親の語彙力③ 慣用表現(わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力)
具体的な場面への応用!慣用表現の丸暗記に要注意「慣用表現」
親子関係
先ほども申し上げましたが、これらの慣用句とその意味をただ丸暗記する(何度も何度もそれをノートに書きつける)学習をおこなってもなかなか定着しません。
何より冒頭で紹介した逗子開成の問題には丸暗記では到底太刀打ちできないのです。
それでは、どうしたらよいのでしょうか。
右の例でいえば、どういう場面、状況で「顔から火が出る」「手を打つ」「目が肥える」「気が置けない」「竹を割る」を使用するのか、自身の身近な経験談などを持ち出してそれらの慣用句を使用したオリジナルの例文を作成してみることです。
その場合は辞書を引いて、そこに記述されている例文を参考にするとよいでしょう。
たとえば、「竹を割ったよう」ですが、「彼は竹を割ったような性格であり、周囲に対して裏表のない態度で接する」といった例文が作れますね。
このような作業をおこなってはじめて「竹を割ったよう」という慣用表現がすっと身につくのです。
冒頭の入試問題の解答
① ウ・お ② イ・う ③ カ・え ④ エ・あ ⑤ ア・い
PROFILE
中学受験指導スタジオキャンパス代表・国語専科博耕房代表
1973年東京都生まれ。大手塾に13年間勤務したのちに、2007年中学受験指導スタジオキャンパスを創立。東京の自由が丘と三田に2教場を構える。指導担当教科は国語と社会。中学受験指導歴は2023年度で29年目を迎える。2児の父。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。現在は社会人大学院生として同大学大学院同研究科国際日本学インスティテュート日本文学専攻博士後期課程に在籍し、認知言語学、語用論などをベースに学齢児童の言語運用能力の研究に取り組んでいる。著書に『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』(KADOKAWA)、『令和の中学受験 保護者のための参考書』『令和の中学受験2 志望校選びの参考書』(ともに講談社+α新書/講談社)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(ともに文春新書/文藝春秋)、『13歳からの「気もちを伝える言葉」事典 語彙力&表現力をのばす心情語600』(メイツ出版)など。 中学受験や中高一貫校、国語教育などをテーマにした連載記事を担当し、これまでにオンラインメディアの記事を300本以上執筆(2023年9月現在)。
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