モンテッソーリ流・子育てのヒント!「環境・体・心を整える」
子どもの才能を伸ばしたいけれど、どうしたらいいかわからないあなたへ。余裕がなくても「これならできる!」小さなヒントを紹介します。
しつけ/育児
「早くして」「なんでできないの?」そんな言葉を飲み込んで、1分だけ“待つ”。その時間が、子どもの集中と自立の芽を育てます。モンテッソーリ教育の考え方をもとに、子育てのヒント100のアイデアを紹介。今日からできる「見守る子育て」のヒントが満載です。
丘山亜未著書『1分だけ子どもを待ってみる モンテッソーリ流 子どもの才能を伸ばす100の小さなこと』から一部転載・編集してお届けいたします。
「まだ、やれないのかもしれない」と考える
「着替えよう」と声をかけられても、なかなか進まない子。
そんな姿を「やる気がない」と捉えている方がいました。
でも本当は、袖に腕を通す肩のやわらかさや、ボタンを留める指先の力がまだ育っていなかっただけ。このように子どもがやらないのは、性格や意欲の問題ではなく、体や心の発達がやることに追いついていないからかもしれません。
「まだやれないのかもしれない」。
その視点を持つだけで、子どもの小さなサインに気づけることがあります。
そこにそっと寄り添ってあげると、子どもは安心して、自分のペースで進んでいけるのです。
「泣く・怒る」に引っ張られすぎない
子どもが泣いたり怒ったりすると、大人はつい「そんなことくらいで」と言いたくなります。
少し注意するとすぐに泣いてしまう4歳の男の子。
お父さんは「繊細すぎるんじゃないか」と気にしていました。
話を聞くと、お父さんは「泣くのは弱いこと」と思い込んでいたようです。
私はこう伝えました。
「泣くのは弱さではなく、心が動いている証拠。だから、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ」
子どもは自分の気持ちを「そうなんだね」と認めてもらえることで安心します。
その安心感が、これからの人生でもっとも大切な自己肯定感や共感力を育てます。
弱さに見えるその姿は、心を強く育てている最中の姿なのです。
家のルールを気分で変えない
「寝る時間だよ」と言えば「やだ!」。
「もう終わり」と言えば「まだやる!」。
これは「このルールは本当に守らないといけないの?」と確かめる子どもの姿。
大人が折れてしまえば、子どもは「気分によってルールは変わる」と学習します。
けれど一貫していれば、「ここは変わらないんだ」と理解し、無理に試す必要がなくなります。
必要なのは、声を荒らげる強さではなく、揺さぶられても揺るがない毅然さ。
その一貫した態度こそが、子どもに安心の枠組みを与え、自由に育つ土台になります。
一日の終わりは「やさしい言葉」で
子どもは安心が満たされてこそ「やってみたい」という気持ちを持ちます。
安心が足りないときは、ママやパパのそばにくっついたり「今日はやりたくない」と守りに入ったりするもの。
それは次に進むためにエネルギーをためているサインです。
大人も、不安なときや疲れているときに新しいことへ挑戦する気持ちにはなれませんよね。
それは子どもも同じ。
安心できる場所があるからこそ、子どもはのびのびと芽を伸ばしていけます。
眠る前に「今日も一緒にいられてうれしかったよ」と伝えてあげてください。
ママ・パパのやさしい言葉が、子どもの心を包むいちばんの安心です。
「成長が止まって見える時間」も大事にする
子どもの発達は、大人が思うように右肩上がりにまっすぐ進んでいくわけではありません。
昨日できたことが今日はできなかったり、少し後戻りしたように見えたり、横にそれたように感じたり。
「なかなか進まない」と思っていたのに、ある日突然ぐんと伸びることも、よくあります。
このゆらぎこそが発達のリズム。
大人が目に見えるものだけを頼りにしていると、成長を感じられず、「もうやめよう」「別のことをやらせよう」と、子どもの成長の芽を伸ばす前に摘んでしまうことがあります。
だからこそ、発達の波を理解し「止まっているように見えるときも根を張って「いる」と信じて待つことが大切です。
その時間が、子どもにとっての栄養となり、やがて目に見える成長につながっていきます。
見つめ合う・うなずく・一緒に笑う
子どもは、誰かと心が通じ合う体験の中で「もっと伝えたい」「わかってもらえた」「一緒にやりたい」と感じます。
そこに、思考・言語・創造などあらゆる力が自然に育まれます。
つまり、表現力も共感力も、その出発点は「伝え合う喜び」なのです。
安心して見つめ合ったり、笑い合ったりする時間があると、脳内ではオキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌され、それが信頼や安心感を育てることがわかっています。
見つめ合い、うなずき、笑い合う
そんな日常の小さなやりとりこそが、才能が動き出す“はじめの一歩”になるでしょう。
元株式会社kototo代表。モンテッソーリ教師。
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