6千人以上の親子をアドバイス!――1日10秒見守るだけでいい「世界一簡単な育児法」
長男一橋大、二男慶大、三男東京藝大現役合格に導いたのは、10秒ほど寄り添うことがメイン。 従来の放任主義とは違うその方法を公開!
しつけ/育児
倍率20倍&現役合格者一桁の難関に合格!
そして2月になると、「うん、わかった。自分の思う通りにしたらいいよ」。私がそう言うと、彼は満面の笑みをたたえ、そこからの彼は、何か枠が外れたかのようでした。イキイキと飛び上がるような躍動感を持ちながら、ものすごい集中力で絵に向き合っていったのです。
画塾(美大受験の塾)で朝から夜まで描き続けていました。
帰宅後は、夕食をすませてゲームをして、お風呂に入って寝る、という以前と変わらない生活。
けれども、彼の絵が、日々迫力を増し、変化は着実に出てきました。
そして2月になると、私立美大の連続受験を終え、結果は全大学合格。
第一志望の合格で、家族みんなが安堵しました。
でも、彼は立ち止まりませんでした。
「もっともっと、うまくなりたい!」と。その一心で、さらに週7日、朝9時半から夜8時半まで画塾に通い詰めて描き続けたのです。
ついに迎えた東京藝術大学絵画科。約1100人受験で定員は55人。倍率20倍。そのうち現役合格する人数は一桁。多浪が当たり前の世界。
1次試験。まさかの合格。3日間の2次試験を経て、合格発表の日がおとずれます。
私は仕事でミーティングをしていたのですが、三男から電話がかかってきます。「受かった!」と。
電話にびっくりし、立ち上がって「えー!!!」と思わず大きな声を出した私を、カフェにいる人たちが振り返るほどでした。
記念受験のつもりでいたのに――結果は、本人も家族も驚く、合格でした(写真)。
子どもの才能を開花させるには、何を言うかよりも・・・・・・
こんなふうに三男には、ありえない奇跡のようなことが起きたのです。
でも実は、これまでのべ6000人以上のサポート、また受験や学校選びの相談に乗ってきて、そこでも共通することがあります。
三男の育児に苦労していた昔の私もそうだったのですが、最も苦しいときに親は、「このままではまともな大人になれない」「この子をなんとかしなければ」と思い込み、必死に正しい方法を探そうとします。
けれども三男には、「〇〇しなさい」「これはダメ!」といった指示や命令、コントロールがまったく通用しません。全部反発してきます。
そこでしたことは、先にも触れた通り、子どもの自由にさせたことでした。
ただそこで大事になるのは、わかり合いながら「ただ、いる」だけの関係になること。
子どもが感じ取っているのは、言葉以上に「どんな空気感で存在しているか」なのです。
「そのまま」の子と「ただ、一緒にいる」ことができるようになるにつれ、子どもは才能を開花させます。主体的に取り組み始め、イキイキと才能を発揮し始めるのです。
才能開花には、特別な経験は必ずしも必要ありません。
才能は当たり前にやっていることの中でこそ、たくさん見つかります。
才能というと、勉強やスポーツや芸術を思い浮かべる方が多いでしょう。
でもその子の良さ、素晴らしさ、ユニークさ、オリジナリティだって、立派な才能だといえます。
1日10秒見守るだけでいい「世界一簡単な育児法」
ただし見守るのは、何も考えないで簡単にできることではありません。見守るためには、自分の「心の空間」と、相手の「心の空間」を尊重することが大切です。
人は、安心安全な「心の空間」がないと、余裕を失い、縮こまり、攻撃的になったりします。
逆に、「心の空間」があると、そのままの自分でいられ、安心し、生きやすさを感じます。
よく誤解されるのですが、見守るとは、子どもの一挙手一投足をじっと監視することではありません(ヘリコプターペアレントと呼ばれます)。
子どもと自分、双方の「心の空間」を大切にすることです。
子どもに「心の空間」があるとイメージするだけで、言いすぎ、怒りすぎ、踏み込みすぎ、コントロールしすぎという状態を減らすことができます。
特に繊細なタイプの子どもは、「心の空間」を確保してあげるだけでラクになることが多いのです。
脳の健全な発達のためにも、「心理的安全性」が約束される安心安全な「心の空間」が不可欠なのです。
Google内でも「心理的安全性」がチームの力を引き出す要とされ、世界中に広まりました。
安心安全な「心の空間」は、才能や能力を引き出す、これからの時代の新しいスタンダードです。
主体的で自然に伸びていく子どもに共通しているのは、いつもこの「心の空間」が確保されていることでした。
彼らは人にスッと寄り添える優しさを持ち、共感性が高く、結果として人に慕われ、可愛がられ、レジリエンス(回復力)など非認知能力も自然と育まれています。
見守るのは、1日にたった10秒で十分です。
その方法は後述しますが、ほんの短い時間でも、コツがつかめれば誰にでもできます。
毎日何時間も子どもに付き合っている、という方も1日10秒だけ特別に意識してみてください。
「毎日は続かない……」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。それなら、また気づいた日から何度でもやれば大丈夫!
それだけで、思春期も反抗期も怖くなくなるとしたら?
毎日10秒、試してみる価値はあると思いませんか?
本書は、子どもと毎日笑って過ごしたい方、子どもと自分の自己肯定感を上げたい方、「〇〇しなさい」と言わずに子どもに主体的になってもらいたい方、発達が気になるお子さんを持つ方、および子どもにどんどん輝いてほしいと願うすべての親に向けたものです。
毎日10秒の積み重ねで、自然と安らぎや希望が見えてくる、そんな一冊になっています。
ワークもあるので、お気に入りのノートを用意して書きながら読むのもおすすめです。
また、目次からピンときた章や項目を開いたり、ふとページをめくって読んだりするのもいいでしょう。その瞬間に必要なメッセージが必ず届きます。
本書が、これまでの子育てや親子関係の中で感じてきた違和感や息苦しさから解き放たれて、この混沌とした新しい時代を、子どもとともに自分らしく楽しく生きていくための「架け橋」となることを願っています。
それでは、次の章から具体的なお話をしていきたいと思います。
読み終える頃には、希望の光が見え、子どもといる時間が愛おしいものとなるはずです。
一般社団法人コンシャスペアレンツジャパン代表。親子・家族関係の専門家/日本人唯一のDr. Shefali認定コンシャスペアレンティング&ライフコーチ。
※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています。
※Amazonのアソシエイトとして、てつなぎは適格販売により収入を得ています。
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね