子どもがやらかしてしまう...効果的な言葉とは!?
世界初!?「子ども目線」による褒め方と叱り方のコツ
しつけ/育児
子どもは楽しむ天才である
子どもがやらかしてしまう理由
「ちょっとちょっと!なんでそんなことするの?!?」
時に、大人がびっくりするようなことを、子どもたちはやってのけます。
たとえば、
・スパゲッティで遊んじゃう
・スーパーで思いきり走っちゃう
・ソファでガンガン飛び跳ねちゃう
・公園に行ったら帰りたくなくなる
・花火をふり回しちゃう
・・・・・・などなど。
するとつい、「それって私を困らせようとしてやってるの!?」なんて言いたくなってしまうかもしれないのですが、ちょっと待ってください。
子どもは、親を困らせようとなんかしていません。ほとんどの場合、純粋に「楽しい」「おもしろい」と感じてやっているだけなんです。
水たまりがあったらすぐに入りたくなり、高いところからはジャンプしたくなるなど、危ないことでもなぜかワクワクしてしまいます。また、水があれば水遊びをずっとできますし、土があれば泥だらけになっても遊べます。 段ボールがあればすぐに切ったり貼ったりを始めます。
「高いところから飛び降りて遊んだ」
「秘密基地をつくって遊んだ」
「川でザリガニ釣りを した」
など、子どもが夢中になる遊びには、ちょっぴり危なかったり、ドキドキ・ワクワクするような要素が入っています。みなさんも子どものときには同じようなことをしていたはずです。子どもは、楽しむ天才です。
ですから、そのような行動を目にしたとき、まっさきに
「そんな常識外のことをしたらいけない!」
「危ないからやめなさい!」
と注意するのではなく、まずは「今、この子はすっごく楽しんでいるんだ。幸せを感じているんだ〜」と思うようにしてみてください。
遊びを一所懸命楽しんでいる子どもは、たくさんの幸せを感じています。目の前のことだけに集中し、こちらがいくら声をかけても気づかないくらい全力で楽しんでいます。まさに、「今この瞬間を生きる」というマインドフルネスの域です。瞑想なんかしなくたって 子どもは今を全力で生きることができます。そして、そんな楽しい経験の中から、たくさ んの気づき、多くの学びを得ているのです。
「好き」は、クリエイティビティを生み出す
「論語」の中で、孔子はこんな言葉を残しています。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
ものごとを理解し知っている人は、それを好きな人には及ばない、好きな人は、そのことを心から楽しんでいる人には及ばない、という意味になります。つまり、「心から楽しいってホント最強だぜ」ということです。
日本にも「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、好きなことであれば楽しくできるし、楽しんでやればどんどん上達していきます。その楽しいことを「ダメ!」と一方的に制限されたら、どうでしょうか?「楽しいことはしちゃいけないんだな」と感じて、ものごとを楽しむ才能にふたをしてしまうかもしれません。
よく遊ぶほど、よく考えるようになる
もちろん、そのままやらせていては命にかかわるような危ないことであれば、やめるように教える必要もあります。しかし、そのような場合でない限りは、できるだけ子どもの楽しみを止めずに、やさしく見守ってみてほしいのです。
幼児期によく遊んだ子どもは自分で考え、自ら行動できる力を身につけます。
一方で、遊ぶ機会が少なく、与えられた課題に取り組むことばかりやっていると、誰かからの指示を待つことに慣れてしまいます。
私が園長を務めている園では、「子どもミーティング」という時間を設けて、園での過ごし方、したい遊び、取り組みたいこと、チャンレジしたいことなどを、3歳の頃から一緒に話し合って保育に反映するという取り組みをしています。
たとえ3歳の子どもであっても、「自分のやりたいこと」があふれるようにあるのです。
大人からああしなさい、こうしなさいと言われたことではなく、「自分たちで選択したこと」には、子どもたちは目をキラキラさせながら主体的に取り組みます。
実際、自分の好きな遊びに、真剣に集中する子どもの様子を見ていると、「楽しむってこういうことだなぁ」と感じます。
こんな時間を大切にしてほしいなと思うのです。
社会福祉法人みずものがたり理事・おへそグループ統括園長。公認心理師・保育士・幼稚園教諭・中学高等学校教諭
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