「大手塾から中高一貫」はコスパが悪い……?「小学校受験をするべき家庭とは」

重要なのは「子どもの適性」だけではない。親の経済的・時間的負担、変わる大学受験制度、首都圏で高まる小学校受験・中学受験人気…いま知っておくべき「受験ルート」を詳細に解説。

教育

受験総合研究所代表
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 具体的な試験内容

ペーパーテストだけじゃない、多様な選抜試験

公立小学校が学区制で無試験入学なのに対し、私立・国立では独自の選抜試験が課されます。

試験内容は表のように多岐にわたります。

これらは単なる学力だけでなく、子どもの社会性、創造性、家庭の教育方針などを総合的に評価するものです。

受かりやすい子の特徴

小学校受験に受かりやすい子は下記のような特徴があると考えられます。

・落ち着いて話を聞ける

・指示を理解し、行動に移せる

・集団の中で協調性を持てる

・好奇心が強く、学ぶことが好き

・基本的な生活習慣が身についている

どれも4〜5歳の時点で完璧にこなすのは難しいものですが、これらは「生まれつきの資質」ではなく、家庭での関わり方や環境によって育まれるものです。

ある家庭の例ですが、年少の秋から2年間かけて季節の行事などを十分に体験させることを心がけていたそうです。

例えば春にはタケノコ狩りに行き、こどもの日は菖蒲湯に入って柏餅とちまきを食べ、夏はキャンプに行って川遊びや虫取り、ハロウィンには手作りの仮装をしてパーティー、冬はスキーやスケートをする、などです。

これを受験対策という意識なく普段から自然と行える家庭であることは、絵を描いたり、工作をしたり、運動したり、子ども同士で遊んだりといった点も試験科目になる小学校受験では合格への近道と言えるかもしれません。

共働きで、都心で疲弊しながらハードワークし、土日は疲れ切っている…………といったような精神的に余裕のない家庭では、このような取り組みを自然に過不足なく行うことは難しい場合もあるかもしれません。

金銭面だけでなく、精神的な余裕が必要と考えられます。

幼稚園受験・小学校受験の2つに共通するメリットは、安定した質の高い教育、環境を子どもに与えられることでしょう。

各種施設や教材、体験の機会だけでなく、独自の教育方針やカリキュラム、教員の異動が少ないなど、そのような面でも安定性が得られます。

また、人間関係についても同様で、学童期から青年期にかけて同じメンバーで過ごせることも大きなメリットと言えるでしょう。

そんなメリットを十分に享受するためには、上記で挙げたような学校側が求める価値基準に合うような対策、ひいては学校選択や日ごろからの教育が重要です。

PROFILE

受験総合研究所代表

伊藤 滉一郎(じゅそうけん)

1996年生まれ。早稲田大学卒業後、大手金融機関に就職するも、人生をかけて受験と向き合うために2021年に退職。2022年にじゅそうけん合同会社(現:株式会社JSK)を立ち上げ、教育機関向けに広報支援サービスを展開する。また、高学歴1000人以上への受験に関するインタビューや独自のリサーチで得た情報を、各種メディアで毎日発信している
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