不調・不安・ストレスはこれでスッキリ!「すべては自律神経から始まる」

自律神経は厄年 昇進後 産後 低気圧 木曜日に乱れます。驚くほど簡単に乱れるからこそ、「慌てずにすぐ整える」方法を自律神経のプロフェッショナルがお伝えします。ホルモンの乱れ 気分のムラ とれない疲れ。いちばん読みやすくてきちんとわかる自律神経の整え方。

健康/病気

順天堂大学医学部特任教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
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パフォーマンス向上や体調管理の鍵を握る「自律神経」。本書は、医学的根拠に基づいた「誰でも、すぐにできる」ストレスフリーな習慣を分かりやすく解説した一冊です。日々のパフォーマンスを最大化させる習慣作り。
小林 弘幸著書の『科学的に証明された 自律神経を整える習慣』から一部転載・編集してお届けいたします。

はじめに

いまからちょうど2年前。

私は自分の身に突然降りかかった心身の不調と向き合う過程で出合った「自律神経」に、数多くの不調改善につながるヒントが隠されているのではないかと仮説を立て、本格的な研究を始めました。

当時、自律神経について正しい知識を持っている人は、医師も含めてほんのひと握りでした。

研究しているチームも少なく、そうした状況を背景に、自律神経の大切さを世に伝えるべく、研究と並行して、書籍の出版や講演活動も積極的に行なってきました。

現在では、多くの人が「自律神経」というフレーズを一度は耳にしたことがあるほど、世の中に浸透してきたのではないかと感じています。

一方で、研究が進むにつれて、私が思っていた以上に、自律神経は心身の不調や病気の発症に密に関わっていることがわかってきました。

たとえば、2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10にランクインし、注目を集めた「睡眠負債」。

睡眠負債とは、睡眠不足がまるで借金のように積み重なり、不調の引き金となってしまう健康状態を表す言葉です。

じつは、この睡眠負債で真っ先に影響を受けるのが、自律神経です。

いわゆる寝不足の状態が数週間続くと、自律神経が酸化ストレスの影響を受け、高血圧や不整脈が症状として現れます。そしていずれはアルツハイマー病などを誘発しやすくなることがわかっています。

中学生に多い「起立性調節障害」も自律神経の乱れが原因

また、近年では年若い世代でも、自律神経によって人生を大きく変えられてしまうケースも報告され始めています。

小学校高学年~中学生くらいの子が、朝、めまいがしてなかなか起き上がれず、どうにか家を出ても、頭痛や腹痛で動けなくなってしまうケースです。

本人は、決して学校に行きたくないわけではありません。それにもかかわらず、登校できない状態が続いたことで、友人からは不思議がられ、家族からは「甘えているだけだ」と見られて理解を得られないことがあるそうです。

そしてその結果、なかには本当に不登校になってしまうケースも報告されています。

この症状は「起立性調節障害(OD)」といい、もともと中学生の1割程度に見られる症状でしたが、最近はライフスタイルの急激な変化でさらに増えていると考えられ、一説には100万人ほどもいるともいわれています。

原因は自律神経の乱れによるものです。

不登校になってしまった子も、もし周囲の理解を得てきちんと治療ができていれば、また元気に学校に通うことができたでしょう。

こういったODを含め、以前は「不定愁訴」と呼ばれていた原因不明の不調のなかでもとくに自律神経と関わりが深いものを「自律神経失調症」と呼ぶようになりました。

つまりは「自律神経失調症」とは正式の病名ではなく、自律神経の不調が引き起こす、さまざまな症状の総称なのです。

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順天堂大学医学部特任教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。

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