わが子の困った行動は必ず減る

“良い” とされる子育てをしても、どんなに愛情を伝えていても、結ばれていないことはあるのです。 そんな子の困った行動が減り、困難を乗り越える力が育つ!

発達/発育

和歌山大学教育学部教授/臨床発達心理士スーパーバイザー/学校心理士スーパーバイザー/上級教育カウンセラー/ガイダンスカウンセラー・スーパーバイザー。
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発達障害?グレーゾーン? わが子の困った行動は必ず減る

こどもが愛情を受けとれれば、困った行動は必ず減る

困った行動は減らそうとしてはいけない

親であれば、わが子の困った行動をなんとかしたいと思うのは当然です。

ですから、ついわが子の行動にばかり目がいってしまいますが、親御さんに気にしていただきたいことは別にあります。

それは、”あなたの愛情がちゃんとこどもに伝わっているかどうか”です。

愛着の問題を抱えるこどもの困った行動は、親の愛情をしっかり受けとれるようになると、実は自然と減っていきます。

困った行動というのは、「愛情を受けとれていない」という、こどもからのサインなのです。

そこで重要になってくるのが、愛情の「伝え方」です。

こどもにしっかり届く愛情の伝え方―それは同時に、困った行動を減らすための伝え方であり、愛着を結ぶための伝え方でもあります。

親の愛情がちゃんと伝われば、こどもの困った行動は必ず減ります。

けれども、困った行動を減らそうとしても、愛情は伝わりません。

日々の生活のなかで意識すべきなのは、こどもの困った行動ではなく、あなたの愛の伝わり具合なのです。

伝えているつもりでも、伝わっていない!?

こうお話しすると、多くの親御さんは「もちろん、愛情をたくさん伝えています」とおっしゃいます。

けれども、いくら大人が伝えているつもりでも、こどもに伝わっているとは限りません。

自分が伝えているかどうかと、相手が受けとっているかどうかは、まったく別の話だからです。

たとえば、あなたがよかれと思ってしたことが、こどものしてほしいこととは違った場合、そこでいくらあなたが懸命に愛を伝えても、こどもに愛は届きません。

親が発信しているチャンネルとこどもが見ているチャンネルが違うので、伝わらないし受けとれないのです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

答えは、ただひとつ。

こどもが見ているチャンネルで発信するしかありません。

それを見つけるには、あなたの感受性を働かせる必要があるのです。

PROFILE

和歌山大学教育学部教授/臨床発達心理士スーパーバイザー/学校心理士スーパーバイザー/上級教育カウンセラー/ガイダンスカウンセラー・スーパーバイザー。

米澤好史

1961年生まれ、奈良県出身。
臨床発達心理学・実践教育心理学が専門。 保育園や幼稚園、小中高や支援学校、医療福祉施設など、子育ての現場に自ら足を運ぶ。
何千、何万というこどもに触れ、現場の視点を大切にし、支援者が元気になり納得できるを信条に、親や教育者、支援者へ“愛着の問題”解消のためのアドバイスを行っている。
また、保育・教育・福祉関係者から保護者まで、幅広い層を対象とした数々の講演会で講師としての実績も豊富に持つ。

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和歌山大学教育学部教授/臨床発達心理士スーパーバイザー/学校心理士スーパーバイザー/上級教育カウンセラー/ガイダンスカウンセラー・スーパーバイザー。
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