不登校が解消できる 親の「働きかけ方」!「不登校・引きこもりの根本原因」
再登校までにかかる時間は3週間。子どもの気持ちに寄り添いながら、もう一度、学校に行くために親がしてあげられること。
学校
「なんとか学校に通わせてあげたい」と願う一方で、空回りしてしまう親は少なくありません。本書では、不登校支援の現場経験にもとづき、親が変えられること・変えなくてよいことを整理しながら、子どもの自己肯定感を守る接し方を具体的な会話例とともに解説します。
寝占 理絵著書『不登校が解消できる 親の「働きかけ方」がわかる本』から一部転載・編集してお届けいたします。
不登校・引きこもりの根本原因
不登校の子どもの多くが抱える「愛着障害」
子どもの自己肯定感を育てようとするときに、キーワードとなるのが「愛着障害」です。
実は不登校の子どもの多くが、「愛着障害」を抱えています。
これは、最近では、学校現場や児童精神科の世界では認知されていることです。
「愛着」とは「幼児期に相手との間で築かれる心理的結びつき」のことです。とくに大切なのは、幼児期のお母さんとの間で築かれる心理的な結びつきです。
愛着障害とは、「自分が愛されていると感じることができないことで、日常の行動に障害が出てしまうこと」を言います。
成長の過程でお母さんからの愛情を十分に感じることができなかったり、お母さんがいつでも自分を守ってくれるという安心感を持つことができなかったりすることで発症します。
何をするにも自信がなく積極的になれなかったり、人と関わるのがなんとなく苦手に感じたり、生きづらさを感じたりすることも愛着障害が根本にあります。うつなどの精神障害、ありとあらゆる依存症、リストカットなども、根本原因は愛着障害といわれています。
愛着障害というと、「私の愛情が、足りないってこと?」そんなふうに不安に思われた方もいるかもしれませんが、そうではないので大丈夫です。
どのお母さんもお子さんに対して「愛情」をたっぷり持っています。
本書をお読みのあなたもそうです。愛する我が子が学校に行けない、引きこもっている............。そういった状況をなんとかしたいと、この本を手にしているはずです。だから、あなたは間違いなく、子どもへの愛情をたっぷり持っているお母さんです。
だけど、愛情は持っているだけでは相手には伝わりません。
愛情は伝えないと伝わらないんです。
ですから、子どもの愛着障害を解消するためにはお母さんが「愛情をたっぷり伝える」という働きかけが必要です。
いまは、その方法がちょっとうまくいっていないだけなのです。
愛着の形成は1歳半までがもっとも重要
では、なぜ愛着の形成がうまくいっていないのでしょう?もちろんさまざまな理由があり、1つではありません。
しかし、不登校の子どもには共通点があると、感じています。
100%とは言いませんが、私のところに相談にいらしたたくさんのご家庭のうち、当てはまらなかったご家庭は2家庭だけでした。
共通点とは、お子さんが1歳前後くらいからお母さんが働き始めて、早くから、お子さんが保育園やおばあちゃまなどに預けられていたということです。
愛着の形成は1歳半までがもっとも重要です。
この時期までにお母さんとしっかり触れあうことで、子どもの脳内にオキシトシンが分泌されます。すると心が安定し、他人とも信頼関係を築ける子どもに成長します。
オキシトシンは、「幸せホルモン」とか「癒しのホルモン」と呼ばれ、お母さんの脳内にも分泌されます。
オキシトシンの分泌によって、お母さんも我が子に対する愛情をより一層深めることができ、我が子と触れあうことに幸福を感じ、親子の絆が深まるというわけです。
本来は「赤ちゃんが泣く→お母さんがそれに応える」の繰り返しでお母さんと赤ちゃんは信頼関係を築きます。
お母さんがそれに応えることができないと、赤ちゃんはあきらめるようになり、お母さんと離れても泣かなくなります。
泣かなくなると、赤ちゃんが環境に慣れたように感じますが、実はとっても危険です。
あきらめてしまっただけで、本来、お母さんに満たされるべきものが満たされているわけではないからです。
「おとなしくて育てるのがラクだった。手のかからない、いい子だった」と思っていた子どもが、不登校になったり、リストカットが始まったり、大人になってからうつになったり......というのはよくあるケースです。
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