中学受験合格率3年連続100％実現！「STUDYHOUSE」塾長須合啓先生へインタビュー

この度は学習塾STUDYHOUSE代表であり「 自分から進んで学ぶ賢い子の育て方（明日香出版） 」の著書でもある須合啓先生にお越しいただきました。本日はよろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

早速ではありますが今回の書籍を執筆された背景を教えてください。

2022年に「 自分で考えて動ける子の育て方（明日香出版） 」という生まれたばかりの子どもを持つ親御さんから幼稚園児の親御さんまでを対象にした書籍を出版しました。当初から3部作を考えていたこともあり、今回は第2部作として小学校から高校生の子どもをもつ親御さん向けへの1冊をご縁あり出版しました。

ありがとうございます。今回が第2部ということで第3部も楽しみに待っています。 今回執筆されるにあたって注意されたポイントなどはございますでしょうか。

とにかくこれまでの経験からの効果のあったメソッドを全て入れていこうと思いながら執筆しました。私の教員生活は20歳の塾講師からスタートして、高校教員になって、今は学習塾の経営をして合計すると27年になります。指導した生徒数も1万人を超えます。そこから得た経験を”モリモリ”盛り込んだ一冊になっています。

私も読んで思いました。質の高いメソッドがとにかくたくさん盛り込まれていますよね。

ありがとうございます。メソッドという話になりますと、子どもたちと多くの接点を持つことを特に意識しています。子どもたちには毎日学習計画表というものを出してもらいます。毎日その一冊一冊、一人一人に向けたコメントを書いて子どもたちに返却しています。そこから得るものは本当に多いんです。

これは今だけでなく高校教員のときも行っていました。A4版やA5版のノートに1日片面1ページの計画表を書いてもらっていました。年間で13冊程になるのですがすべてのページにコメントを書いていました。子どもたちが多様化する中、オンラインでももちろんかまわないのですがやっぱりリアルで接点を多く作っていきたいという気持ちもあります。今はオンラインで教えるコンテンツもありますが、学習計画表一つとっても子どもたちとの接点を作っていく取り組みは続けています。

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ありがとうございます。コメントを書かれる先生もすごいですし、学習計画表を毎日継続して続ける子どもたちもすごいと思うんです。継続させるコツなどあるのでしょうか。

当塾の特徴かもしれませんがまずは「目的意識」を持つことですね。もちろん志望校に合格するということが目標にはなりますが、「目的は何なのか？」と考えたときに自分の価値を勉強を通して上げていく。その価値が上がることによってこれから出会う人たちの価値も上げていくというものになります。企業理念にも入っているのですが、他者への貢献や社会への貢献というものを私は大切にしています。

次に継続させるためのメソッドですね。書籍に書いているのですが当塾では「P-STAR」というメソッドを運用しています。これは子どもたちが自分で計画を立てて実行し、振り返る力、そして何度も挑戦し続ける力と自走する力を身に着けるメソッドになります。詳しくはぜひ書籍を！このメソッドの実行で継続することが可能になります。他にも週1回は必ずホームルームを行いますし、2カ月に1回、地元で活躍されている方や元プロ野球選手の方に啓蒙活動をしてもらっています。あとは親御さんとの面談です。当塾の面談回数は学校よりも多くて家庭での様子を詳細に聞き細かいところまで整えていくようにしています。

改めてですが、子どもたちだけでなく大人にも身に着けて欲しいメソッドの数々ですよね。 大人にもぜひ読んで欲しい一冊です。 先生が活動をされている中で特に力を入れたり、取り組まれていることは何になるでしょうか。

大きく2つあります。1つ目が当塾の経営、2つ目が教員になりたい子のためのオンラインスクール「教採スクール」です。

教採スクールは現役大学生や塾で講師をやっている子の教員合格をアシストするためのオンラインスクールになります。オンラインなのでもちろん全国でやっています。

ありがとうございます。先ほど、社会への貢献というキーワードがでましたが、こちらの2つの活動を通じてどのように社会に貢献していきたいとお考えでしょうか。

教育には「不易と流行」と言って、時代を超えても変わらない普遍的なものと時代の変化に応じて移り変わるものがあります。この「不易と流行」の中でも自らの価値を上げ続けることによって他者の価値を上げることができる人材を輩出したいと思っています。

小学生から高校生、浪人生までの学習塾と、実際学校現場に出る先生たちの資質が上がっていけば子どもたちの資質は上がっていくと思うんです。子どもたちの資質が上がっていけば周りのクラス子や親御さんにいい影響を与えていくのではないかと・・・常にこれは考えながら教育をしています。

ありがとうございます。教育の資質が上がると周りに良い影響を与えること間違いないと思います。先生は30年近く教育業界に携われているわけですが、子どもの教育への考え方の変化などはございますか。

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全く変わらないです。小学校1年生のときに将来は教員になりたいと思ったのですがそこから全然変わっていないです。

小学校のとき、使っていたノートに左のページにはいい先生、右のページには悪い先生を6年間書き留めていました。悪い先生に共通していることが「一貫性がない」ということだったんです。あの子にはこう接するけど、他の子には違う接し方をする、ではないですが、人によって対応を変える先生というのが子供心ながら本当にイヤでした。大人になって教育の深い部分を学んでいっても根っこの部分の「一貫性のない教育はダメ」という考え方は一切変わりませんね。

書籍の冒頭にも書かれていましたが、昭和カラーがめちゃくちゃ出ていますね。先生の根っこの部分がとても伝わってきました。

先生の経営されている「STUDYHOUSE」についてお聞きしたいのですが、とにかく実績がすごいと思うんです。小学部から通っていた生徒が県内トップの進学校に合格したり、医学部、難関公立大学へ多数の合格者も出していますし、一番驚いたのが中学3年生の秋田県模試で4年連続総合順位1位の生徒を輩出されるなど・・・これだけの実績が出る理由は何なのでしょうか。

一番は学習量ですね。一番多い子で平日5時間、週末14時間～15時間勉強する中学3年生がいます。とは言っても無理やりではありません。子どもとも親御さんともしっかりとコミュニケーションを取りながらですね。1カ月に1回は必ず親御さんに学習計画表にコメントを書いてもらうようにしています。親御さんとも正しい情報の引換をしながら学習計画を組み立てています。

親御さんとコミュニケーションを取りながら、書籍でも書かれていた「P-STARメソッド」を運用しながら最高のアウトプットを子どもたちが出している。これはすごいマネジメントだと思います。先生がおっしゃられる自分の価値を勉強を通して上げていって、その価値が上がることによってこれから出会う人たちの価値をも上げていく人材がどんどん輩出されていきますね。

最後にですが、先生の書籍をどんな方に読んでもらいたいでしょうか。

最初の導入は小学校から高校生までの子どもの親御さんに読んでもらいたいと思っていました。それは引き続きそうなのですが、他には学級文庫などに置いてもらえたら最高です。

子どもたちが迷ったときに手に取って、この分野だったら自分でもできるかな、やってみようかなと・・・そうなると本当にうれしいです。

学級文庫や図書館などにも置いてもらえたら最高ですね。一人でも多くの子どもや親御さんに届けばうれしい一冊です。本日はありがとうございました。

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PROFILE

学習習慣形成プロデューサー（学習塾STUDY HOUSE代表）

須合啓

秋田県生まれ。20歳から塾講師をスタートさせ、教員生活25年。これまで指導した生徒数は延べ10,000人を超える。埼玉県の公立高校の商業科に12年間勤務。12年連続簿記検定全員合格と、偏差値30台の高校から難関大学への進学をサポートした。高校野球部の監督も務める。部員不足で大会に出られなかった野球部をゼロから作って大会出場、市内大会優勝などに導く。2012年、自宅の机1つでオンライン教員採用試験受験予備校「教採スクール」を起業。合格率26％の教員採用試験で開校以来、合格率80％以上をキープ。2021.2022年は合格率90％を超えた（現在も稼働中）。 2015年、地元秋田で、小中高を対象にした塾経営をスタート。当初7人しかいなかった生徒は現在146人、2校舎を構える。小学生の中学受験指導を担当して3年連続合格率100％を達成。まったく勉強しなかった小学3年生の生徒が自分で計画を立てて学習するようになったり、小学部から通っていた生徒が中学校を経て県内トップ進学高校へ進学したりするケースも決して珍しくない。自らも指導を開始して3年目の2021年3月には、医学部、難関公立大学、大学推薦組、中学受験組、高校推薦入試組、高等専門学校（高専）受験組、高校私立組が全員合格。また、学力日本一の秋田県にて中学3年生の秋田県模試で4年連続(2023年8月末現在)総合順位1位の生徒を輩出中。