小学生の性教育とは?親が迷いやすいポイントと家庭でできること(第2回)
性教育、思春期に向けた心のケアとコミュニケーションの取り方
教育
小学生の性教育とは?親が迷いやすいポイントと家庭でできること(第2回)
学校と家庭での性教育:役割分担と連携のポイント
学校では、保健や道徳の授業を通して、性に関する基本的な知識を学ぶ機会があります。ただ、限られた時間の中で、すべてを丁寧に扱うのは難しいのも現実ですよね。
学校で学んだことを家庭でどうつなぐか
だからこそ大切なのが、家庭でのフォローだと感じています。学校で聞いてきた言葉や内容を、家でぽつっと話してくれたときに、「そうなんだね」「学校ではどう説明されたの?」と受け止めてもらえるだけで、子どもはずいぶん安心します。
家庭で性教育をしようと思うと、「ちゃんと説明できるかな」「間違ったこと言わないかな」と不安になることもありますよね。でも、完璧な答えを用意する必要はなくて、分からないことは「一緒に調べてみようか」で十分なことも多いなと感じています。
また、てつなぎの掲示板や、学校の先生、保護者同士のやり取りなど、家庭の外にある視点を取り入れることも、心強い支えになります。性の話題は家庭ごとに考え方が違うからこそ、正解をそろえるよりも、「いろんな考え方がある」と知っておくこと自体が大切なのかもしれません。
学校と家庭、どちらかに任せきりにするのではなく、それぞれの場所で、できることを少しずつ。子どもが「困ったときに、どこかで話せる」と感じられる環境を、一緒につくっていけたらいいなと思います。
みんなの声より|性教育についての不安はありますか?
性暴力やトラブルを防ぐための安全教育|小学生に伝えたいこと
性教育の話をしていると、 「やっぱり一番心配なのは、子どもが危険な目に遭わないかどうか」そう感じる方も多いのではないでしょうか。
小学生は、まだまだ大人ほど先のことを想像するのが得意ではありません。だからこそ、大人が少し先回りして、「こんなときはどうする?」と一緒に考えておくことが、ひとつの備えになります。
「嫌だ」と言っていいことを伝える
たとえば、知らない人に声をかけられたらどうするか。急に体に触られそうになったらどうするか。正解を暗記させるというより、「嫌だと思ったら断っていい」「逃げていい」という感覚を、繰り返し伝えていくことが大切だなと感じています。
ネット・SNS時代の身の守り方
最近は、インターネットやSNSを通じたトラブルも、決して他人事ではありません。顔の見えない相手とのやりとりや、個人情報の扱いについても、「これは大丈夫かな?」と一緒に立ち止まって考える時間を持てると安心です。
そして何より大事なのは、何かあったときに「すぐ大人に話していい」と思えること。叱られない、責められない、ちゃんと聞いてもらえる。そんな経験の積み重ねが、子どもの中に 「自分は守られている」という感覚を育てていくのだと思います。
安全教育は、怖い話をたくさんすることではなく、「困ったら助けてと言っていいよ」と伝え続けること。それが、結果的にトラブルを遠ざける力につながっていくように感じています。
みんなの声より|教えるのが難しい性教育!子どもに一番伝えたい内容は?
家庭での具体的な指導例:よくある質問と答え方
性教育というと、何か特別な準備が必要な気がしてしまいますが、実は、いちばん身近で効果的なのは「家でのちょっとしたやりとり」だったりします。
子どもから急に質問が飛んできたとき、 「今は忙しいから後でね」と言いたくなること、ありますよね。でも、その瞬間に少しだけ立ち止まって向き合えた経験が、あとから振り返ると、意外と大きな意味を持っていたりします。
難しい話題でも、無理にきちんと説明しようとしなくて大丈夫。たとえば、身近な出来事や、子どもがよく知っているものに置き換えて話すだけで、理解してくれることも多いんですよね。
また、聞かれたことに答えるだけでなく、「○○はどう思った?」と問い返してみると、子ども自身の考えや感じていることが見えてくることもあります。
“話しづらい”性の話をどう伝える?|小学生への伝え方のコツ
性にまつわる話題は、親のほうが先に身構えてしまいがちなので、言葉を選びすぎてしまったり、「これはどう説明するのが正解なんだろう」と不安になってしまいますよね。
てつなぎの掲示板でも、こんなやりとりがありました。
あるご家庭では、子どもから 「どうして“ちん〇”って言うの?」と聞かれたことをきっかけに、少し戸惑いながらも、体の変化や名前の由来を、できるだけ誠実に伝えたそうです。
(てつなぎ掲示板「『ちん○』の由来とは・・・
」より)
大げさにごまかすのでもなく、笑って流すのでもなく、「体には、そういう仕組みがあるんだよ」と、淡々と説明したところ、子どもは意外とすんなり受け止めてくれた、という内容でした。
こうしたやりとりを見ていると、“うまく説明すること”よりも、「聞いても大丈夫」「ちゃんと答えてもらえる」安心感のほうが、子どもにとっては大切なのかもしれないなと感じます。
“話しづらい”と感じるテーマほど、特別な言い回しを探そうとしなくても、年齢に合った言葉で、落ち着いて伝えるだけでいい。それだけで、性の話題は少しずつ、日常の中に置けるものになっていくのだと思います。
小学生からよく出る性の疑問|親の答え方ヒント
小学生からは、「赤ちゃんってどうやって生まれるの?」「なんで体って人によって違うの?」「友だちにこう言われたんだけど、どう思う?」
そんな、ちょっと答えに迷う質問が増えてきます。
こういった問いには、答えがひとつではないものも、けっこうありますよね。「必ずこう」と決めつけるよりも、「いろんな考え方があるんだよ」と伝えることで、子ども自身が考える余白を残せることも多いと感じています。
体の変化や、友だち関係の悩みについても同じで、 「問題が起きている」と捉えるより、「成長の途中で起こりやすいことなんだよ」と伝えてもらえるだけで、子どもは自分を責めずにすむことがあります。
生理用品や下着の話など、生活に直結する話題も、性教育の大切な一部です。わが家では、買い物に行ったついでに 「これはどんなときに使うものだよ」と話すくらいの、本当に何気ないやり取りから始めました。
性教育は、うまく説明できたかどうかよりも、「また聞いてもいい」と思ってもらえる関係を続けていくこと。小学生の性教育においては、その積み重ねこそが、いちばんの安心につながっていくのだと思います。
小学生の性教育に使える教材・動画・絵本
性教育の話で「どう話せばいいんだろう」「自分の言葉で説明できるかな」と、不安になるときは、教材や絵本、動画は、親の心強い味方になってくれます。
実際に「どんな本を選べばいいの?」と迷ったときは、てつなぎの「子育て本」紹介も参考になりますよ。小学生に性教育のことを「どう話せばいいかわからない」と感じたときの、最初の一冊を探すヒントになるかもしれません。
性教育に関する教材には、自治体や医療機関、大学など、公的な機関が作っているものも多くあります。内容が科学的で、表現も落ち着いているものが多いので、「まずはここから」で取り入れやすいと感じています。
動画や映像教材は、体の変化やケアの話をするときに、とても助けられることがあります。親が言葉に詰まってしまいそうな場面でも、一緒に見ながら「こういうことなんだね」と話せるだけで、会話のハードルがだいぶ下がることもあります。
絵本やイラストが多い本は、子どもがひとりで読めるのもいいところですよね。あとから「ここ、読んだよ」と話題にしてくれることもあって、無理に“性教育の時間”をつくらなくても、自然に話がつながることもありました。
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