本を味方に!『やっぱり気になる子どもの「学力」と読書の関係』
結局、読書にハマらなくても、動画メインでもOK!「読書の効果」を無理なくいいとこ取りしよう。「頭がよくなる」だけじゃない、探究心・知的好奇心・思いやり・友達や周囲の大人とのコミュニケーション力が身につく読書のすすめ。
教育
子どもが本を読むと保護者の「無茶な願い」がかなう?
もしかしたら、読書はこうした保護者の無茶な願いを部分的には実現してくれるかもしれません。
なぜなら、読書は学力にもプラスの影響を与えつつ、学力を支えるもっとも基礎的な力を高めてくれる活動だからです。
以下ではまず、読書と学力の直接的関係についてのデータを見てみましょう。
読書でなぜ、国語以外の学力も上がるのか?
全国学力テストとは?
「学力」を測定するテストとしてもっとも代表的なのは、毎年4月に文部科学省が実施する「全国学力テスト」です(正式名称は「全国学力・学習状況調査」といいます)。
なんと全国の小学6年生と中学3年生「全員」を対象としたもので、2025年度実施調査では、小学6年生は約95万人、中学3年生は約90万人がテストを受けています。
読書は「国語」の力を高める
読書が一番成績を高めそうな科目といえば、国語でしょう。読書が好きな児童・生徒は、やはり国語の成績がよいのでしょうか。折れ線グラフにして見てみましょう。
やはり、「読書は好きですか」という質問への回答を見ると、「当てはまらない」を選んだ児童・生徒の平均正答率がもっとも低く、「どちらかといえば、当てはまらない」「どちらかといえば、当てはまる」とほぼ直線的に平均正答率が高まっていき、「当てはまる」でもつとも正答率が高くなっています。
小学6年生では、「当てはまらない」が56.2%、「当てはまる」が73.6%であり、その差は17.4ポイントあります。
中学3年生では「当てはまらない」が45.2%、「当てはまる」が61.9%で、その差は16.7ポイントです。
平均正答率で約17ポイントの差というのは、かなり大きいのではないでしょうか。
「国語」以外の科目にもプラス効果
さらに、別の科目も見てみましょう。
折れ線が多くなって少し見にくいですが、小学6年生の「算数」と「理科」、中学3年生の「数学」「理科」、そして「英語」をまとめてグラフにしました。
見てのとおり、すべての科目で、「国語」と同じく、「当てはまらない」から「当てはまる」まで、直線的に成績がよくなっているのがわかります。
これは「読書が好きであるほど、学力が高い傾向がある」ことを意味しています。
直線的によくなっているのだから、学力向上という点で「読書が好きであればあるほど、よいことだ!」と言ってしまって構いません。
教育心理学・認知科学者。北里大学一般教育部准教授
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