中受に関するリアルな悩みに現役塾講師が答えます。

中学受験をするうえで尽きない保護者の悩みにお答えします。

インタビュー

中学受験スリースターズ代表講師。
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中受に関するリアルな悩みに現役塾講師が答えます。

てつなぎ編集部
ここからは掲示板やみんなの声で実際にあった悩みや質問に中学受験スリースターズ大行講師 ユウキ先生こと三浦祐輝先生などにお答え頂きました!
是非、お子さんの受験をサポートしている親御さんは参考にしてみて下さい!

掲示板から…
学習するうえで予習に力を入れるのがいいのか?復習に力を入れるのがいいのか?どちらがいいなどありますか?

ユウキ先生
結論から言うと、予習型、予習型両方が必要だと思っています。
復習だけでなんとかなる子って、賢い子なんだと思います。
「予習である程度土台を作ったうえで授業を受け、復習と宿題で反復する」という基本サイクルを作っていくことが大切だと思います。

掲示板から…
おうちでの勉強環境づくりがうまくできません。『ここだけ押さえておくと全然違うよ』というポイントはどんなところでしょう?

ユウキ先生
重要なのは「上限を決める」ことで、「これが終わったら次、さらにこれ」とブラック企業のようにタスクを増やさず、今日はここまでと範囲や時間(例えば30分)を明確に区切ることです。
その範囲で宿題が終わらなくても「今日はここまででいい、明日に回そう」とし、1週間経っても終わらないなら、それは子どもの現時点の能力とのミスマッチだと捉え、全タスク完遂に過度にこだわらない姿勢、中学受験の宿題の出されるものの全部を終わらせることにこだわり過ぎないことが大切だと思います。

掲示板から…
親子のコミュニケーションがギクシャクしてます。『これは本当にやめたほうがいい』と思うNGな言動があれば教えて下さい。

ユウキ先生
最も避けるべきなのは、宿題をしないことなどをきっかけに感情的な説教が長時間続き、生活面や人格にまで広がっていくパターンで、これは親の感情発散であり子どものやる気を大きく削ぎます。
私自身も「伝わらない説教」をしてしまい後悔した経験から、学習内容や解法の良し悪しよりも、字を丁寧に書く、左をきれいに揃える、チェックの仕方を身につけるなど、私たちが子どもの頃に厳しくしつけられた要素を伝えています。

掲示板から…
やる気が落ちている子には、まずおうちで何から変えてあげるといいと思いますか?

ユウキ先生
やる気が出ない最大の理由は「難しすぎることをやり続けている」ことで、できることを短時間で区切って達成させる体験が不足している状態だと考えています。
「3つ漢字を覚えられたら十分」「この1ページできたら拍手」といった小さな成功を認め、過度な期待値設定や「100点じゃないとゲーム禁止」のような罰で追い込むコミュニケーションを避けることが重要です。

掲示板から…
塾と他の習い事を続けるか迷ったときはどうしたらいいですか?

ユウキ先生
土日をメインに使うスポーツなどの習い事は、5年生の夏頃までには受験日程(模試・特別講座など)との兼ね合いを見て、減らすか辞めるかを子どもと相談して決めた方がよいと伝えています。
一方で、平日週1回・1時間程度のピアノなどは息抜きにもなるため、中学受験をしていても続けてよいどころか、続けた方が良い場合も多いと思いますね。

掲示板から…
『このまま中学受験を続けるべきか、やめるべきか』と迷う家庭も多いですが、そのとき先生ならまず何を一緒に確認しますか?

ユウキ先生
「ブランド校に入れたい」という動機だけで始め、子どもの能力が明らかに見合わない場合、そのまま続けても誰も幸せにならないので、やめる選択も現実的だと思います。
逆に、偏差値だけでなく校風やカリキュラムを見て、現時点の能力や素養を最大限伸ばしてくれそうな学校が見つかるなら、その学校を目指して受験を続ける価値は十分にあると思いますね。

掲示板から…
『子どもが明らかに親の顔色をうかがいながら勉強しているな…』と感じたとき、親がまず気をつけることは?

ユウキ先生
特に男の子は母親の顔色を強くうかがっており、ため息や表情の変化が子どものメンタルに直結するため、なるべく感情のアップダウンを表に出さないことが基本です。 一方で、「あなたがこんな点数しか取れないのは悔しい」といった“演技としての悔しさ”を見せることで、子どもが「頑張らなきゃ」と前向きに受験勉強に向かうきっかけになる場合もあり、そのバランスを意識してほしいと考えています。

掲示板から…
塾選びにすごく悩んでいます。 選ぶ際のポイントはありますか?

ユウキ先生
大手進学塾は難関中学を目指す素養のある子にとっては非常に良い環境ですが、入塾テストや模試で偏差値40〜45程度の子にとっては、すべてのサービスを享受できるわけではありません。 その場合、SNSなどでも情報発信している中堅の中学受験専門塾など、独自カリキュラムで地元に根ざして実績を出している塾の方が合うケースも多く、「大手一択」ではない視点が大切だと思います。

掲示板から…
塾を選ぶ際に口コミや先生との相性を選ぶ方が多いのですが、先生からみた塾選びのポイントや「こんな塾選びは失敗しやすい」と言う点があれば教えて下さい。

ユウキ先生
口コミを書いているのは熱心な一部の家庭に偏りがちであり、大手塾では講師の異動もあるため、「評判の先生」だけをあてにする選び方は危ういと感じています。 経験上、見た目から伝わる自己管理や身なりの整った講師が多い塾は、書類管理や授業運営を含めて総じて質が高い傾向があり、「自己管理ができてなさそうな講師に子どもを任せない」という視点も一つの判断軸になると考えています。

掲示板から…
作文・苦手科目との向き合い方・克服方法

ユウキ先生
作文が苦手な子は「変なことを書いて怒られたらどうしよう」という恥ずかしさが強いことが多いので、まずは文字数制限を外し、何を一番伝えたいのかを親子の対話を通じて引き出しながら、自由に書かせるステップから始めるとよいです。 会話で言葉を引き出し、それを文章にする体験を繰り返すことで「書くこと」への抵抗は下がり、文系科目全般への自信にもつながっていきます。

掲示板から…
算数など苦手です。日常でできる対策はありますか?

ユウキ先生
算数は数に対する感度や小さい頃の生活経験(お小遣いでの買い物、予算内でのやりくりなど)が大きく影響しており、暗算力や繰り下がりミスの多さは、幼少期からの習慣差として表れます。 算数が苦手な子には、100円や1000円を渡して自分で買い物をさせるなど、日常で数字に触れる機会を増やすことが、難関校の問題にも通じる良いトレーニングになります。

てつなぎ編集部
沢山のQ&Aにお答え頂きましてありがとうございます。
子どもの中学受験に関わる親御さんの助けになればと思います。

本日はありがとうございました。
著者

中学受験スリースターズ代表講師。

ユウキ先生

三浦祐輝。2006年より関東の大手進学塾にて算数の講師を担当、数多くの合格者を輩出。現在は「中学受験スリースターズ」を運営し、SNSなどを通じて算数の解説動画や学習法を発信するほか、全国の受験生や保護者への個別相談やサポートを行う。自身も保護者として子どもの中学受験を支えた経験を持ち、指導者・保護者という両面からの具体的かつ実践的なアドバイスで多くの支持を集めている
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