不登校専門のオンラインプロ家庭教師植木先生へインタビュー VOL.1

「これだけで大丈夫! ずっと不登校でも1年で希望の高校に合格する方法」の著者植木和実先生が考える可能性を引き出す教育アプローチとは?

学校

あたたかく才能を開花させる不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表。
  • このお題をXでシェア
  • このお題をLINEでシェア
  • このお題をfacebookでシェア
  • コメントを書く

不登校専門のオンラインプロ家庭教師植木先生へインタビュー VOL.1のサムネイル

不登校専門のオンラインプロ家庭教師植木先生へインタビュー VOL.1

不登校専門のオンラインプロ家庭教師植木先生へインタビュー


#01 植木和実先生が考える可能性を引き出す教育アプローチとは? VOL.1

#02 植木和実先生から不登校の子の保護者様へのメッセージ VOL.2

植木和実先生が考える可能性を引き出す教育アプローチとは?

てつなぎ
本日はあたたかく才能を開花させる不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビーの代表であり、『これだけで大丈夫!ずっと不登校でも1年で希望の高校に合格する方法』の著者である、植木和実先生にお越し頂きました。本日はよろしくお願いします。
植木先生
よろしくお願いいたします。
てつなぎ
先生は不登校専門オンラインプロ家庭教師をやられていますが、今回書籍を執筆した背景を教えて下さい。
植木先生
私は、2020年4月に不登校専門のオンライン家庭教師として起業をしました。一人で指導をしているので、生徒数の上限は20名までと決めているのですが、ちょうどコロナ禍でもあり、独立した翌月の5月に取材を受けネットニュースに掲載されたことがきっかけとなって、そこからありがたいことに定員割れすることなく、ここまでずっと満員の状態が続いています。毎年、大学受験合格者が出て卒業するタイミングで若干名の生徒募集をしておりますが、お待ちいただくこともあり心苦しく思っておりました。

一方で、このメソッドは、私が家庭教師をはじめてから約20年の間に指導してきた元不登校の生徒たちが力強く作り上げてきたものであり、もっと多くの人に広げていきたい、生徒たちの頑張りを伝えたいと思っていました。この度、日本実業出版社様とご縁を頂き、書籍を執筆することになりました。
てつなぎ
先生が対応できる生徒数にも限りがありますよね。実際に私も書籍を読んで、より多くの人に先生の思いや教えが届いて欲しいと思いましたし、直接先生から多くのことを教えてもらいたいと思っている読者の方も相当数いるのではと思っています。
植木先生
そうであるとうれしいです。2024年3月から少し拡大して、1年で高校入試にチャレンジする動画クラスを作りました。それでもプラス50人ぐらいです。まだまだ小規模ですが、今後さらに広げていきたいと思っています。
てつなぎ
動画クラスはありがたいですね。1人でも多く先生の授業を受けてもらえるとうれしいです。先生は2020年に不登校専門のオンライン家庭教師を始められていますがそちらの背景を教えてください。
植木先生
不登校専門のオンライン家庭教師を始めた理由は2つあります。

1つ目は、大学生の頃から行っていた家庭教師の経験です。生徒の中に不登校の子が多かったのです。最近になって、お母様方のネットワークによるご紹介が続いた結果であったことを知りました。当時は、子どもたちに教えることがただただ楽しくて、不登校だからといって特別なことは考えずに教えていました。すると、思っていた以上にみんなスムーズに行きたい高校に行って、行きたい大学に合格して・・・子どもたちの、自信を取り戻して幸せそうに笑う姿に、何度も勇気をもらいました。私にとってはそれが普通だと思っていたのです。

2つ目は、娘がダウン症というギフトを持って生まれてきたことです。ダウン症は幸せの天才と言われていて、本当に娘から学ぶことが多いです。ゆっくりですが、コツコツと楽しそうに学んで習得していく姿に、本当に伸びない子はいない、勉強は誰でも習得可能なんだなと再認識しました。また、教育の原点とも言われる障がい者教育に携われたことも大きなギフトでした。

娘を通して知り合ったお母様の中には、不登校に悩むお母様もあり、中には「絶望しています」とおっしゃられる方もいらっしゃいました。お母様たちの声を聞きながら自分にできることは何かなと考えたときに多くの不登校の子どもたちに勉強を教えていた家庭教師の経験が活かせるのではないかと思いました。娘の小学校入学を機に、大好きだった企業の研究職を感謝して卒業し、不登校専門のオンライン家庭教師を起業しました。
てつなぎ
先生の大学院時代のご経験と娘さんの存在が不登校専門のオンライン家庭教師として独立するきっかけになったんですね。先生が独立された2020年と大学院に在籍していた20年前とでは時代背景もだいぶん異なると思いますが、子どもたちの不登校への考え方の変化などございますでしょうか。
植木先生
家庭教師を始めた20年前と比べると、不登校のハードルは下がったと思います。子どもたちが変わったというより、社会が変わったように感じています。20年前は学校に行くのが当たり前で、私の教え子たちも他のお母さんから「なんで行かないの」と怒られたりしていました。でも今は不登校の子も多くて、学校の対応も含め、無理に行かせないで「子供の意見を尊重しましょう」という風潮になってきています。

最近は、特に小学校低学年の不登校がジワリと増えているように感じています。不登校が特別なものではなくなってきた、という感じでしょうか。また、20年前はインターネットも今ほど普及していなかったので、田舎で不登校になると学ぶ機会が本当に限られてしまいました。今は自宅に居ながら動画やオンラインで授業を受けることもできますね。
てつなぎ
確かに、時代とともに不登校に対する見方も変わってきていますよね。 先生がこれから特に力を入れていきたい取り組みなどございますでしょうか。
植木先生
最終的には学校を作りたいと思っています。時々、「不登校は、その子だけの特別カリキュラム」なのではないかと思うことがあります。さまざまな個性を持つ生徒たちが、自分を大切にしながらどう工夫して社会と調和していくか、どうしたら自分の人生を自分で幸せに創っていけるか、作戦を練るための時間。

ただ、それをご家族様だけで対応していくのは、本当に大変なことだと思うのです。勉強を速習で取り戻すのはもちろんですが、そこを一緒に練りたい。勉強は「社会での共通言語」「自分たちが幸せになるための一つの便利なツール」であると捉え、自分の人生を自分で幸せに創っていくためのサポートをしていきたいです。半年程度でも構わないので、「自分を知って今の自分よりもパワーアップできる」そんな場所を作りたいですね。
PROFILE

あたたかく才能を開花させる不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表。

植木 和実

1976年生まれ。東京大学大学院卒、生命科学修士。認定心理士。学生時代からの家庭教師歴は20年以上、小学生から大学受験生まで学年問わず全教科の指導を行ない、時に一緒に戦略を練り、時に本音をこぼしあいながら伴走してきた。ダウン症の愛娘(師匠)に恵まれ、教育の基礎を学ぶ機会を得る。大好きだった企業の研究職を感謝して卒業し、2020年より不登校専門のオンライン家庭教師イエローシードを立ち上げ、ひとりで年間20人の生徒の指導にあたっている。

記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね

あたたかく才能を開花させる不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表。
  • このお題をXでシェア
  • このお題をLINEでシェア
  • このお題をfacebookでシェア
  • コメントを書く

コラムに関連している掲示板

  1. コラム
  2. 学校
  3. 不登校専門のオンラインプロ家庭教師植木先生へインタビュー VOL.1

ログインありがとうございます。0ポイントゲット!