小学生・中学生のSNS規制と安全な使い方(第1回)

知らないままでは守れない、子どものSNSの現状

安全/事故

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小学生・中学生のSNS規制と安全な使い方(第1回)

こんにちは。多様な教育ナビゲーター・あずみのこです。

約20年間、子どもや保護者の居場所づくりに関わりながら、2人の小中学生を育てている現役の共働きママです。てつなぎ編集部で、日々の子育ての迷いを一緒に考えるコラムを書いています。

最近、ニュースやSNSで「子どもとスマホ」「SNS規制」といった話題を目にすることが増えましたよね。そのたびに、どこか落ち着かない気持ちになる、という方もいるかもしれません。てつなぎ掲示版にも子どものSNSに関する投稿が少しずつ増えてきています。

「うちもそろそろ…?」と、ふと考える瞬間が増えた方もいるのではないでしょうか。

小学生や中学生のSNS利用は、もう特別なことではなくなりました。最初は親との連絡手段として始まり、いつのまにか友達との居場所になり、情報収集の場になり、ときには自分を表現する舞台にもなっています。

一方で、誹謗中傷や個人情報の流出、性被害、SNS上のトラブルやいじめ...。そうしたニュースも、日常的に目にするようになりました。

正直、このSNS問題、私もずっと悩んでいます。大人の私たちだって、SNSとの距離感、悩みませんか?だから、子どもだけに「上手に使いなさい」と求めるのは、どこか無理があるようにも感じています。

このコラムでは「規制するか、自由にするか」という二択ではなく、小学生・中学生のSNS利用とどう向き合うか、そして家庭でできる安全な使い方について、あらためてみなさんと一緒に考えてみたいと思っています。

全2回に渡り、第1回ではSNSとの向き合い方や現状を、第2回では、小学生・中学生のSNSに潜む具体的な危険と、家庭でできる対策について詳しくまとめています。

小学生・中学生のSNS規制は必要?利用率データと広がる議論

子どものSNS利用が広がるにつれて、保護者の不安も確実に大きくなってきていますよね。

モバイル社会研究所が2025年11月に実施した全国調査によると、小学生高学年のSNS利用率は62%、中学生では95%にのぼっています【※1】。中学生になると、ほとんどの子どもが何らかのSNSを使っているという状況です。つまり、これはもう「一部の家庭の話」ではありません。

そして今、日本でも未成年のSNS利用をめぐる議論が動き始めています。2026年2月の国会では、未成年のSNS利用規制が取り上げられ、「青少年を有害情報や依存から守る環境整備は重要」との見解が示され、具体策を検討していく方針が示されました【※2】。

こうした動きを見ると、「やはり規制は必要なのでは」と感じる方が増えるのも自然なことだと思います。でも同時に、「規制だけで本当に守りきれるのだろうか」と、どこか引っかかる気持ちもありませんか?

子どもたちの生活にすでに深く入り込んでいるからこそ、この問題は簡単に白黒つけられるものではないのかもしれません。

ニュースで見るSNSトラブルは他人事ではない

オンラインゲームのチャットやSNSのDMから始まる誘い出し、性被害、闇バイトへの勧誘、金銭トラブル。こうした事例は、警察庁やこども家庭庁の資料【※3】でも繰り返し注意喚起されています。

警察庁は、「高額」「即日即金」「ホワイト案件」といった言葉で若者を引きつけ、SNSや匿名性の高いアプリへ誘導し、犯罪実行者を募集する、いわゆる「闇バイト」について公式に警告を出しています。実際に応募してしまい、強盗や詐欺に加担し、逮捕に至った事例も報告されています【※3】。

ニュースで見ると、どこか遠い出来事のように感じてしまうこともありますよね。でも、「被害者になるかもしれない」という不安だけでなく、「知らないうちに加害者側に引き込まれてしまうかもしれない」という怖さも、いまのSNSには確かにあります。

最初は、趣味の話やゲームの攻略情報のやり取り。そこから個別のメッセージに移り、少しずつ会話が増えていく。「優しい人」「分かってくれる人」と感じれば、警戒心は自然にゆるみます。トラブルの多くは、最初から危険な形で始まるわけではないんです。だからこそ、「知らない人と会わないで」という一言だけでは足りない、と感じています。

実際に増えているSNS相談とトラブル

学校や自治体の相談窓口では、SNS関連の相談が年々増えています。誹謗中傷、なりすまし、画像の拡散、課金トラブル、生活リズムの乱れなど、内容は本当に幅広いです。

たとえば東京都が設置するネット・スマホ相談窓口「こたエール」では、2023年度の相談件数は1,859件にのぼり、そのうち小学生からの相談も増加傾向にあると報告されています【※4】。

また文部科学省の調査でも、いじめの認知件数のうち「SNSを通じたもの」は増加傾向にあります【※5】。

つまり、SNSトラブルは特別な家庭の問題ではなく、どの家庭にも起こりうる身近なテーマになっているのです。

特徴的なのは、トラブルの進行が早いこと。小さな違和感があってから、拡散やスクリーンショットによって一気に取り返しがつかなくなることもあります。でも、逆に言えば、早い段階で相談できれば、被害を小さくできる可能性もあるのです。

私が大切だと思っているのは、トラブルをゼロにすることよりも、「相談しやすい関係」を作ること。叱られるのが怖くて隠してしまう。それがいちばん、状況を悪くします。叱る前に、まずは聞く。そして、「困ったら一緒に考えよう」と伝える。それだけは、忘れないようにしたいと思っています。

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