【掲示板の声×公認心理師】「叱らない育児」ができなくて、怒ってしまう私はダメですか?(第2回)

―理想と現実のあいだで揺れる親へ【公認心理師インタビュー】

しつけ/育児

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【掲示板の声×公認心理師】「叱らない育児」ができなくて、怒ってしまう私はダメですか?(第2回)

叱らない育児に悩む親へ|怒ってしまうあなたへ田村先生からのメッセージ

てつなぎ編集部
ここまでさまざまな背景を見てきましたが、それでもやっぱり、自分の子育てが思い通りにいかず、落ち込んでしまう親御さんは多いと思います。最後にそうした方たちに向けて、田村先生から伝えたいメッセージはありますか?
田村先生
怒ってしまう子育ても、うまくいかない子育ても、僕は“子育て”そのものが「宝物」なんじゃないかなと思うんですよね。

ただ一方で、親も人間ですから、あんまり自分を責めすぎないことのほうが大事かなと思っていて。専門家に頼ったりしながら、少しでも保護者自身が“自分を労わる余裕”ができるといいのかなと思いますね。
てつなぎ編集部
ここまで話を聞いていて、「叱っちゃダメ」「怒っちゃダメ」って言葉に、私たち自身も、知らないうちに縛られていたのかもしれないなと感じました。

うまくいかないときに、状況をそのまま話したり、誰かに頼ったりすること自体が、少し息をつけるきっかけになることもあるのかもしれませんね。

「叱らない育児が正しい」「絶対に怒っちゃいけない」という、その前提自体を、いったん横に置いてみてもいいのかな、と思いました。
田村先生
ああ、そうそうそう。まさにそうです。本当に、子育てに正解はないですからね。やっていく中で迷うのは当然だと思います。

その“不完全さ”も、大事にしてあげることのほうが大事。芸術もね、完璧より、ちょっと曲がってるくらいのほうが味があっていい。

何もかもね、ちょっと下手なほうが人間味があっていい。人間って、完璧より“ちょっとヘマしてるところ”のほうが、逆に魅力的に見えたりするから。“不完全さ”というのもとても大事。
てつなぎ編集部
本当に、そうですよね。 「ご愛嬌で」という言葉があるくらいですもんね。
田村先生
そうそうそう、そうなんですよ。大事なのは、“流されすぎないこと”ですね。
てつなぎ編集部
怒ってしまう自分を責め続けるのではなく、「なぜそうなったのか」「どう関わり直せるのか」を、少し立ち止まって考えてみる。

完璧じゃなくていい、不完全なまま、考え続けていい。

田村先生の言葉が、いま悩んでいる方のそばに、そっと残る時間になっていたら嬉しいです。本日はありがとうございました。
PROFILE

公認心理師

田村 俊作

公認心理師。教育現場でのカウンセリングを中心に、中学校や行政機関、地域の相談窓口などで子ども・保護者・大人の支援を行い、 スクールソーシャルワーカー、精神保健相談員としても活動。教育・福祉・保健医療・メンタルヘルスの現場を横断的に経験し、 現在は都内の学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)でスクールカウンセラーとして活動中。
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