中学受験!本当に成績が上がる方法――1週間の家庭学習スケジュールの作り方

受験のプロであり、自身の子どもの逆転合格を経験したユウキ先生だからこそ語れる、「本当に」成績が上がる方法が満載。 小学6年生からでも成績を伸ばすための今すぐ使える情報、実用的なアイディアが盛りだくさんの1冊です。

教育

中学受験スリースターズ代表講師。
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教えるプロ×保護者である著者が「本当に成績が上がる方法」だけを教える。家庭でできる実践アドバイス満載の一冊。
ユウキ先生著書の『「まだ伸びる!」をあきらめない 中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』から一部転載・編集してお届けいたします。

※コラムは出版社様の許可をいただき掲載しております。

1週間の家庭学習スケジュールの作り方

中学受験を成功させるためには、家庭での学習スケジュールを明確にすることが不可欠です。

しかし実際には、「まだ宿題終わってないの!?」と言う保護者と、「いつもアレやれコレやれ言うから、終わらないよ!」と反論する子どもとの言い争いが始まり、結局、計画のないまま見切り発車で勉強をしているという家庭が多いように見受けられます。

私が塾講師だった頃、「スケジュール面談」というものを行っていました。

これは家庭学習について「いつ」「どこで」「何をするのか」を決める面談で、ゴールデンウィーク明けや、テストで思うような結果が出なかったときに実施をすることが多く、特に4・5年生の段階でスケジュールを見直すことで、成績が改善されるケースが多くありました。

スケジュール作成で大切な3つの時間

スケジュールを立てる際、まずは「毎週変わらない固定の時間」「勉強に充てられる時間」、そして「リフレッシュの時間」の3つの時間を確認します。

①毎週変わらない固定の時間

塾や習い事の時間。これらは移動時間なども考慮して、たとえば塾が17時から19時の場合、移動時間も含めて16時30分から19時30分を固定の塾の時間とします。

②勉強に充てられる時間

15時30分から16時30分を勉強に充てられる場合、この時間の幅の間で、7~8割程度の時間を実際に学習する時間と捉えるようにします。

「必ず勉強」としないことで、子どもにプレッシャーを与えずに、勉強時間の意識を植え付けることができます。

③リフレッシュの時間

ゲームやYouTubeなどを楽しむ休憩時間も必ず設定します。

娯楽は勉強の敵ではありません。

「平日は1日30分、休日は1時間」「勉強が終わってからリフレッシュ」とルールを決めれば親子間でのトラブルが減り、子どもも楽しみに向けて勉強に集中できます。

勉強できる時間を数字で書いて子どもに体感させる

先に説明した3つの時間を記しただけでは、子どもは勉強をどれだけしなくてはいけないのかを体感することはできません。

だからこそ、1週間の間に自分がどれだけ勉強するのか、また各教科の教材に対してどれくらいの目安の時間で勉強をするのかを明確に数字で示してあげることが大切です。

①1週間の合計学習可能時間を見える化

「塾以外で週10~13時間勉強」「平日は1~2時間ずつ、土日は各3時間程度」などの目安を書いて、1週間で実際に勉強に使える時間を数字で示します。

②教材ごとの学習時間を事前に把握

塾から与えられた教材に対して、どのくらいの時間をかけるべきかを事前に決めておきます。「算数(基本問題):40分前後」「国語(漢字・語句):毎日15分程度」などメドを決めておけば、ダラダラ勉強を防いで、効率的に学べます。

宿題前の準備&確認時間を設定

宿題は授業で学んだことを定着させるためのものです。

やみくもに宿題に取りかかるのを防ぐためにも宿題前の準備と確認の時間を設定します。

①最初の5~10分は例題の確認

教材の冒頭にある基本的な例題や類題に目を通し、ここで理解できないと感じる場合、

宿題に入る前に授業ノートを開き、先生の解説を復習するところからスタートします。

②できそうな問題から取り組む

宿題が複数ページある場合は、難しい問題や理解できない問題から始めるのではなく、基本問題や解けそうな問題から取りかかり、まずは手を動かして自信をつけましょう。

③曜日ごとに問題を分けて効率よく進める

たとえば火曜日に塾があった場合、授業で習った直後に問題集の「例題・類題」で復習。木曜日には「基本問題」や「やや発展問題」を解いて理解度を確認して、日曜日に「ミスした問題の解き直し」を行い、知識の定着を確実にします。このように順序立てて進める流れが身につくと、子ども自身も今、自分はどれだけ理解しているのかを把握しやすくなり、学習効率が大幅に向上します。

スケジュールの作り方例(1日分)

息子が6年生の時、火曜日に塾がなかったため、自宅での学習時間 をしっかり確保できました。朝、学校帰宅後、夕食前後、就寝前 の時間を活用し、合計2~3時間程度の勉強時間を想定しています。

POINT

・固定の予定、勉強できる時間、娯楽時間をゆとりを持たせて最初に設定

・1週間のトータル学習可能時間を数字で見える化

・教材ごとの学習時間の目安をあらかじめ設定

著者

中学受験スリースターズ代表講師。

ユウキ先生

三浦祐輝。2006年より関東の大手進学塾にて算数の講師を担当、数多くの合格者を輩出。現在は「中学受験スリースターズ」を運営し、SNSなどを通じて算数の解説動画や学習法を発信するほか、全国の受験生や保護者への個別相談やサポートを行う。自身も保護者として子どもの中学受験を支えた経験を持ち、指導者・保護者という両面からの具体的かつ実践的なアドバイスで多くの支持を集めている
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