がして「一言入れなきゃ」という気持ちが生まれる。でも全員が常に反応しているグループは現実にはほとんどなくて、沈黙はただ忙しい、ただ見ていない、ということの方が多かったりします。

こういうことが少し頭にあると、反射的な返信や無理な参加が、少しだけ減らせるかもしれません。

PROFILE

子育て・教育コラムニスト

あずみのこ

小学生と中学生を育てる共働きの母。教育・福祉の現場で約20年活動し、200人以上の保護者と面談・相談に向き合ってきた。「つながりや居場所づくり」をライフワークに、不登校や発達特性、家庭の悩みなど幅広いテーマで保護者と向き合ってきた。てつなぎ編集部では、専門知識と等身大の母親目線をあわせたコラムを執筆。親も子も笑顔になれるヒントをお届けする。
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