5つの非認知能力が伸びる!――子育ての4つの大原則

1000件超えの子育ての怒り、イライラ相談から考案。「発達心理学」「子育てコーチング」「NLP」に基づいた子どもの5つの能力を伸ばす109のフレーズを紹介。

しつけ/育児

一般社団法人sunnysmile協会代表。NLPマスタープラクティショナー。
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怒り言いかえフレーズで、5つの非認知能力が伸びる!

原則1  大人と対等な存在として接する

子育ての4つの大原則を意識して、子どもへの声かけを行なうようにしてみてください。

子育てをしていくうえで、とても大切な考え方です。

まず一つ目の原則は、「子どもを一人の人間として尊重し、対等な立場で接すること」です。

生まれた瞬間から子どもたちは100%天才なのです。大人によって育て上げられる存在ではありません。

「いやそんなこと言ったって、自分で自分のことを何もできないし、私が全部やってあげてるんだけど……」と思いましたか?

実は、私もそんなふうに思っていた時期がありました。

もちろん、自分で自分をケアできない年齢のときには大人によるケアが必要になります。

おむつを替えてあげたり、ごはんを食べさせてあげたり、着替えさせてあげたり、お風呂に入れてあげたり、生活のあらゆる場面で大人による介助がなければ、子ども一人では生きていけません。

ただ子どもを「何もできない無力な存在」として扱うのか、「100%天才で何でもできる、大人と対等な存在」として接するのかで、子どもの行動の見え方や、親の関わり方が大きく変わってきます。

たとえば、子どもがあいさつをしていない場面を見たとき。

「できる能力を身につけていないから、教えないといけない」という見方をした場合は、「あいさつしなさい!」

「お礼を言いなさい!」と伝えるでしょう。

しかし、「できる能力は持っているから、引き出してあげよう」という見方をした場合は、大人が「こんにちは」「ありがとう」と言っている場面を見せてあげて、自ら手本となって自分の行動で示していくことになります。

このように、子どもが持っている能力を信じ、対等な立場として接することがとても大切です。

子どもはすべてを見ていますし、なんでも知っています。

それがまだうまく言葉として表現できていないだけであって、「頭の中ではしっかり理解して、わかっているんだ」ということを知っておきましょう。

私たち大人の関わりによって、子どもの力を最大限に発揮させてあげることができるのです。

原則2 否定語は理解できない!

脳の仕組み上、私たちは否定語を瞬間的に理解できないという特徴があります。

否定語が理解できないというのは、どういうことでしょうか。

「走らないで!」と言うと、まず「走る」ということが頭に浮かびます。

そして、それを脳の中で打ち消します。

そのため、いったん走るという行動を取ってしまうのです。

つまり、“○○しない”という伝え方は、すべて「○○する」と受け取ってしまいます。

そういう脳の仕組みになっているのです。

そのため、やってほしくないことがあったときには、「○○してほしい」というように言いかえをしていきましょう。

たとえば、「走っちゃダメ」ではなく、「ゆっくり歩こうね」と言いかえができますね。

このように「ダメ」「してはいけない」といった否定的な言葉は避け、「こうしようね」という肯定的な表現に言いかえていきましょう。

原則3 選択肢を増やす声かけをする

子どもが生きていく中で、「選択肢を増やしてあげる」というのが非常に大事なポイントになります。

たとえば、公園から帰りたいときに、「家に帰るよ」と選択肢を狭めるのではなく、「家に帰ったら何をしようか?」と選択肢を広げてあげる声かけが効果的です。

何かを減らされると思うと拒否反応が起きますが、選択肢が増えていくと思えると、子どもは自然と行動に移すことができるようになります。

なので、普段の会話から子どもの選択肢を増やすことを意識してみましょう。

これは私たちが子育てをしていく中で想定内を広げるということにもつながっていきます。

「こんなことが起きるかもしれない」

「あんなことが起こるかもしれない」

そんなふうに一つのことに対して、いろんな可能性を考えることが自然にできるようになったときに、選択肢を増やす声かけや提案ができるようになっていきます。

●子どもが行動する質問とは?

子どもに選択肢を与えることで、自分で考えて行動する力が育ちます。

たとえば、子どもが着替えをしたくないと言って泣いていたとしましょう。

「ママがやってー」と駄々をこねたり、「やだー!」と癇癪を起こしたり、そんなときには選択肢を増やす声かけを使うと効果的です。

「青い服と赤い服、どっちがいい?」

「シャツとズボンどっちを先に着替えたい?」

「くつ下はママがはかせる?自分ではきたい?」

と聞くことで、自ら「こっちがいい!」と言って行動に移してくれます。

原則4 得たい未来を想像させてあげる

子どもたちは今を全力で生きています。

大人のように、「この行動が未来のどのような結果に「つながるのか」ということを予測することはなかなかできません。

なので、未来の自分や結果を考えさせる声かけで、目標達成への意欲を引き出しましょう。

たとえば、ただやみくもに「勉強しなさい!」というのではなく、「この勉強をしたらこんなことができるようになるんだよ」と伝えます。

「今はやりたくない!」と思うようなことでも、「それをすることでどうなるのか?」を考え、自分が得たい未来の姿を想像し、そこを目指して行動できるようになっていきます。

PROFILE

一般社団法人sunnysmile協会代表。NLPマスタープラクティショナー。

工藤 いずみ

1991年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部にて比較発達心理学を専攻し、子どもの発達についての研究を行なう。卒業後、大手学習塾に入社。新規事業「海外大学進学プログラム」を立ち上げ、エリート教育に携わる。その後、「『子育てを学ぶ』を当たり前の社会に」「子どもの笑顔のために、まずはママの笑顔から」を理念とする一般社団法人sunnysmile協会を設立
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一般社団法人sunnysmile協会代表。NLPマスタープラクティショナー。
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