ベストな声かけが見つかる!――表現を変えると親の怒りも子の成長に

1000件超えの子育ての怒り、イライラ相談から考案。「発達心理学」「子育てコーチング」「NLP」に基づいた子どもの5つの能力を伸ばす109のフレーズを紹介。

しつけ/育児

一般社団法人sunnysmile協会代表。NLPマスタープラクティショナー。
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怒りは良い感情だけど、そのまま表現してはいけない

「怒らない育児」の大切さがよく説かれますが、生きていくうえで、怒らないなんてあり得ないことです。

というのも、怒りは私たちが生き抜くために備わっている感情だからです。

本能として備わっています。

怒りはネガティブな感情のように思えますが、実はとても重要で、私たちが自分の大切なものを守るために必要な感情です。

たとえば、子どもが危険なことをしているときに感じる怒りは、「その行動をやめさせ、子どもを守るための自然な反応」なんです。

なので、怒りを感じることは悪いことではありません。

感じる怒りを抑えようとすると、どこかで大爆発が起きてしまいます。

怒りを感じることは自然であって、悪いことではない。

むしろ、「大切な何か」を感じさせてくれている「良い感情」です。

パートナーに「洗濯物をたたんでおいて」とお願いをして出かけたのに、帰ってきたらそのままだったとしましょう。

そんなとき、「なんで、やってくれてないの!?」と怒りを感じる人もいれば、「私の言うことなんて、どうでもいいのかな・・・・・・」という悲しみから怒りを感じる人もいます。

同じ場面でも、感じ方やとらえ方は人それぞれです。

怒りの感情を通じて「自分が何を望んでいるのか」「相手にどうなってほしいと思っているのか」が見えてきます。

前者は、言ったことをやってくれないことに対して怒りを感じていて、もしかしたら相手を思い通りにしたいという気持ちが強いのかもしれません。

後者は、お願いを無視されたことへの悲しみを感じ、相手にもっと自分の話を聞いてもらいたい、という気持ちが強いのかもしれません。

つまり、怒りは悪い感情ではなく、自分を知るための良い感情。

自分を深く知るキッカケになります。

ただ、良い感情だからといって、感じたままを表現し、怒りをぶちまけていいか、というとそうではありません。

その怒りをどのように表現するかが重要です。

感情を上手にコントロールし、適切に表現することで、怒りをポジティブなエネルギーに変えることができます。

怒りを感じたときは、まず深呼吸をして、「今、怒りをそのまま表現したらどうなるかな?」と一呼吸おいて、自分を落ち着かせましょう。

子どもはママが大好き。一方、ママは自分が好き?

子どもたちは、どんなときでもママが大好きです。

ママが笑顔のときも、イライラしているときも、子どもにとってママは特別な存在です。

もちろんパパも大好きですよ!

ママを笑顔にしてくれるパパの存在が大好きなんです。

一方でママ自身は、自分のことを好きでしょうか?

自分のことを好きかと聞かれてすぐに「はい!大好きです」と答えられるでしょうか?

日本には謙遜の文化があるので、私たちは自分のことを下げて見せたり、ほめられても否定したり、というのが当たり前の環境で育ってきています。

私たちはこれまでの経験やこれまで受けてきた教育から、自分の評価を下げることを自然にやってしまうのです。

そして、日本人は貢献しようとする心が強いので、自己評価をするときに「誰かに貢献できているか」「何かの役に立っているか」ということを基準にして自分を評価する傾向があります。

たとえば、アメリカ人であれば、「自分が思っていることを思っている通りにできた」とき、満足することもよくあります。

しかし、日本人は自分が満足するかどうかではなく、「相手が満足しているかどうか」で自己評価をする傾向があります。

子育てをしていると、やはり思い通りにいかないことがたくさんありますよね。

むしろ、思い通りにいくことのほうが少ない。

目の前で起こる出来事を思い通りにコントロールできないし、子どもが満足しているようにも思えない......。

そうなったときに、どうしても自己評価を下げてしまいます。

でも、あなたに知ってほしいのは、子どもにとってママは、

「ただ、そこにいるだけ」

「存在してくれているだけ」

「自分を見つめてくれるだけ」

でいい存在なんです。

何かを成し遂げた人である必要もなく、毎日ただそこにいて「おはよう」って笑顔で言ってくれる、それだけで子どもは大満足です。

子どもは、ママを無条件に愛しています。

どんな状態のママでも大好きです。

そんな子どもの大好きなママであるために、自分自身を愛していいのです。

自分に優しくすること、自分を認めることは、とても大切なことです。

子どもがママを大好きな理由を思い出し、自分をもっと好きになる努力をしてみましょう。

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一般社団法人sunnysmile協会代表。NLPマスタープラクティショナー。
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