自ら学ぶ子どもの育て方「教育用AIコンパニオンが子どもに与える影響」
世界で話題の最先端科学に基づく教育書!「AIに唯一できないのが、人付き合い。対人知性は必須スキルになる」 これからのAI時代を生き抜くためにどんな教育が必要なのか? 子どもが幸せな生涯を歩むために、大人がしてあげられる唯一のこと。
教育
AI時代を生きる子どもに必要なのは、「自ら学び続ける力」と「人とつながる力」。その育て方をスタンフォードの最先端研究から学べる一冊です。
イザベル・C・ハウ著書『スタンフォード学習促進センターの責任者が教える幸せな未来をつくる最先端教育 自ら学ぶ子どもの育て方』から一部転載・編集してお届けいたします。
教育用AIコンパニオンが子どもに与える影響
AIアバターは、ソーシャルロボット、アプリ、おもちゃ、学習チューターといったかたちで子どもたちの世界に現れました。
たとえ回路と配線からなる機械だと知っていても、人は意識があるかのように見える「感情的な」ロボットに反応する傾向がある、ということを示す研究があります。
それを踏まえれば、子どもがAI搭載デバイスを意識のある社会的な存在として扱う傾向が大人より高かったとしても意外ではありません。
子どもがアレクサやシリと会話しているところを見たことがある人なら納得できるでしょう。
それに、大人でも、子どもでも、声だけのデバイスやアニメ動画よりも実体のあるロボットのほうを好意的に捉え、より説得力を感じるというのは、ずいぶん前から知られていることです。
子どもの学習にAIアバターを使うというのは、もはやSFではありません。
AIを使った学習デバイスはすでに家庭に入りこみ、学校の教室でも増えています。
おもちゃ売り場には、アルゴリズムで動く遊び相手があふれています。
トイボット、アイパル、ミコ、モクシー、ロイビ、ジヴコなど、だいたいどれも二音節の名前がついています。
その多くが数年で消えていきます。
2010年代に人気のあったコズモは最近見かけません。
ジーボは、会社が買収される前にサーバーの停止を発表しました。
2010年代に中国の多数の幼稚園で使われていたロボットのキーコについても、最近の情報は見つかりません。
それでも、こうしたデバイスによって、デジタル時代における子どもの人間関係や遊び時間を見なおすことが迫られています。
ロボットは昔ながらの人間の遊び相手と違って、自転車に乗ったりボール遊びをしたりといった体を使う遊びには加わりませんが、会話やさまざまなゲームで人間のやりとりを真似て子どもたちの相手をします。
レプリカと同じく、こうしたAI搭載のコンパニオンは、状況に応じた社会的な関係を築くことで、子どもたちの遊びの体験を豊かに変えることを目指して設計されており、その場でのリアルタイムの関わりにもとづいてやりとりを調整することができます。
※注)レプリカ(記事編集部注:世界初のAIフレンド、人工知能を使ったチャットボットアプリ)
あらかじめプログラムされた筋書きに従うのではなく、AI搭載のトイロボットは子どもたちの言うことを「聞き」、その情報にもとづいて反応するのです。
より高度なモデルになると、時間の経過とともに学習、進化し、個別のスタイルや感情、好み、教育的ニーズに合わせて反応できるようになります。
これだけを見ても、AIには子どもの行動や幸福に大きな影響を与える能力があるとわかります。
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