教育のプロが伝える!「集中できる学習環境の作り方」
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教育
集中できる環境がやる気を生み出す
勉強に集中できる環境を整えることは、子どもの学習意欲を引き出し、学習効率を大幅に向上させる重要な要素です。
よい学習空間が学ぶ力を育む
整理=勉強に必要なものと不要なものを区別し、不要なものを片付けること
整頓=勉強で必要なものを使いやすいように机の上に置くこと
この「整理整頓」によってルール化された学習空間は、子どもの学習効率を大きく向上させます。
整理整頓された清潔な空間は、子どもの気持ちを前向きにし、学習への意欲を高めます。
自分専用の学習スペースがあることで、「ここは勉強する場所」という意識が芽生え、自然と学習モードに切り替わりやすくなります。
また、静かで落ち着いた環境では、子どもは学習に集中しやすくなります。
これにより、同じ時間でもより多くの内容を効率的に学ぶことができます。
必要なものがすぐに手に取れる状態にあり、余計な刺激がない環境では、子どもはリラックスして学習に取り組むことができ、ストレスも軽減されます。
実際、東大生や医学部生の勉強机は不要なものが一切置かれておらず、やるべき物、勉強で使う物だけが置かれています。
さらに、毎日整った同じ環境で学習することで、学習習慣が自然と身につきます。
「同じ時間、同じ場所、同じ方法」という習慣形成の原則に基づいた、やるべきことに集中できる環境作りは、子どもの学習を支える重要な要素となります。
個性に合わせたカスタマイズ
環境作りにおいて重要なのは、子どもの個性や学習スタイルに合わせたカスタマイズです。たとえば、リビングでの学習が適している子もいれば、個室での学習が効果的な子もいます。
次の項目では、具体的な学習スペースの作り方について、5つのポイントを詳しく解説します。
これらのポイントを参考に、子どもに最適な学習環境を整えていきましょう。
環境作りは一朝一夕にはできません。しかし、少しずつ改善と工夫を重ねていくことで、子どもの学習効率と意欲は確実に向上していきます。
親子で一緒に理想の学習環境について話し合い、試行錯誤しながら最適な環境を作り上げていくプロセスそのものが、子どもの特性をつかんだ、子どもに合った学習態度の育成につながるのです。
大事
学習環境は日々よりよくしていこう
集中できる学習スペースの作り方
子どもが集中して学習に取り組めるよう、適切な学習スペースを作ることは非常に重要です。以下の5つのポイントを押さえることで、効果的な学習環境を整えることができます。
①静かさと適切な明るさを確保する
学習スペースは、できるだけ静かな場所を選びましょう。
雑音や騒音は集中力を妨げる大きな要因となります。
また、適切な明るさも重要です。
暗すぎると目が疲れやすく、明るすぎるとまぶしさで集中力が低下します。
自然光を取り入れつつ、必要に応じて調光可能なデスクライトを用意するのが理想的です。
②整理整頓を心がける
散らかった机の上では、学習に集中することが難しくなります。
必要なものだけを机の上に置き、それ以外のものは引き出しや本棚にしまうようにしましょう。
整理整頓された空間は、心理的にも落ち着いて学習に取り組める環境を作り出します。
この点はとても大切なところです。
プリントもファイルの背表紙に何のプリントかがわかるようにまとめておくなど、探すときの手間を省く工夫をします。
また、たとえば朝に部屋で勉強する生徒には、寝る前に、「翌日の朝にやる科目の問題集をやる場所を開いた状態で寝なさい」と伝えています。
整理整頓と同様に「やる!」と決めたときにまず、「何をやるか!」といった思考が勉強するハードルを上げていると思っているからです。
ですから、次の日に何をやるかを決めてから寝る。
できることなら次の日の朝にやるものを開いた状態で、ペンも右利きなら右側においてから就寝させます。
集中する状態を作るためには、このように細部まで徹底して取り組む必要があるのです。
③必要なものをそろえる
辞書、筆記用具、ノート、教科書など、学習に必要なものはすぐに手に取れる場所に置きましょう。
学習中に必要なものを探し回ることで、集中力が途切れてしまうことを防ぎます。
また、水分補給用の飲み物も近くに置いておくといいでしょう。
生徒によっては、グミやチョコなどの甘いものを机に置いている子もいます。
いちいちバックから取り出して気が散ることがないように、数学ならコンパス、英語なら電子辞書など、事前に必要なものを机の上に置いてもらっています。ちなみにタイマーを机の上に置くのは必須です。
④誘惑を減らす
テレビやゲーム機、スマートフォンなど、学習の妨げになりそうなものは視界に入らない場所に置くか、別の部屋に移動させましょう。
特にスマートフォンは、通知音や振動で集中力を乱す原因となるので、学習中は電源を切るか、サイレントモードにすることをおすすめします。
なお、私はスマートフォンのタイマーや学習ログを取ることは推奨していません。
よほど意志の強い子でない限り、誘惑に負けてしまうからです。
⑤自分だけのスペースを作る
可能であれば、子ども専用の学習スペースを設けましょう。
自分だけの空間があることで、学習に対する意識が高まり、集中力も途切れにくくなります。
専用の机や椅子を用意し、好きなポスターや励みになる言葉を貼るなど、子どもが落ち着いて学習できる空間作りを心がけましょう。
以上、5つのポイントを意識しつつ、子どもと一緒に学習スペースを作り上げていくことが大切です。
子ども自身が環境作りに参加することで、学習への主体性も育まれます。
また、定期的に学習スペースの見直しを行い、よりよい環境へと改善していく姿勢も重要です。
子どもの年齢や性格、学習スタイルによって最適な環境は異なります。
あせらず試行錯誤を重ねながら、お子様に最適な学習スペースを見つけていきましょう。
ちなみに、音のほかに注意したいのが空気の流れです。
私は室内がよどまないように、換気には常に気をつけるようにしています。
大事
まずは基本的な環境を整えるところから始めよう
学習習慣形成プロデューサー(学習塾STUDY HOUSE代表)
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