現役塾講師に聞いた塾まかせにしない家庭でできる中受対策
学校選び・塾選びで後悔しないために、保護者が知っておきたい視点
インタビュー
現役塾講師に聞いた塾まかせにしない家庭でできる中受対策
てつなぎ編集部
本日は中学受験スリースターズ大行講師 ユウキ先生こと三浦祐輝 先生にお越しいただきました。ユウキ先生先生は2006年より関東の大手進学塾にて算数の講師を担当し多くの合格者を排出。現在は「中学受験スリースターズ」を運営し、SNSなどを通じて算数の解説動画や全国の受験生、保護者への個別相談なども行っております。
今回のインタビューでは2025年8月に出版された『中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』(KADOKAWA出版)についてお話をお聞かせいただこうと思います。
後半はてつなぎ掲示板で実際にあった内容をご相談させていただきますので是非、最後まで御覧ください。
まず最初にですが、『中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』を執筆された背景をお聞きしてもよろしいでしょうか。
今回のインタビューでは2025年8月に出版された『中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』(KADOKAWA出版)についてお話をお聞かせいただこうと思います。
後半はてつなぎ掲示板で実際にあった内容をご相談させていただきますので是非、最後まで御覧ください。
まず最初にですが、『中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』を執筆された背景をお聞きしてもよろしいでしょうか。
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ユウキ先生
新卒で大手進学塾に勤務した後いったん業界を離れましたが、自分の子どもの中学受験が始まり、塾に通わせたところ、子どものやる気も成績も伸びず、家庭内の雰囲気も悪くなり「中学受験はこんなに不幸なものだったか」という強い違和感を覚えました。 その後オンラインで保護者向けの中学受験伴走サービスや子ども向け動画配信を続ける中で、毎年同じような相談が多数寄せられるため、それを「見える化」して本にしようと3年ほど温めていた企画に、KADOKAWA出版から声がかかったことが重なり、本書の形になりました。
てつなぎ編集部
先生自身の子どもの中学受験を支えた経験やリアルな相談が元となる満を持した一冊ですね。
塾講師であり、今は保護者でもある、その“二つの立場”の経験は、この本にどう活きていると感じますか?
塾講師であり、今は保護者でもある、その“二つの立場”の経験は、この本にどう活きていると感じますか?
ユウキ先生
自分自身が塾講師として内部事情を知っていたため、「このタイミングでこう先生に声をかけると子どもをちゃんと見てもらえる」といった感覚もあり、成績が悪くてもノーアクションにせず、こちらから面談や三者面談を申し込んで塾と積極的にコミュニケーションを取ってきました。 こうした『塾側の事情』を知っていたからこそ、遠慮せずに動くことの重要性や、逆に多くの家庭がそれをしておらず優先順位を下げられてしまう現実を、本書にも反映しています。
てつなぎ編集部
なかなか踏み込めない塾側の事情を知っているからこそ、より効果的な動きができるんですね。
本書で『ここだけは受験生家庭に届けたい!』というメッセージを教えて下さい。
本書で『ここだけは受験生家庭に届けたい!』というメッセージを教えて下さい。
ユウキ先生
中学受験はサクセスストーリーばかりが注目されがちですが、そうした事例は『親も子も超優秀』な一部のケースであり、多様な伴走の仕方があることを知ってほしいと考えています。
「自分のやり方が正しい」と同じ伴走を続けるのではなく、子どもの状態やタイミングに合わせて、親としての寄り添い方を柔軟に変えていくことの大切さを最も強く伝えたいメッセージとしています。
「自分のやり方が正しい」と同じ伴走を続けるのではなく、子どもの状態やタイミングに合わせて、親としての寄り添い方を柔軟に変えていくことの大切さを最も強く伝えたいメッセージとしています。
てつなぎ編集部
導くことだけでなく、寄り添い合わせることも大切なんですね。
日々たくさんの相談が寄せられていると思うのですが、その中でもよく聞かれる保護者の悩みを教えて下さい。
日々たくさんの相談が寄せられていると思うのですが、その中でもよく聞かれる保護者の悩みを教えて下さい。
ユウキ先生
もっとも多いのは「一生懸命勉強しているのに成績が伸びない」という相談で、多くのご家庭が「宿題はしっかりやっている」とおっしゃいます。 しかし、量の多い大手塾の宿題を「出されたままこなす」だけでは4科目を定着させきれず、家庭での学習方法が誤っているために成果が出ていないケースが非常に多いと感じています。
多いケースが塾から出された宿題を「宿題のまま」大量にこなそうとしているパターンで、その子の処理能力を超える量を、非効率なやり方で詰め込もうとしている点です。 本書籍では、勉強の仕方を書かせてもらってます。
多いケースが塾から出された宿題を「宿題のまま」大量にこなそうとしているパターンで、その子の処理能力を超える量を、非効率なやり方で詰め込もうとしている点です。 本書籍では、勉強の仕方を書かせてもらってます。
てつなぎ編集部
そのままするのではなく、子どもにあったやり方があるんですね。早速、本の中身をチェックしたくなりますね!
“学校選び”の中で、保護者の方に『ここだけは冷静に考えてほしい』と思うのはどんな点ですか?
“学校選び”の中で、保護者の方に『ここだけは冷静に考えてほしい』と思うのはどんな点ですか?
ユウキ先生
志願する子どもたちは人気校、とくに共学校に集中する傾向が強く、選択肢が少ない共学にこだわると、入試問題が新傾向で対策しづらい学校を選ぶことにもなり得ます。
一方、伝統校は型のある問題が多く、対策のしやすさという利点もあるため、「男女一緒に過ごせるから」という理由だけで共学に絞り込むのは、選択肢を狭めるリスクがあると感じています。
一方、伝統校は型のある問題が多く、対策のしやすさという利点もあるため、「男女一緒に過ごせるから」という理由だけで共学に絞り込むのは、選択肢を狭めるリスクがあると感じています。
てつなぎ編集部
お子さんと何がしたいのか?など深いとこまで話ていくことで選択肢も広がりそうですね。これから受験を考える子どもやご家庭、また受験生にメッセージをお願いします。
ユウキ先生
中学受験は人生のすべてではなく、その先の高校・大学や社会まで見据えた受験戦略を考える時代になってきていると捉えています。
女子では、4教科型だけでなく「国語・算数・英語」や英検利用入試など出口の良い選択肢も増えており、低学年から入試制度などについて情報収集し、狭い目線にとらわれないことを大切にしてほしいと思っています。
女子では、4教科型だけでなく「国語・算数・英語」や英検利用入試など出口の良い選択肢も増えており、低学年から入試制度などについて情報収集し、狭い目線にとらわれないことを大切にしてほしいと思っています。
てつなぎ編集部
受検のありかたや対策はより広い視野で考えていくと選択肢が広がっていくんですね。だからこそ、今の努力を無駄にせず、お子さんの可能性を最大限に引き出すための本書の活用法についてアドバイスを一言お願いします。
ユウキ先生
本書は「成功事例の再現マニュアル」というより、さまざまな家庭の悩みや塾との関わり方を見える化し、親としての伴走の仕方を考えるための材料集として書いています。
自分の家庭の状況と重なる部分を拾い、「うちの子にはどの伴走スタイルが合うか」を考えながら、必要な章を繰り返し読み返してもらえると嬉しいです。
自分の家庭の状況と重なる部分を拾い、「うちの子にはどの伴走スタイルが合うか」を考えながら、必要な章を繰り返し読み返してもらえると嬉しいです。
てつなぎ編集部
子どもの受験に悩んでいる多くの親御さんに先生のメッセージが届くことを楽しみしています。
本日はありがとうございました。
本日はありがとうございました。
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著者
中学受験スリースターズ代表講師。
三浦祐輝。2006年より関東の大手進学塾にて算数の講師を担当、数多くの合格者を輩出。現在は「中学受験スリースターズ」を運営し、SNSなどを通じて算数の解説動画や学習法を発信するほか、全国の受験生や保護者への個別相談やサポートを行う。自身も保護者として子どもの中学受験を支えた経験を持ち、指導者・保護者という両面からの具体的かつ実践的なアドバイスで多くの支持を集めている
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