「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」1万部突破記念! 古内しんご先生へ独占インタビューVOL.1
教育のプロが考えるいじめの対処法とは?
絵本
古内先生
まず、「絶対にいじめは許さないという姿勢」を全体に示します。正直、いじめの「種(たね)」みたいなものはしょっちゅうあります。もし「種」が発生したときには2つのことを行います。
まず、1つ目が加害児童になりそうな子を心の底から心配している姿勢を見せること、なぜこのようなことが起きているのかを加害児童になりそうな子にとにかく聞く。そして、2つ目がいじめられそうな子には「何があっても絶対に守る」という意思表示をする。
とは言え、気づけないときもあるとかもしれないからその際はどんな形でもいいから私に伝えて欲しいということを言います。
まず、1つ目が加害児童になりそうな子を心の底から心配している姿勢を見せること、なぜこのようなことが起きているのかを加害児童になりそうな子にとにかく聞く。そして、2つ目がいじめられそうな子には「何があっても絶対に守る」という意思表示をする。
とは言え、気づけないときもあるとかもしれないからその際はどんな形でもいいから私に伝えて欲しいということを言います。
てつなぎ
いじめってすごい難しい。なぜ起きるのかもわからないですよね。いじめを知っているけれど、見て見ぬ振りをするような人もいるかもしれない。そういった場合はどうしますか?
古内先生
傍観者という表現はあまり好きではないのですが、傍観する子どもたちにも伝えます。
まず、1対1の問題じゃなくこういうことが許される空気がこの空間にあるんだと。君たちも当事者なんだよと。少なくとも関係ないなんて思うのはやめようね・・・ということは伝えます。
まず、1対1の問題じゃなくこういうことが許される空気がこの空間にあるんだと。君たちも当事者なんだよと。少なくとも関係ないなんて思うのはやめようね・・・ということは伝えます。
てつなぎ
いじめを許すような空気・・・なんとなくわかるような気がします。
古内先生
私は卒業論文のテーマも「いじめ」でしたが、集団が形成されたらいじめという現象は生まれるのかなと思っています。
いじめを起こさないというより、いじめの「種」をちゃんと見つけていくということが大切になると思います。
「種」が花開かないように集団をどう形成していくのかということは本当に大切なことですよね。
いじめを起こさないというより、いじめの「種」をちゃんと見つけていくということが大切になると思います。
「種」が花開かないように集団をどう形成していくのかということは本当に大切なことですよね。
てつなぎ
人が3人集まると、2つの派閥ができるとどこかで聞いた記憶があります。
古内先生
確かに、2対1になりますよね。
てつなぎ
本当にいじめは永遠のテーマですよね。大人の世界でも派閥は生まれますし、だからこそ古内先生みたいに「いじめは絶対に許されることではない」ということを、全体に周知徹底する。
ダメなものはダメみたいな。人を傷つけるようなことはしないというようなことを徹底していける社会になるといいですよね。
ダメなものはダメみたいな。人を傷つけるようなことはしないというようなことを徹底していける社会になるといいですよね。
PROFILE
子育て教育コミュニティ『つみき』代表/教育コーディネーター/小学校教員(東京都)
古内 しんご(ふるうち しんご) 子育て教育コミュニティ『つみき』代表/教育コーディネーター/小学校教員(東京都)。
「【つ】繋ぐ【み】皆を【き】教育で」をコンセプトに、《子育て教育がより多くの人の自分事になる社会》を目指している。
年間100~200の子育て教育イベント、講演会を開催。特別支援教育、不登校支援、道徳、人権、発達心理学等の知識を生かしてカラフルに活動中。
2023年12月、絵本「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」を三恵社より出版。
「【つ】繋ぐ【み】皆を【き】教育で」をコンセプトに、《子育て教育がより多くの人の自分事になる社会》を目指している。
年間100~200の子育て教育イベント、講演会を開催。特別支援教育、不登校支援、道徳、人権、発達心理学等の知識を生かしてカラフルに活動中。
2023年12月、絵本「先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?」を三恵社より出版。
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