親子で学ぶ!子どもをSNSセクストーション被害から守るための知識と対策(第2回)
家庭でできる、無理のない予防と「もしも」の備え
安全/事故
親子で学ぶ!子どもをSNSセクストーション被害から守るための知識と対策(第2回)
こんにちは、多様な教育ナビゲーター・あずみのこです。
15年以上子育て支援に携わり、2人の小中学生を育てる現役共働きママの視点から、コラムをお届けしています。
子どもたちがスマホを持つことが、特別なことではなくなった今。便利で助かる反面、「本当に大丈夫かな」「ちゃんと守れているかな」と、ふと胸がきゅっとなる瞬間はありませんか。忙しい毎日の中で、すべてを把握するのは簡単なことではありません。
本コラムは「親子で学ぶ!子どもをSNSセクストーション被害から守るための知識と対策(第1回)」の続編となります。
SNSやオンラインゲームを通じて、子どもに親しげ近づき、気づかないうちに画像や動画を送らせ、脅しに変わっていくセクストーションと呼ばれる犯罪が、いま私たちの身近なところで起きています。
本コラムでは家庭でできる無理のない予防策と、もしものときに慌てず落ち着いて対応するためのポイントを、分かりやすく紹介します。
親子でできる予防策:フィルタリングとルールづくり
セクストーションをはじめ、SNSでのトラブルから子どもを守るためには、家庭でできる「ちょっとした工夫」がとても力になります。そのひとつが、スマホの設定や、親子での“使い方のすり合わせ”です。
まず手をつけやすいのはフィルタリング。危険なサイトをブロックしたり、利用時間を決めたりと、“見守りの仕組み”をつくることができます。
大事なのは、それをこっそり設定しないこと、かなと思います。フィルタリングを親がこっそり設定すると、子どものほうも“じゃあこっそり覗いちゃおうかな…”という気持ちが出てきてしまいがちな話もよく聞きます。
そして、それがバレてしまうと「見てたの?」という不信感につながって、親子の間に距離ができてしまうことも。そうなると、いざというときに「助けて」と言い出しづらくなってしまうリスクもあるのかな…と感じています。
「こんな理由で設定しているんだよ」「どう思う?」と、画面を一緒に見ながら話す時間があると、子どもは“管理されている”ではなく、“守ってもらっている”と感じやすくなると思います。
ルールは“縛るため”ではなく、子どもが自分で安全に判断する力を育てるためのもの。一方的に決めるよりも、「どうしたら安心できるかな?」と一緒に考える姿勢のほうが、子どもは納得しやすいし、結果的に親子の信頼関係も強くなっていく気がします。
フィルタリングツールの選び方と活用方法
フィルタリングって、子どもを守るための小さな安全ベルトみたいなもの。でも、これ…小学生まではなんとかなるのに、中学生になると急にハードルが上がりませんか?
「見ないでよ」「それはプライベート」と距離を置かれたり、気づけばスマホのことは子どものほうが何倍も詳しかったり…。私自身も、「どう関わっていけばいいのかな…」と戸惑う瞬間、ほんとうに多いです。
てつなぎの掲示板で「ルールを決めたいけど子どもが嫌がるから設定できていない」(🔗てつなぎ掲示板|“SNSの質問です”)の投稿を見かけたときも、「ああ…やっぱりみんな同じところで悩むんだよね」と思わずうなずいてしまいました。
でも、フィルタリングは“監視のため”じゃなくて、今の子どもを守る“土台としての仕組み”だと考えるほうが大事なんだと思っています。
選ぶときは、
⚫︎設定がシンプルで続けやすいか
⚫︎サポートがしっかりしているか
⚫︎年齢にあわせて調整しやすいか
この3つが揃っていると、あとから困ることが少ないです。
そして、もっと大事なのは、初期設定をしたあとそのまま“つけっぱなしにしない”こと。小学生と中学生、高校生では必要な配慮がまったく違います。ときどき設定画面を一緒に見ながら、「最近、困ってることない?」「SNS、なんか変な人からメッセージ来てない?」などと、普段から“スマホの話をできる関係”を細くてもつないでおくことが、大きな安心につながります。
親がすべてをチェックする必要はないと思います。ただ、“話したらわかってもらえそうだな”という空気さえあれば、子どもは本当に困ったときにちゃんと親を呼べますから。そんなふうに、無理のない距離感で付き合っていけたら十分なんじゃないかなと思います。
SNS利用時に親子で決めておきたい家庭のルール
“日頃からゆるく話せる土台をつくっておくこと”。その入口として、「わが家ルール」を一緒に作るのは、やっぱり効果があると思います。
でも実際には、小学生と中学生では、ぜんぜん違うんですよね。小学生は「親と一緒に確認すること」がまだ自然にできるけれど、中学生になると、スマホは“自分だけの世界”。親に見せるのをイヤがるのも普通で、むしろそこで距離ができてしまうことさえあります。
なので、ルールも年齢に合わせて柔らかく変えていくほうが現実的。たとえば、こんな“ちょっとした約束”で十分だと思います。
⚫︎使う時間帯はなんとなく決めておく
⚫︎知らない人から連絡が来たら、一度だけでも相談の場をつくる
⚫︎投稿前に「これ大丈夫かな?」と確認する習慣(小学生)
⚫︎中学生は、「迷ったらスクショして残す」だけでもOK
⚫︎連絡先の交換は、ひと呼吸おいて判断する
SNSは、子どもにとって“ほとんど生活の一部”。だから、親がぐいぐい入り込むより、細くてもいいから、つながり続けられる関係でいることのほうが、大切になってくると思います。
年齢によってルールは変わっていくけれど、「困ったときに戻ってこられる場所」があることは、どの時期も共通に欠かせないポイントですよね。
学校や社会が取り組むべき課題
それでも、ここまで読み進めてきて感じるのは、「家庭だけで守るには、どうしても限界があるよね」という現実です。“まわりの大人みんなで見守れるしくみ”が必要だな、と強く思います。
また、学校でも「情報モラル」の授業は行われているけれど、時間も体制も限られていて、子どもたちが実際に遭うような“リアルな危険”まで深く扱うのはなかなか難しいですよね。
なので、やっぱり、家庭や学校の外にも「相談できる場所」まがいくつもあることが、すごく大きな安心につながります。
警察、人権機関、SNS事業者、地域の大人たち…。どれか一つでは補いきれないからこそ、ゆるやかにつながった“見守りの輪”があることで、追い詰められる前に子どもを支える可能性が高まるんですよね。
NPOや心理の専門家の存在もとても大きいです。セクストーションの被害は、心に深い傷を残すことがあり、“誰にも言えない気持ち”の置き場が必要になります。そういう場所が近くにあるだけで、子どもは孤立しづらくなります。
家庭・学校・社会がつながって、子どもの背中をそっと支える。そんな環境が、ゆっくりでも広がっていくと本当にいいなぁ…と感じています。
情報モラル教育の強化と具体的な指導内容
学校のICT教育の中で、 「どんな言葉から巻き込まれるのか」 「どの場面で“あれ?”と気づけばいいのか」など、こうした“リアルなシグナル”を、子ども自身が具体的に想像できる時間が、もっと増えていくことも必要だと思います。
ただ知識を覚えるだけでなく、「自分だったらどうする?」を想像しながら考えられる授業こそ、ほんとうの意味での防止策になると思うのです。そして、これは学校任せにしてしまわず、保護者や地域の大人たちと“同じ地図を持つこと”もとても大切。
ちなみに、文部科学省が公表している「教育の情報化に関する手引(第5章:情報モラル教育)」【※6】 でも、発達段階に応じた体系的な情報モラル教育の必要性がはっきり示されています。
SNSの危険性、個人情報の扱い方、ネット上の行動が持つ影響など、こうした“情報社会の影の部分”は、学校・家庭・地域が連携して支えるべきとしっかり明記されています。
つまり、「家庭だけが頑張る時代じゃなくて、社会全体で子どもを守るべき」という方向性は、実は国の基本方針とも一致しているんですよね。
学校と家庭がゆるくつながって、同じ方向を見ている。それだけで、子どもにとってはとても大きな安心につながるのだと思います。
警察・人権擁護機関・SNS事業者の連携強化
セクストーションのような、脅しや恐喝につながる明らかな犯罪行為には、もちろん警察の力が必要です。でも…それだけでは、子どもは守りきれないんですよね。
実際に被害にあった子は、「怖かった」「どうしたらいいかわからなかった」という、言葉になりづらい重さを抱えています。その心の部分を支えるには、人権擁護機関や支援団体、心理の専門家など“頼っていい場所”がいくつもあることがとても大切だと思います。
そして、SNS事業者の役割も本当に大きくて、
⚫︎通報しやすい仕組み
⚫︎不適切画像の迅速な削除
⚫︎プライバシーや安全設定の強化
こうした整備が進むことで、「困ったら、ここに助けを求めればいいんだ」と子どもが思える道が、開けていきます。このように、“警察だけに任せる”でもなく、 “家庭だけで踏ん張る”でもなく、いろんな機関がゆるくつながって見守ることが大事なんだと思います。
もし被害に遭ったときの対処法と相談先
でも、どれだけ気をつけていても、子どもがトラブルに巻き込まれてしまうことはあります。そしてその瞬間は、子どもであっても大人であっても、心がぐらぐら揺れてしまうものです。
「どうしよう…」「誰に言えばいいの?」と、そんなふうに、頭の中が真っ白になるのは自然なこと。だから、“まずは一人で抱えこまなくていい”ということを、一番に伝えたいんです。
脅しだと感じたら、できるだけ早く警察に相談するのが安心につながります。内容が具体的であればあるほど、早い段階で専門機関の力を借りることが、被害の広がりを止める大事な一歩になります。
また、弁護士やNPO法人の相談窓は、混乱した心を整理する助けにもなります。「恥ずかしい…」「怒られるかもしれない…」という気持ちで声を出しづらい子どもにこそ、周りの大人がそっと寄り添う必要があるんですよね。
そして、日頃から子どもに「困ったときは、なんでも話していいよ」と、ゆるく伝えておくこと。たった一言でも、いざというときの“命綱”になることがあります。
学校のカウンセラーや児童相談所の連絡先を、家のどこかにそっと貼っておいたり、ふだんの会話の中で話題にしておくだけでも、「相談って、こんなふうにしていいんだ」と子どもがイメージしやすくなります。
その感覚があるだけで、“困ったら話してもいいんだ”と思えるようになり、声を出しやすくなるのだと思います。
警察・弁護士・専門機関への連絡手順
もし「これ、ちょっとおかしい…?」と感じたら、どうかまずは加害者との連絡を止めてください。そして、やり取りの画面はそのまま消さずに、スクリーンショットでそっと残しておきましょう。“証拠”なんて言葉は大げさに聞こえるけれど、子どもを守るための大事な手がかりになります。
そのうえで、警察に相談したり、必要があれば弁護士さんや専門のNPOにつながったり。プロの力を借りることで、子どもがこれ以上追い詰められないようにする道が開けてきます。
「1人でどうにかしなきゃ…」なんて、そんなふうに抱え込まなくて大丈夫。大人だって心が折れそうになる場面です。助けてくれる人たちがちゃんといます。どうか、遠慮しないで頼ってください。
証拠保全と被害の早期発見に必要なポイント
追い詰められたとき、子どもはどうしても 「こんなの残しておきたくない…」と、メッセージを消したくなってしまうことがあります。その気持ちは、本当に自然なことだと思います。
でも実は、どんな小さなメッセージでも、アプリの履歴でも、“残しておくこと” が未来の自分を守る力なります。
たとえば…
⚫︎脅迫めいたメッセージ
⚫︎通話の履歴
⚫︎相手のアカウント名やID
⚫︎不審なアプリのインストール履歴
こうしたものは、あとから大きな手がかりになって、子どもの味方をしてくれることが多いんです。
そして、何よりも大切なのは、やっぱり「困ったら、いつでも話していいんだよ」と日頃から伝えておくこと。“話しても責められない”という空気がある家庭では、子どもが早い段階で「ちょっと変かも…」と打ち明けてくれることが多いんですよね。
不安を抱え込む前に気づける。それが、いちばんの予防策になるのだと思います。
てつなぎ掲示板「SNS」に関する投稿
まとめ:子どもをSNSセクストーションから守るために社会全体でできること
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。子どものSNSトラブルの話題は、読んでいるだけで胸が苦しくなるものですよね。でも、こうして「知っておこう」と思えたことは、きっとこれからの安心につながっていくと思います。
子どもを守るために必要なのは、家庭だけでも、学校だけでもなく、社会全体で「見守る目」を増やしていくこと。
家庭でのフィルタリング設定やふだんの声かけ、学校での情報モラル教育、地域の相談体制や専門機関とのつながり。こうした一つひとつが積み重なることで、子どもの世界は安全に近づいていくと思います。
セクストーションの問題は、スマホが生活の一部になった今、どうしても身近に迫りやすいものです。でも、早めの教育と、気軽に相談できる環境、そして大人同士の連携があれば、被害は確実に減らせます。
そして、どうか忘れないでください。親だって、一人で全部抱えなくていいということを。「これって危ないのかな?」「スマホ、どう見守ればいいんだろう…?」など、そんな小さな不安でも、胸の中にしまっておく必要はありません。
迷ったときや心配になったときは、どうかてつなぎの掲示板に気持ちを書いてみてくださいね。「わかるよ」「うちも同じだよ」と寄り添ってくれる人が必ずいます。私もときどき掲示板をのぞいていますし、同じ親として、あなたの気持ちにそっと寄り添えたらうれしいです。
誰かに話すことで、少し心が軽くなることってありますよね。あなたとあなたのお子さんが、安心して歩ける道が、これからも広がっていきますように。
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